どれを選べば良いの?LifeKeeperのサポート種類について解説します

みなさん、こんにちは!SCSK 池田です。

HAクラスタ製品である「LifeKeeper」ですが、何かあった場合の保険の意味合いが強いだけに、フェイルオーバが起きてしまった場合のサポートレベルはとても気になるところですよね。

今回は、そんな「LifeKeeper」のサポートの種類について解説したいと思います。

LifeKeeperのサポートにはいろいろな種類があります

一般的に「サポートの種類」と聞いてパッと思い浮かぶものとして、「平日日中サポート」と「24時間365日サポート」が挙げられると思います。「LifeKeeper」の場合も同じように「平日日中サポート」と「24時間365日サポート」がありますが、特に24時間365日サポートにはいくつかのバリエーションがあり、少々解り辛いところがあります。

LifeKeeperのサポート種類

標準サポート・・・平日日中サポート(平日 9時~17時半)と呼ばれるもの

Premiumサポート・・・24時間365日サポート
※シビリティ1に該当する場合の障害復旧支援

拡張Premiumサポート・・・24時間365日サポート
※シビリティ1もしくはシビリティ2に該当する場合の障害復旧支援

拡張Premium++サポート・・・24時間365日サポート
※拡張Premiumサポートに、4時間以内の回答をSLAとして付け加えた障害復旧支援
メンテナンス期間が終了したLifeKeeper製品バージョンであっても、メンテナンスサポートの範囲でサポートサービスを提供

ご覧のように24時間365日サポートには、3種類のレベルの異なるサポートがあります。下にいくほどサポートレベルが手厚くなるのが特徴です。

シビリティとは?

先述の説明に書かれている「シビリティ」ってなんだろうと思われたかたも多いと思います。
シビリティとは、重大度を示す指標のことです。
シビリティの数値が小さい方が「重大度が高い」と捉えていただければと思います。
サイオステクノロジー社の定義するシビリティは以下のようになります。
シビリティ1・・・LifeKeeperにより保護され正常稼動していたシステムおよびサービスにおいて、
LifeKeeperで定義したリソースが正常に起動できないために、アプリケーションがサービスを提供できない状態を指します。             

シビリティ2・・・お客様のシステムが提供するサービスは維持されていながらも、その能力が大幅に低下している状態を指します。
またLifeKeeperが提供する機能に大幅な制限が加わっている状態も含みます。

ちょっと堅苦しいので、もう少し実例を交えてご説明すると、

シビリティ1・・・本番稼働中のシステムで、何らかの問題が発生したもののフェイルオーバできずシステムの提供ができない状態
※但し計画メンテナンス中に発生した障害は除く             

シビリティ2・・・本番稼働中のシステムで、何らかの問題が発生し、フェイルオーバの後にシステムの提供はできるものの、可用性が
失われている状態(1台のみでシステム提供している状態)

となります。

これらの意味するところは何かというと、

24時間365日サポートは、重大な障害が発生している時にのみ利用できる
逆をいうと、障害が発生していないときは平日日中のサポートレベルになるということです。

この点は抑えておいていただきたポイントとなります。

LifeKeeper製品サポート内容

表にまとめるとこんな感じになります。

  標準サポート Premiumサポート 拡張Premiumサポート 拡張Premium++サポート
メール対応
平日9:00~17:30
土日祝祭日年末年始を除く
電話対応
(フリーダイアル)
24時間365日
×
シビリティ1

シビリティ1
シビリティ2

シビリティ1
シビリティ2
4時間以内返信
(平日9:00~17:30)
× × ×
ライフサイクル延長
(Ver制限あり)
(※) (※) (※)
ライフサイクル超延長
(Ver制限なし)
 ×  ×  ×

(※)拡張Premium++サポートのみライフサイクル延長が付属しています。それ以外のサポートを購入している場合は、別途、延長サポートを購入いただければライフサイクル延長ができます。

 

まとめ

今回は、LifeKeeperのサポートの種類について解説しました。お客様の求めるRTO(目標復旧時間)に見合ったサポートレベルを適切に選択するにあたって、本記事を参考にしていただければと思います。

最後に纏めます

・LifeKeeperには、4つのサポートの種類がある
・シビリティという考え方がある
・シビリティレベルによっては、24時間365日のサービスが受けられないことがあるので注意が必要
・最上位(拡張Premium++サポート)では、問い合わせから4時間以内の回答というサポートレベルが付加される
SCSK LifeKeeper製品紹介サイトはこちらから!
著者について
池田 雄介

中学時代にMSXを手に入れ、N88-Basicでのプログラミングを覚える。その後、ユーザ企業の情シスから社会人人生をスタート。100人に1台程度しかパソコンが割り当たっていない時代に、Windows95のパソコンを全国展開、本社、支店、工場のLAN/WAN化を推進。WindowsNTサーバを弄りながら流行りのイントラネットや社外向けのサイト作成・運用など担う。
2002年に現在のSIerへ転職。2007年からオンプレミスや仮想環境を中心としたインフラ基盤の構築に携わり、2013年からLifeKeeperを担当。以来12年に渡り、LifeKeeperビジネスに携わってきた。
趣味は、草野球、ボウリング、バドミントン、キャンプ、天体観測、ゴルフ、お酒を嗜むこと、ドライブなど

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