AWS AppSync リゾルバ (VTL) の書き方サンプル No.4 – Amazon DynamoDB PutItem

こんにちは、広野です。

AWS AppSync を使用したアプリケーションを開発する機会があり、リゾルバ、主に VTL の書き方に関してまとまった知識が得られたので紹介します。前回からの続きもので、PutItem の書き方を紹介します。

本記事では、VTL の書き方にフォーカスしています。ご了承ください。
AWS AppSync、リゾルバ、VTL の説明については以下の記事をご覧下さい。

Amazon DynamoDB に PutItem する VTL

例えば、AWS AppSync から以下のリクエストを受けたとします。Amazon DynamoDB には適切なパーティションキー、ソートキーがある想定です。テーブル名はリゾルバの別の設定 (Data Source) で行います。

  • 引数となるパラメータ: input の中にパーティションキー pkey、ソートキー skey, 任意の属性データ

今回は受け取ったパーティションキーとソートキーのパラメータをそのまま PutItem の条件に当てはめて、input の中に格納されている属性を全てそのまま書き込みます。

リクエストマッピングテンプレート

{
  "version": "2018-05-29",
  "operation": "PutItem",
  "key": {
    "pkey": $util.dynamodb.toDynamoDBJson($ctx.args.input.pkey),
    "skey": $util.dynamodb.toDynamoDBJson($ctx.args.input.skey)
  },
  "attributeValues": $util.dynamodb.toMapValuesJson($ctx.args.input),
  "condition": {
    "expression": "attribute_not_exists(#pkey) AND attribute_not_exists(#skey)",
    "expressionNames": {
      "#pkey": "pkey",
      "#skey": "skey"
    }
  }
}

operation には、PutItem を書きます。これは Amazon DynamoDB に PutItem するぞ、という意思表示です。

アプリから受け取った引数はマッピングテンプレート内では $ctx.args 内に格納されます。今回は input の中に必要なキーや属性をまとめて格納しています。

これで Amazon DynamoDB に PutItem をかけることができます。

レスポンスマッピングテンプレート

結果は配列に格納されます。戻ってきたデータをそのままアプリ側に戻す書き方です。

$utils.toJson($context.result)

VTL に関しては以下の AWS 公式ドキュメントも必要に応じてご確認ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

PutItem は AWS AppSync のサブスクリプションを使用したいときに必ず使用します。あえて紹介するまでもないと思いましたが、一応紹介させて頂きました。

本記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

著者について
広野 祐司

AWS サーバーレスアーキテクチャを駆使して社内クラウド人材育成アプリとコンテンツづくりに勤しんでいます。React で SPA を書き始めたら快適すぎて、他の言語には戻れなくなりました。サーバーレス & React 仲間を増やしたいです。AWSは好きですが、それよりもフロントエンド開発の方が好きでして、バックエンド構築を簡単にしてくれたAWSには感謝の気持ちの方が強いです。
取得資格:AWS 認定は13資格、ITサービスマネージャ、ITIL v3 Expert 等
2020 - 2024 Japan AWS Top Engineer 受賞
2022 - 2024 AWS Ambassador 受賞
2023 当社初代フルスタックエンジニア認定
好きなAWSサービス:AWS Amplify / AWS AppSync / Amazon Cognito / AWS Step Functions / AWS CloudFormation

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