こんにちは、SCSK株式会社の池田です。
前回は、「LifeKeeper」のオプション製品であるARKに焦点を当てて解説しました。3回目の今回は、LifeKeeperがAWSを代表とするパブリッククラウドで有効な理由についてお伝えします。
パブリッククラウドの責任共有モデルって知ってますか?
たまに「AWSに移行したら、全部AWSにお任せで良いんでしょ?」って声を聞くことがありますが、実はAWSを代表とするパブリッククラウド事業者と利用者とで、機能要件・非機能要件における機密性、完全性、可用性について明確に責任が別けられているってご存じでしたでしょうか?
以下がAWSが公開している「責任共有モデル」を図示したものになりますが、「お客様」と「AWS」とでキレイに責任範囲が別けられています。
一例でご説明すると、サーバやストレージといったハードウェアの障害については、全てAWSが責任を持って可用性を担保してくれますが、上記の図のように、「お客様」担当範囲のレイヤについては、利用者側で責任をもって可用性を考慮する必要があるんです!
例えば、アプリケーションで障害が起きても、AWSの責任範囲ではないので、利用者側でアプリケーションの可用性を担保しておく必要があります。
パブリッククラウドは万能だと思っていたけど、意外と盲点だったわ
ここでLifeKeeperの登場!
そこで登場する強い味方がLifeKeeperなのです!
LifeKeeperを導入することでアプリケーションを保護し、またEC2インスタンスを別AZに配置することにより、万が一のAZ障害にも耐えうる構成とすることができます。
AWSの公式アイコンで表現するとこんな感じになります。
まとめ
今回は、AWSの責任共有モデルを参考に、アプリケーションのレイヤについては、利用者の責任で可用性を担保する必要があることをご説明しました。
・アプリケーションレイヤは利用者の責任範囲となっている
・パブリッククラウドはアプリケーションレイヤの可用性は担保しない
・LifeKeeperはアプリケーションレイヤの可用性を高めることができる
次回は、AWSにおいて、どのような接続構成を取ることができるのかについてお伝えします。お楽しみに!!