ServiceNowメインライン資格全冠(20冠)体験記~ServiceNowをもっとよく知りたい

本記事は TechHarmony Advent Calendar 2024 12/18付の記事です

本投稿は、「TechHarmony Advent Calendar 2024」に加えて、

「ServiceNow アドベントカレンダー2024」18日目参加記事のダブルエントリーとなります。
 

 

はじめに

2024年12月をもってServiceNow認定資格であるメインライン資格(計20個 ※2024年12月時点)を全て取得しました
今回はメインライン資格の全冠に取り組んだきっかけ、学習スタイル、所感を記事にしていきます。

 

Webassessor上ではメインライン資格が表示されなくなり、残るは最上位のCTAのみとなります。

 

メインライン資格の全冠に取り組んだ目的・きっかけ

様々なところで目にする「The world works with ServiceNow」について、その真髄に少しでも近づいてみたいと思ったのがきっかけです。
Knowledge2024に初参加した際、Keynoteや各Expo、セッションの盛り上がり、各国参加者の熱気を肌に感じ、グローバルでとても勢いがある製品なのだと再認識しました。結果、自分自身もServiceNowのことをもっと良く知りたいと思うようになりました。
一方で、ServiceNowは非常に多様な機能を持っているため、まずはメインライン資格をゴールとした各製品のラーニングパスに従って学習を進めていくことにしました。
実務ですべての製品に触れることは難しいですが、Now Learningで用意されているトレーニングであれば、自身が参画するプロジェクトに関係なく、短期間で効率的に、かつ多領域の知識を身に付けることができる良い手段だと思いました。
おまけに、資格取得という目に見える成果もあるのでモチベーションが保ちやすいというメリットもあります。
これらの理由から、ServiceNowの全体像、各製品がどのように連携し動作するのか、その結果どのような価値が生み出されるのか等々の知識を身に付けるべく、メインライン資格全冠に取り組みました。

メインライン資格一覧と取得順

2024年12月時点でメインライン資格の位置づけにある資格は全部で20種類あります。

以下に資格の一覧を実際の受験順に記載しました。
同じ製品群(ITOM、ITAMなど)を連続で学習することで、製品間の繋がりが見えてくるのでより理解を深めることができました。

これらの中で一番印象に残っているのは、6番目に受験した「Certified Implementation Specialist – Human Resources」です。
ラスベガスで開催されたKnowledge2024の会場で受験した為、試験管、受験者が全て海外の方という普段とは全く異なる環境での受験でした。イベント会場全体のにぎやかな雰囲気と比較して、とても静かで受験者の緊張が伝わってくる少し独特な空間でした。

No. 試験名 受検日
1 Certified System Administrator 2022年
2 Certified Implementation Specialist – IT Service Management 2022年
3 Certified Implementation Specialist – Risk and Compliance 2023年
4 Certified Application Developer 2024年2月
5 Certified Implementation Specialist – Strategic Portfolio Management 2024年3月
6 Certified Implementation Specialist – Human Resources 2024年5月 @Knowledge2024, Las Vegas
7 Certified Implementation Specialist – Vulnerability Response 2024年6月
8 Certified Implementation Specialist – Security Incident Response 2024年6月
9 Certified Implementation Specialist – Third-Party Risk Management 2024年7月
10 Certified Implementation Specialist – Service Provider 2024年7月
11 Certified Implementation Specialist – Customer Service Management 2024年9月
12 Certified Implementation Specialist – Field Service Management 2024年9月
13 Certified Implementation Specialist – Hardware Asset Management 2024年9月
14 Certified Implementation Specialist – Software Asset Management 2024年10月
15 Certified Implementation Specialist – Application Portfolio Management 2024年10月
16 Certified Implementation Specialist – Discovery 2024年11月
17 Certified Implementation Specialist – Service Mapping 2024年11月
18 Certified Implementation Specialist – Event Management 2024年11月
19 Certified Implementation Specialist – Cloud Provisioning and Governance 2024年12月
20 Certified Implementation Specialist – Platform Analytics 2024年12月

 

個人的学習スタイル

以降の内容は、前述したような「短期間で効率的にServiceNowの全体像を学んでいきたい」という目的のもとで行った、個人的学習スタイルとなります。

「資格を取得する」「現場で即戦力となる実践的スキルを身に着ける」など、目的によって学習スタイルは異なると思いますので、参考までのご紹介となります。

ラーニングパス、試験概要(Blueprint )を確認する

受検する資格が決定したら、ラーニングパスを確認して受講すべきトレーニングを確認します。
そして、試験概要(Blueprint )にも目を通して試験の出題範囲を確認することで、学習漏れが発生しないようにします。

英語で学習する

ご存じの通り、ServiceNowはアメリカに本社をおく企業です。
ServiceNowをより理解するためには現地の言語だ!」ということで、英語で学習しました。

脳内で日本語⇒英語という変換が発生すると余計な労力がかかるので、Now Learningアカウントの言語は英語に切り替え、オンデマンドトレーニング、資格ともに英語で取り組みました。

テキストを繰り返し読み込む

個人的には、以下のイメージでテキストを3周ほど読み込むと、資格受験に挑める理解度に達することができた感覚でした。

【1周目(トレーニング受講)】
製品の全体像を把握することを意識しました。
この段階では、詳細な部分まで覚えようとすることはせず、スピード重視で進めます。

【2周目】
実装方法や各機能などの詳細部分まで理解すること重視で読み進めます。
自分の口で説明できる程度の理解度となるように学習する為、2周目が一番時間がかかります。

【3周目】
最終確認のイメージで、自身の理解度を確認しながら読み進めます。
理解できている部分は時間をかけず、理解が足りていないと感じる部分は理解できるまで重点的に学習しました。

ハンズオン

Now Learningのトレーニングでは、ラボインスタンスとハンズオンのシナリオが用意されています。
実際に操作することで、開発者としてどのように実装していくのか、エンドユーザーとしてどのようにServiceNowを利用するのかをかなり明確にイメージすることができます。
ServiceNowを今後の業務で利用する、もしくは現在進行形で利用しているという方の場合は、是非ハンズオンを実施することをお勧めしたいです。

各製品がターゲットとする業務課題、導入事例を調べる

ServiceNowは幅広い業務領域にわたる機能があるため、自身の業務に馴染みのない製品も多くあります。
その結果、テキストを呼んでも実際の利用イメージがつかず、ただの暗記作業になってしまいます。
(あくまでも製品理解が目的だったので)各製品の導入が想定される業界、業務領域の抱える課題を調べたり、実際の製品導入事例を確認することで、その製品を導入することによるユーザーの価値が理解できるように意識していました。

自分を追い込む

(飲み会や雑談のなかで)今年中にメインライン資格を全部取る予定です、と周囲の人に宣伝します。
さらに、学習の初期段階で受験予約することで、受験料を無駄にはできないというプレッシャーを自分にかけます。

 

所感

「メインライン資格を全て取得したころには、ServiceNowを完璧に理解できているだろう」とどこかで思っていましたが考えが甘かったです。
冒頭に述べたように「The world works with ServiceNow」の真髄に近づくために始めたこの取り組みですが、全て取得した直後の感情としては、やっとスタートラインに片足を乗せた(言い過ぎかもしれないので、謙虚に片足の小指を乗せた)という気持ちです。
取り組みを始める前よりも、むしろ学びたいと思うことが増えました。それだけ、様々な機能をもち、様々な可能性を持っていると感じさせられました。
以下、一部ですが個人的ネクストアクション、学びたい事を記載します。

  • CMDBとCSDMの理解を深める
    色々な製品のトレーニングで登場し、毎回大活躍している。もっとよく知りたい。
  • 現場経験を積む & SNUG(ServiceNowユーザー会)への積極的な参加
    トレーニングでは学べない、現場での経験から得られるノウハウも非常に貴重だと思いました。
    また、2024年度は数回SNUGに参加しましたが、様々な業界の方の現場での体験談を聞くことができ、良い学びの場になりました。来年はより積極的に参加したいです。
  • Now Assistの機能も学ぶ
    新バージョンがリリースされるたびに、各製品に対してNow Assist(生成AI)機能が追加されています。
    Now Learningに用意されているNow Assistのトレーニングを受講してキャッチアップしていきたいです。
  • エキスパートプログラム(にいつかチャレンジ)
    単なるServiceNowの各機能を理解するだけでなく、ガバナンス、セキュリティ、パフォーマンス、インテグレーションなど様々な観点において最適なアーキテクチャを設計しインプリできるようになりたいと思いました。
    現場での経験をもっと積んだらCTAなどにもチャレンジしていきたいです。

また、以下は資格を20個取得して良かったことです。

  • 全体像が見えてきたことにより、もっと深堀していきたいとさらに学習意欲が増した(上記の通り)
  • 各製品の仕組み、各製品がどのように連携し動作するのかを明確にイメージできるようになった
  • 未経験の製品だったとしても、自身を持ってプロジェクトに取り込むことができる(プロジェクト参画に向けた良い事前準備となる)

最後に

せっかく取得した資格を失効しないよう、年明けに控えているデルタ試験頑張ります(20個弱?)

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