Catoクラウド移行前に利用していたサービスや機器について

本記事は 夏休みクラウド自由研究 8/13付の記事です

Catoクラウドの記事は、8月7日から15日までの9日間連続投稿となります。

「夏休みクラウド自由研究」についてChatGPTに尋ねたところ「夏休みのクラウド自由研究は、クラウドコンピューティングを利用して実施する自由研究のことです」とのことで、研究テーマ(例)としては以下のような回答でした。

  1. 天気予報データの分析・・・気象データをクラウドサービスから取得し、データを分析して気温や降水量の変動をグラフ化する。
  2. IoTデバイスとクラウドの連携・・・自宅にあるIoTデバイス(例:温度センサー、湿度センサー)をクラウドに接続し、データをリアルタイムで収集・表示する。
  3. 画像認識AIの構築・・・クラウドの機械学習サービスを利用して、簡単な画像認識モデルを作成し、動物や植物の画像を分類する。

ChatGPTとの壁打ちで色々自由研究のテーマを考えていたのですが、Catoクラウド他の担当者が、技術系記事を投稿するので、少し違う観点でのテーマを検討した結果、SASE、Catoクラウドに移行されたお客様が、移行前には何を利用していたのかを記事にすることにしました。

つまり、Catoクラウドへ移行する以前のネットワーク(WAN)は何を利用していたのか? Firewallは? リモートアクセス(VPN)は? URLフィルタリングは? について、実際に当社での導入実績(40社以上)を集計し、トップ3までを記事にすることにしました。
ただし、実績が1-2社しか無い場合には、順位をつけるのはやめています。

お客様からも、自社で使っているサービスや機器からCatoクラウドへの移行実績(事例)があるのか?と聞かれることが多いので、現時点の導入実績をもとに集計をしています。
あくまでも、当社(SCSK)導入事例の集計となり、Catoクラウド全体(全世界2,500社+、日本国内350社+※2024年8月時点)の実績を集計したものではありません。
また、当社導入実績が50社や100社になった際に、また改めて集計して記事にしようと思います。

 

ネットワーキング/WANサービス

1 KDDI – Wide Area Virtual Switch(WVS/WVS2)
2 ソフトバンク – SmartVPN(スマートVPN)
3 ドコモビジネス・NTTコミュニケーションズ(以下、NTTコミュニケーションズ) – Arcstar Universal One(UNO)

その他の通信キャリアや、インターネットVPNからの移行事例もあります。
お客様によっては、主回線/副回線と複数の通信キャリアで冗長化されているケースについては、それぞれを1事例としてカウントしています。

 

リモートアクセスサービス

1 KDDI – Flex Remote Access(FRA)
2 ソフトバンク – セキュアリモートアクセス 2、3
3 NTTコミュニケーションズ – Flexible Remote Access(FRA)

WANと同じ順位となりました。

 

インターネット接続サービス

1 KDDI – Flexible Internet
2 ソフトバンク – Smart Internet
3 NTTコミュニケーションズ – Flexible InterConnect(FIC)

WAN、リモートアクセスと同じ順位となりました。

 

SD-WAN機器/ルータ

YAMAHA、Cisco Meraki、Fortinet FortiGate、VMware SD-WAN(VeloCloud)、Aruba SD-WAN(Silver Peak)からの移行事例がありますが、それぞれの事例が少なく、順位が正確ではないため掲載をとりやめました。

オンプレミス機器で、自前でインターネットVPNを構築し、運用をしてたが、ネットワーク管理者の離職に伴い、管理ができなくなって、Catoクラウドに乗り換えた事例もあります。

 

Firewall/NGFW/UTM機器

1 Fortinet FortiGate
2 Palo Alto Networks PAシリーズ
3 Cisco ASA

その他に、Check Point、Barracuda、SonicWall からの移行事例もありました。

オンプレミス機器のセキュリティパッチ適用や、ファームウェアアップデートが頻繁に発生するため、管理負荷の増大から、Catoクラウドに乗り換えた事例が幾つかあります。

 

リモートアクセス/VPN機器

1 Pulse Secure(現:Ivanti)
2 Cisco AnyConnect
3 Fortinet FortiGate

その他に、VMware Horizon、Citrix NetScaler からの移行事例があります。

Firewall/UTM機器と同じですが、オンプレミスのVPN機器のセキュリティパッチ適用やファームウェアアップデートが頻繁に発生するため、管理負荷の増大から、Catoクラウドに乗り換えた事例が幾つかあります。
リプレースのタイミングではなく、実際に、セキュリティインシデント(不正侵入)が発生したので、乗り換えた事例もあります。

 

ロードバランサー/負荷分散装置

1 A10 Networks Thunder

A10 Thunder以外にも幾つか製品がありましたが、実績数が少なく、順位が正確ではないため2,3位の掲載はとりやめました。

A10 Thunderについては、Microsoft 365、Google Workspace、Boxなどのクラウドサービス利用時の Proxyサーバの迂回(ローカルブレイクアウト)が主な利用用途です。

 

URLフィルタリング

1 デジタルアーツ株式会社 i-FILTER(i-フィルター

i-FILTER(i-フィルター)以外については、UTM機器を利用されている場合や、事例が1-2社だけのもの多く、順位が正確ではないため掲載をとりやめました。

ちなみに、i-FILTERで設定されている定義のCatoクラウドへの移行は、お客様自身で実施されている例が殆どです。

 

SSE(クラウドProxy/ZTNA)

1 Zscaler – Zscaler Internet Access(ZIA)
2 Netskope

セキュリティ・サービス・エッジ(SSE)は、Palo Alto Networks(Prisma Access)やCloudflare、その他サービスからの移行実績がありますが、事例が1-2社だけのもの多く、順位が正確ではないため3位の掲載はとりやめました。

SSE からの移行の大きな要因は、契約更新時の大幅な価格変更(値上げ)で、Catoクラウドを検討される事例が増えてきています。
また、既存WAN と SSE だけでは、いわゆるラテラルムーブメント(水平移動)の制御が行えないことから、拠点間通信におけるセキュリティ強化(WAN Firewall)を目的に、改めて SASE を検討されるお客様が増えてきています。

 

その他

その他の CASBDLPRBISaaS Security APIについては、SSE からの移行を除くと、Catoクラウドの移行前に利用しているお客様は殆ど存在せず、Catoクラウド採用時に新たに利用されるお客様が殆どでしたので、順位付けはやめました。

また、Catoクラウドでは、EPP(Endpoint Protection Platform)や、XDR(Extended Detection and Response)もサービス提供しているため、今後は EPP/EDRや、XDR(SEIM)からのリプレース実績も出てくると思いますので、改めて記事にしようと思います。

 

まとめ

Cato Networks社 の Catoクラウド は、2024年7月にガートナーのシングルベンダーSASEマジック・クアドラントで、リーダーに選出されています。

Cato Networks社が 2024年 ガートナーのマジック・クアドラントのシングルベンダー SASE でリーダーに認定
Cato Network社 Catoクラウドが 2024年最新版 ガートナー マジック・クアドラントのシングルベンダー SASE でリーダーに認定されました

しかしながら、日本国内では、Cato Networks社、Catoクラウド(Cato Cloud/Cato SASE Cloud)自体の知名度は、まだまだ低い状況です。

SCSKは、2019年よりCatoクラウドの取り扱いを開始し、すでに40社以上のお客様にご契約をいただいております(2024年8月時点)
SASEやCatoクラウドを紹介するセミナーを数多く開催しておりますので、以下のまとめ記事を是非ご覧ください。

Catoクラウド エンジニアブログまとめ記事
Catoクラウドのエンジニアブログ(TechHarmony)でのまとめ記事となります。

Catoクラウドに少しでも興味をお持ちになられた方は、遠慮なく当社までお問い合わせください。

著者について

最近は、ゼロトラスト、特に SASE、Catoクラウドのエバンジェリスト活動が多くなっていますが、クラウドセキュリティ、CNAPP(CSPM/CWPP)、xSPMにも力をいれています

趣味はランニングです

Katsumi Yamanakaをフォローする

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