Catoクラウドの Cloud Interconnect(旧称:Cross Connect )について解説します。
※2024年5月13日に、Cross Connect から Cloud Interconnect へ名称が変更になっています。
「世界初のSASEプラットフォーム Catoクラウドとは?」で拠点(Site)がCatoクラウドにへ接続する方法としては、
- 物理エッジデバイス Scoket(X1500、X1600、X1700)
- 仮想エッジデバイス vSocket(AWS、Azure、VMware)※GCPは対応予定
- 既存機器 IPsec
の3つと解説しましたが、もうひとつ、4つ目の拠点(Site)の接続方法「Cloud Interconnect」について解説します。
Cloud Interconnect とは、Catoクラウドへの新たな接続方式となり、以下クラウドとの専用線接続となります。
- AWS Direct Connect
- Azure Express Route
- Google Cloud Interconnect
- OCI Fast Connect
サービスとしては、Catoとは、別のサービスプロバイダー(Cloud Interconnect Partner Provider)を介した提供となり、CatoのすべてのPoPで提供が可能ではなく、提供可能なPoPが限定されています。
日本国内については、東京、大阪いずれのPoPにおいてもサービス利用が可能となっています。
東京、大阪ともに、エクイニクス社の「Equinix Fabric(旧称:Equinix Cloud Exchange Fabric)」を利用することになります。
海外PoPでは、デジタル・リアルティ(Digital Realty)等の利用もあります。
つまり、実際には専用回線での接続ではなく、日本の場合には、エクイニクス社のデータセンター内の構内LAN接続となります。
また、物理的な敷設工事が発生するので、サービスの依頼から提供までにリードタイムが掛かります。
Cloud Interconnectを採用する理由・メリット
- 完全なプライベート接続(インターネット(IX)を経由しない)
- vSocket、IPsecより高パフォーマンス、低レイテンシーが必要な場合
- 固定課金、広帯域でのコスト最適化
- 現在 vSocket が提供されていないクラウド(GCP、OCI)との接続
注意点としては、最小契約帯域は251Mbps以上(PoPのSite契約の場合は500M)となります。
※Cross Connect は、501Mbps以上(1,000Mbps契約)でしたが、251Mbps以上(500Mbps契約)へと変更になっています。
Socket/vSocket、IPsec、Cloud Interconnectとの比較
拠点(Site)接続の比較表
Cloud Interconnectの冗長構成(Cross-location HA)
Cloud Interconnect が提供可能な複数PoPを利用したHA構成(Cross-location HA)も可能です。
まとめ
CatoクラウドのSocket/vSocket、IPsec以外の拠点接続方法である Cloud Interconnect(旧称:Cross Connect) についてご紹介しました。
既存のレガシーネットワーク・セキュリティから、SASE、Catoクラウドへ移行されたお客様の多くは、サーバ・ストレージについても、クラウドへの移行を進められている(または、完了されている)場合が殆どで、クラウドとの接続帯域はどんどん増えていく傾向にあります。
クラウドとの接続に、広帯域(500Mbps以上)、低レイテンシーが求められる、あるいはデータ転送量(いわゆる、エグレス料金)の抑制、従量→固定課金が必要となる場合には、このCloud Interconnect が選択肢の一つになるかと考えています。
なお、本記事のさらに詳細を紹介した記事が以下になります。
vSocket × Cross Connect 徹底比較 – TechHarmony (usize-tech.com)
最後に、SCSKでは、2021年からSASEの主要ソリューションを一同に紹介を行うオンラインセミナー「SCSK SASE Solution Summit(S4)」を定期的に開催しており、それ以外には、Catoクラウドのお客様導入事例の制作、FAQサイト運営を行っております。
TechHarmony(技術ブログ)で、さらに皆様のお役に立て、Catoクラウドの知名度UPに少しでも貢献できればと考えております。