こんにちは。SCSKの江木です。
2024年5月にGoogle Cloud認定資格を全冠しました。
今回は、私が実際にどのように学習を進めてきたのか、具体的な勉強法や感想をお伝えしていきます。
これからGoogle Cloud認定資格取得を目指す方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
Google Cloud11冠までの道
受験日と各試験の詳細は以下の通りです。ノーミスで11冠を取ることが出来ました。個人的な難易度は完全な主観になります。
カテゴリ | 試験名 | 言語 | 受験日 | 個人的な難易度(5段階評価) |
---|---|---|---|---|
Foundational | Cloud Digital Leader(CDL) | 日本語対応 | 2023-10-10 | ★ |
Associate | Cloud Engineer(ACE) | 日本語対応 | 2023-10-15 | ★★ |
Professional | Cloud Architect(PCA) | 日本語対応 | 2023-10-31 | ★★★★ |
Professional | Data Engineer(PDE) | 日本語対応 | 2023-11-21 | ★★★ |
Professional | Cloud Developer(PCD) | 日本語対応 | 2024-01-05 | ★★★ |
Professional | Cloud Security Engineer(PCSE) | 日本語対応 | 2024-01-08 | ★★★ |
Professional | Cloud Network Engineer(PCNE) | 日本語対応 | 2024-02-03 | ★★★★★ |
Professional | Cloud DevOps Engineer(PCDOE) | 日本語対応 | 2024-03-03 | ★★★ |
Professional | Google Workspace Administrator(PGWA) | 日本語対応 | 2024-03-16 | ★★★ |
Professional | Cloud Database Engineer(PCDE) | 英語のみ | 2024-04-06 | ★★★★ |
Professional | Machine Learning Engineer(PMLE) | 英語のみ | 2024-05-22 | ★★★★ |
きっかけ
2023年9月より、Google Cloudに関する業務を行っていましたが、知識が足らず業務についていけない日々を過ごしておりました。危機感を覚え、知識を付ける必要があると感じ、Google Cloud認定資格を取得しようという思いに至りました。
今回11冠を成し遂げたのは自分の頑張りに加えて、職場の皆様のサポートによるところが大きいです。心よりお礼申し上げます。
受験順序
私の受験順序とオススメの受験順序を紹介します。私の受験順序は勉強の手戻りが多く発生しており、オススメできません。一通り受験した上で最短の勉強時間で11冠できるであろう受験順序を考えたので、そちらをオススメの受験順序として紹介します。
私の受験順序
私は業務で関連するサービスが多い順序で受験していきました。ポイントは下記の通りです。
- CDL、ACE、PCAは基礎固めなので、最初に受験する
- 業務に関連する順序で受験する(PDE以降は人により異なります)
- 英語のみの試験はできるだけ近い日程で受験する
この順序でのメリットは「業務理解が早くなる」ことが挙げられます。
オススメの受験順序
オススメの受験順序としては試験範囲が近いものをまとめて受験することです。ポイントは下記の通りです。
- CDL、ACE、PCAは基礎固めなので、最初に受験する
- PCSE、PCNEは近い日程で受験する
- PDE、PCDEは近い日程で受験する
- PCD、PCDOEは近い日程で受験する
この順序のメリットは冒頭でも紹介した通り、「勉強時間を最短にできる」ことが挙げられます。
勉強法
私は 試験理解 -> 知識のインプット -> 知識の整理 -> 問題集を解く -> 知識のインプット -> 知識の整理 -> 問題集を解く…という勉強サイクルを実施しました。このサイクルのうち、 知識のインプット -> 知識の整理 -> 問題集を解く を何回も繰り返すことで知識の定着を図りました。勉強サイクルのステップの詳細を説明していきます。
試験理解
試験を受ける前にまず試験の内容について把握しなければなりません。試験の内容については以下の試験ガイドをご参照ください。
試験ガイドにて把握すべきものは「出題形式」、「出題内容」、「出題されるサービス」です。特に「出題されるサービス」が大切なので、必ず把握してください。
試験ガイドでも試験について知ることが出来ますが、合格体験記ブログを見ることも試験を知ることにつながります。試験の難易度や雰囲気を知ることができるので、かなりオススメです。
知識のインプット
試験理解にて把握した「出題されるサービス」をもとに勉強していきます。私は書籍、Udemyの講座、公式ドキュメント、ハンズオンを活用して勉強しました。これらのコンテンツを使用する上でのポイントは以下の通りです。
- まずは書籍、Udemyの講座で学習する
- 書籍、Udemyの講座を見てわからなければ、公式ドキュメント、ハンズオンの順で活用する
ハンズオンまで行うことで、よくわからないサービスについて理解を深めることができます。
知識の整理
インプットした知識の整理をしています。私はメモ帳、Notionなどのツールを用いて、自分なりに文章を書いて整理していました。頭の中の知識を実際に文字に起こすことで、理解できていない箇所を特定でき、理解を深めることにつながります。私は「サービスの内容」、「使用方法」、「使用する上での注意点」を意識して整理していました。
構成図を確認したり、自分で書いてみることもオススメです。ネットワークの構成やパイプラインなど、図を書いたほうがよい分野もあります。
問題集を解く
私は公式問題集とUdemyの問題集を利用しました。少なくとも5周以上解くようにしていました。(つまり、知識のインプット -> 知識の整理 -> 問題集を解くというサイクルを5周以上するということです。)復習する際は以下のポイントに注意していました。
- 間違えた問題は間違えた理由を明確にする
- 正解しても必ず復習する(偶然正解した可能性があるから)
上記のポイントに注意して、問題集を5周解いたときにはかなりの自信に満ち溢れているはずです。是非試してみてください。
11冠を終えて
11冠できて本当に嬉しいという率直な感想になります。 昨年9月から11冠したい思いが強かったので、達成感を感じています。これからもこの経験を活かして、さらなるスキルアップを目指していきます。
11冠達成は大変でしたが、大きな恩恵を得ることができたと思っています。11冠達成によって得られた恩恵としては、業務遂行能力の向上があります。以前はGoogle Cloudに関する知識不足から業務遂行に支障をきたすことがありましたが、11冠達成後はほとんどなくなりました。
さらに、実装の幅が広がるという恩恵もありました。資格試験の勉強を通して知識が深まったことで、実装方法を複数思いつくことができるようになりました。
おわりに
今回はGoogle Cloud認定資格を11冠した軌跡をまとめてみました。
11冠達成した今、私としては、11冠達成はあくまでもエンジニアとしての通過点に過ぎないと感じました。
Google Cloud認定資格11冠の達成という貴重な経験を糧に、今後もエンジニアとして成長し続けていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!