TechHarmony勉強会 #17開催レポート

こんにちは。SCSKの木澤です。

今回は 2021/9/29(水)に行われました、SCSK社内勉強会である 「TechHarmony勉強会 第17回」の開催レポートをお届けしたいと思います。

TechHarmony勉強会について

世間ではIT関連でのコミュニティ活動が盛んですが、

  • SCSK社内にも最新のトレンドを伝えて技術力を底上げしたい!
  • エンジニアの情報共有・交流の場を提供したい!
  • 若手エンジニアに発表の機会を提供したい!

といった主旨から2017年に立ち上た社内コミュニティイベントで、毎年4回程度の頻度でセミナー形式のイベントを開催しています。現在ではリピーター参加者も増え、毎回(オンライン・オフライン含め)平均して100名程度の参加者があるイベントとなりました。

毎回テーマを変え、外部ベンダー様の方に登壇いただくほか、社内のサービス担当者や事例についても発表があります。
また、最後には参加者によるLT(ライトニングトーク)の時間を設けており、社員による自由闊達な発表を行う社内コミュニティイベントです。

セミナー形式の勉強会で得た知識も、手を動かして身につけないと活用が進みません。
また得た知識もアウトプットすると、より知識の整理がつくと考えられます。

こういったサイクルを回し、今後もコミュニティを通じてエンジニアの成長の機会を提供したいと考えております。

第17回はGoogle Cloudの最先端ソリューションについて

今回のイベントは Googleの最先端ソリューションを担当のビジネスにつなげよう! ということで、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社のお二人を招き、最新ソリューションについて解説頂きました。

SCSKではGoogle Cloudパートナープログラムにおいて認定を取得し、2020年6月よりGoogle Cloudや周辺ソリューションの提供を開始して順調に導入実績を増やしております。1年前にもGoogle Cloudを取り上げた社内イベントを開催しましたが、今回も盛況なイベントとなりました。

イベントレポート

Google Cloudへの取り組み(アップデート版)

グーグル様のセッションの前に当社の岸岡さんより、Google Cloudへの取り組み(アップデート版)として、ここ1年間でのアップデートや進捗について報告いたしました。

ここ1年で取り扱い可能なGoogle Cloudサービスのラインアップが増えておりますが、特にマルチクラウドのコンテナ環境やデータ活用、機械学習の領域に強みを発揮しており導入実績が増えております。
今回は現在重点的に取り組んでいる2つのソリューションについて、事例を交えて紹介致しました。

  1. データ活用ソリューション(Big Query / Looker)
  2. AI/MLサービス(Visual Inspection AI等)

Google Cloudセッション① 機械学習プロダクトの最新情報と事例 (グーグル・クラウド・ジャパン 児玉様)

さて、お待ちかねのGoogle Cloudに関するセッションです。
まずグーグル・クラウド・ジャパン合同会社のAI/MLスペシャリストである児玉様より、「Google Cloudが提供する機械学習プロダクトの最新情報と事例」と題して、AI/ML関連の最新サービスや事例についてご講演頂きました。

まず「GoogleとAI」として最新技術に関する動向、研究状況について発表頂きました。
GoogleはAI技術に力を入れ第3次AIブームの火付け役となりましたが、深層強化学習を利用した自然言語の機械学習モデル「BERT」などの成果を発表しており、その成果はGoogle検索やコンタクトセンターAIなどへ適用されています。

また、Google Cloud AIの最新活用事例を紹介いただきました。
研究成果を背景にGoogle CloudのAIプロダクトは拡充を続けており、その要素は以下に分かれます。

  • 機械学習モデルの開発フレームワーク(Vertex AI)
  • 学習済みモデルの提供(APIs)
  • AI技術をビジネスソリューションとして提供しているもの(コンタクトセンターAIなど)

これらを利用した最新事例を各種ご紹介頂きました。

Google Cloudセッション② Google Cloudのセキュリティ製品とゼロトラストモデルの実現 (グーグル・クラウド・ジャパン 中谷様)

続けてグーグル・クラウド・ジャパン合同会社の中谷様より「Google Cloudのセキュリティ製品とゼロトラストモデルの実現」と題して、Google Cloudのセキュリティについてデモンストレーションを交えてご説明いただきました。

Googleではセキュリティファーストの思想に基づき、各種サービスは多層防御の仕組みでセキュアに設計されています。
Google Cloudにおけるセキュリティ関連サービスも多種のものが用意されていますが、今回は以下のサービスについてご紹介いただきました。

  • 設定した経路以外でのデータ流出抑止・・・ VPC Service Controls
  • ボット検出と防止 ・・・ ReCaptcha
  • ゼロトラストセキュリティサービス ・・・ BeyondCorp Enterprise

ライトニングトーク

さて、参加者有志の方に発表いただくお待ちかねのライトニングトークの時間です。
今回は立候補頂いた弊社メンバー2名からの発表がありました。

①  DialogflowでVoicebotを作ってみた(太田 勇輝さん)

お客様とのDX共創活動で技術支援を行っている太田さんですが、Google CloudのDialogflowを用いてボイスボットのサービスを開発したとの発表がありました。今後コンタクトセンターと連携し、できるだけ自動音声での電話受付・応対ができるように目指していきたいとのお話でした。

② AngelDojo ハッカソンを通じて1からサービス開発してみた(齋藤 友宏さん)

AWSの若手エンジニア向けハッカソンイベントであるAngel Dojoに参加した齋藤さんからの発表がありました。
SCSKチームはANGEL賞・及びベストアーキテクチャ賞のカテゴリとも第2位という成績を収めることが出来ました。(リンク

弊社チームが開発したのはレストランソムリエ「ルパソン」。皆で学習しサーバレスで開発することができました。
普段触る機会の少ないAWSのDev系サービスについて、ANGEL Dojo内で知見を蓄えることができ、良い機会となったとの発表でした。お疲れ様でした!

まとめ

当社内において Google Cloudはデータ活用やAI/MLなど特定のサービスが強いと認知が進んでおり、各種案件への適用・活用が進んでいますが、今回のイベントを通じて、その強みがより周知できたのではと思っています。

「クラウドに強い」SCSKを作る本イベントを通じて、今後も社員の成長の場として機能させたいと考えています。
今後とも開催報告を掲載していきますので、お楽しみに。

前回のイベントレポートはこちらです

TechHarmony勉強会 #16開催レポート
SCSK社内勉強会である「TechHarmony勉強会 第16回」の開催レポートをお届けします。 テーマを IoTの開発手法として、AWS様とソラコム様にご協力頂きイベントを開催しました。 社内からの事例発表もあり大変盛り上がった回となりました。
著者について
木澤 朋隆

SCSKにてクラウドのアーキテクトやマーケティング/プロモーション、社内の開発者支援等を担当しています。

資格
 AWS認定14冠
 情報処理安全確保支援士・テクニカルスペシャリスト(NW)等
表彰
 AWS Ambassador (2021~)
 Japan AWS Top Engineer (2022~)
 Japan AWS All Certifications Engineer (2022~)
 AWS Community Builder (2023~)

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