SCSKの坂木です。
本記事では、Zabbixにおける脆弱性の対応方法について紹介いたします。
セキュリティパッチとバージョンアップ
システムの脆弱性は、常にセキュリティ上の脅威です。脆弱性情報(CVE)が公開された際は、速やかな対応が不可欠であり、セキュリティパッチの適用など適切な対策を講じる必要があります。
Zabbix はセキュリティパッチを個別に提供する代わりに、バージョンアップによってバグや脆弱性へ対応しています。
特にマイナーバージョンアップ(7.0.X の X の部分のみを変更)であれば、メジャーバージョンを維持したまま脆弱性を解消できます。
メジャーバージョンアップは影響範囲が大きく、ベンダーへの依頼が必要となるケースもありますが、マイナーバージョンアップは深刻な脆弱性対策として比較的容易に実施できます。
そこで、本ブログでは、マイナーバージョンアップの手順を紹介いたします。(RHEL系コマンドで実施してます)
Zabbixの脆弱性確認
お使いのZabbixのバージョンに脆弱性があるか、また、どのバージョンへアップデートすべきかについては、こちらのブログで詳しく解説しています。

Zabbixのマイナーバージョンアップ
本ブログでは、Zabbixサーバをバージョン7.0.8から7.0.16(ブログ作成時の最新バージョン)へマイナーアップデートします。
現在のZabbixサーバのバージョンを確認します。GUIで確認すると下の方にバージョンが記載されています。
CLIでは以下のコマンド等で確認できます。
# Zabbix_server -V
# dnf list installed | grep zabbix
# dnf upgrade zabbix-*
最新バージョンになっていることを確認します。
# dnf list installed | grep zabbix
GUIからも確認してみましょう。CLI、GUIどちらからもマイナーバージョンアップできていることを確認できました。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本記事では、Zabbixにおける脆弱性の対応方法を紹介しました。
最も重要なポイントは、Zabbixのセキュリティは、パッチではなくバージョンアップで確保するということです。この基本を押さえ、安全なZabbix運用を心がけていきましょう。
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