PartyRockに料理レシピを提案してもらった

本記事は TechHarmony Advent Calendar 12/1付の記事です。

TechHarmony Advent Calendar 2023の1日目担当、MasedatiことMasedaです。よろしくお願いします。
さて、2023年11月16日、「PartyRock」なる楽しそうなサービスが発表されたのはご存じでしょうか。

PartyRockとは、Amazon Bedrock Playgroundの一つで、生成AIアプリをノーコードで簡単に作成することができるサービスです。
現在、期間限定で無料トライアル中とのことで、今回はPartyRockを使って「食材からレシピを提案してくれるアプリ」を作ってみました。
(一人暮らしをしている身としては、食材が余りがちなので…)

準備

PartyRockにアクセスしてみましょう。必要なものは、「Google・Apple・Amazonアカウント」のいずれかだけです。


Sign inしてさっそく作ります。

つくってみる

「Build your own app」ボタンを押して、作りたいアプリの説明を書きます。
日本語でも入力できますが、テキストは内部で英訳されてから構築するため、英語入力がより正確かもしれません。
今回は「入力した食材から作れるレシピとその料理完成写真を一つ提示するアプリ」としました。
「Generate app」ボタンを押します。

↓すぐにいい感じに作ってくれました。

デフォルトのUIのままだと収まりが悪いので、Widgetの大きさ、配置を調整します。上記画像右上の「Edit」ボタンを押して編集モードに切り替えることができます。調整したいWidgetの右下にカーソルを合わせてドラッグすることで大きさを変えます。

 

きれいなUIになりました。左上に材料を入力後、左下に料理写真、右にレシピが表示される仕様です。
タイトルも変更してみました。

ためしてみる

冷蔵庫を見ると「トマト2個、じゃがいも1個、豚肉100g、大根1/8本、ヨーグルト」がありました。
そのまま入力してみます。

「野菜と肉の umami 」が引き出されておいしそうです。

ちなみに…

食べられないものを入力すると、どうなるのでしょう?
上記食材に加えて「ボールペン、フグ、スズラン」を加えてみます。

「フグ、ボールペン」は除外されましたが、毒物である「スズラン」が食材として使われてしまいました。
一方、同じ食材を英語で入力してみます。

“フグもスズランも毒がある。ボールペンも食品ではない。”のように除外してくれます。
やはり、日本語より英語の方が精度が高そうです。これは生成AI(日本語)の課題の一つでしょう。より精度のよいモデルの登場を待つか、専門的な知識は調整(fine-tuning、pre-trainingなど)を行う必要がありそうです。

欲しい機能を追加でつくる

アプリとして完成しましたが、「料理のカロリーを知りたい」等の追加機能が欲しい場合があります。
そのような場合、「Edit」>「+Add Widget」で追加Widgetを作ることができます。(合計50個まで)

レシピの下に栄養成分を表示したいと思います。デフォルトでは、俳句(?)が生成されているので、右枠のWidget Title・Model・Promptを編集します。
Modelは現在5種類選ぶことができますが、モデルごとに消費される無料枠クレジット・精度が異なります。今回は、安価で日本語の精度が良いと噂の「Claude Instant」を選びました。また、Promptでは、「@Recipe」のように@を付けることで他のWidgetの出力を指定することができます。
以下のように、入力しました。

  • Widget Title:Nutrition facts
  • Model:Claude Instant
  • Prompt:

    以下の形式で@Recipeの栄養成分を書いてください。
    ・熱量:kcal
    ・たんぱく質:g
    ・脂質:g
    ・炭水化物:g
    ・食塩相当量:g

Promptは、ある程度のルール付けを行ったほうが良いでしょう。期待通りの出力がされるまで苦労しますが、手早く調整できるのはPartyRockのメリットだと思います。また、ベースとなるPromptが固定かつWidget間で情報が連携できるのもPartyRockのいいところですね。

完成!

私が欲しかった「食材からレシピを提案してくれるアプリ」が完成しました。作ったアプリは「Make public and Share」で公開することができます。
↓私も公開してみました。ぜひ、遊んでみてください。

感想

短時間で簡単に生成AIアプリを作ることができました。
生成AIのWidgetとして今回使用したテキスト生成・画像生成のほかにChatBotもあるので、組み合わせは多種多様です。
みなさんも試してみてはいかがでしょうか。

余談:実際につくってみた

だいぶ完成写真と違う気がしますが、おいしかったです。

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