こんにちは。SCSKの池邉です。
今回は、2023/07~2023/10の期間でAWS主催のハッカソン『ANGEL Dojo 2023』に参加してきましたので、どんなことをしたかや、参加してみて感じたこと等を書いていきたいと思います。
ANGEL Dojoについて知らない方はもちろん、これからANGEL Dojoに参加したいと思っている方にも参考になればと思っています。
是非最後までご覧ください!
ANGEL Dojo の概要
『ANGEL Dojo』とは、「AWSで日本を元気に!」がテーマの4か月間のハッカソン型トレーニングです。
約4か月間でAWS様による研修を受けつつ、企業同士が4~6名のチームを組んで、AWSを使ってチームで1つのサービスの開発を行っていきます。
↓↓以下ANGEL Dojo 2023の概要↓↓
弊社は株式会社スカイアーチネットワークス様と合同チームを組みました。
最終的には各チームが開発したサービスについてそれぞれプレゼンを行い、優勝を決める。そんな内容のハッカソン型トレーニングです。
上述の通りAWS様より様々な研修を受けさせていただけるのですが、その中でも特に自身の学びとなった「WorkingBackwards」についてまずはご紹介させていただきます。
Working Backwards
WorkingBackwardsとは、「お客様を起点に考え、お客様体験を徹底的に固める」という考えを元にした、AWSで新しいサービスを開発する際に実施されるプロセスです。
具体的には
の順番でワークをし、徹底的にお客様の価値を考えていきます。
すなわち
「顧客体験が高まると顧客数が増える。すると売り手と品揃えも増え、低コスト化が実現する。結果、顧客体験もアップする。このサイクルを回すことでビジネスが循環する。」
という考え方であり、最も重要なのは顧客体験だというわけです。
私たちは常にこの考えを念頭に置きながらサービスを開発しきましたので、その点も踏まえながら実際に開発したサービスについてご紹介させていただきます。
開発したサービス
弊社チームが開発したサービスは、「RECIPICIAN」です。
このサービスは食材の写真登録や管理、レシピ閲覧等、自炊で発生する諸々のタスクをアプリ一つで管理してくれるサービスです。
提供する顧客価値
このサービスが提供する顧客価値は大きく3点あります。
1.買い物体験の改善
顧客は買い物の際、家に何の食材があるかを把握してなく、余分な買い物をしてしまいます。
また、買い物リストを作成してこのことを防ごうとしますが、そもそも買い物リストを作成することについても面倒に感じています。
しかしRECIPICIANには家にある食材を写真撮影するだけで登録できる機能があるため、まるで手元に冷蔵庫があるかのような体験が得られます。
こうすることで余分なものを買ってしまうことや、買い物リストをわざわざ作成することがなくなります。
2.レシピのレコメンド
顧客は毎日毎日レシピを決めることに対して面倒に感じています。
しかしRECIPICIANには登録した食材から簡単に作れるレシピを提案してくれる機能があるので、レシピ決めにかかる工数を減らしてくれます。
3.消費期限通知
顧客は常に食材の消費期限を意識しているわけでは無く、意図せず食材を腐らせ、廃棄してしまいます。
しかしRECIPICIANには登録した食材の消費期限を通知してくれる機能があるので、食材を廃棄することなく効率よく使用することを可能にします。
その他トピック
実際の使用技術については弊社とチームを組んだスカイアーチ様がブログを公開しておりましたので、そちらをご覧ください。
↓↓スカイアーチ様の活動報告は以下↓↓
結果として優勝することはできませんでしたが、
「一番実現して欲しいアプリです!」
「日用品にもこの考えを応用できるかもしれませんね」
のような様々な感想やアドバイスをいただけたのでとても満足しています。
振り返り
ここまで研修の内容や実際に開発したサービスについて触れてきましたが、最後にこの活動を通して経験して良かったと感じたことを3点まとめさせていただきます。
1.Amazon流のサービスの開発を経験
WorkingBackWardsを経験するまでは、自分たちが開発したいサービスを開発することばかりに気を取られており、顧客に対する価値を度外視してしまっていました。
ですがWorkingBackWardsを経験してからは、まずは顧客起点で考えることが定着し、最終的な成果物についても「このサービスがあると顧客がどう嬉しいか」という視点ではかなり練度の高いものが製作できたのではないかと思います。
これからも顧客起点でも物事を考える思考は持ち続けたいと思います。
2.混合チームでのコミュニケーションを経験
今回は混合チームということもあり、活動初期はやはりコミュニケ―ションの取り辛さが多少ありました。
しかし開発が進むにつれてメンバー全員がかなりラフな雑談もしてくれるような雰囲気を作ってくれて、サービス開発を苦なく終えることができました。
コミュニケーションハードルを下げることの重要性をこの活動で身に染みて感じたので、今後のチームビルディングにおいても、まずはその点から注力していきたいと思います。
3.他企業との競争を経験
この取り組みで最も価値のあるポイントはこの点だと個人的に思っています。
実際に優勝という目標があったからこそ、最後まで緊張感を持ってサービス開発に向き合うことができました。
日々の業務においても何か明確な目標を立て、自然と競争が生まれるよう仕組み化していきたいと思います。
まとめ
今回は『ANGEL Dojo 2023』に参加してみて感じたこと等を書いてきました。
ANGEL Dojoには自身を成長させてくれるコンテンツが盛りだくさんなので、参加を検討されている方にはぜひとも参加をお勧めしたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!