こんにちは、SCSK齋藤です。
Amazon Connectの料金体系は少々複雑です。
料金計算する際などは、詳しく知っていないと計算が難しいと思います。
そこで、SCSKではAmazon Connectの料金試算ツールを開発しました!
本ツールを使うことで料金計算は簡単に行うことができますが、Amazon Connectを使う上では料金体系の詳細を知る必要はあると思います。そのため、今回はAmazon Connectの料金体系をまとめたので皆さんにご説明したいと思います。
AmazonConnectの料金体系について
複雑に見えるAmazon Connectの料金は、大きく分けて下記5種類の項目によって構成されています。
- 電話番号(無料通話/DID)使用料金
- 発信/受信通話料金
- 受信/発信テレフォニー料金(※電話システム利用料金)
- Contact Lens for Amazon Connect使用料金
- その他オプション料金(チャット、タスク、Customer Profiles、VoiceID、Wisdom)
最新の料金体系の情報については、AWSのサイトをご参照ください。
今回の記事では、上記5種類の項目について、それぞれ解説していきます。
電話番号(無料通話/DID)使用料金
こちらは、コンタクトセンターで取得する電話番号の使用料金になります。
Amazon Connectで取得できる電話番号は、以下の2種類があります。
- 無料通話用の電話番号(フリーダイヤル)
- 03や050で始まる一般的な電話番号であるDID
どちらの電話番号を何個取得するかで、料金が決まります。
東京リージョンでの料金は下記のとおりです。
無料通話・・・1日あたり0.48USD
DID・・・1日あたり0.1USD
受信/発信通話料金
こちらについては、その名の通り、通話時間に応じて課金される料金です。
東京リージョンで、国内宛通話の場合の料金は下記のとおりです。
受信通話料金・・・1分あたり0.018USD
発信通話料金・・・1分あたり0.018USD
受信/発信テレフォニー料金(※電話システム利用料金)
こちらは、Amazon Connectのシステムを利用する料金になります。
注意すべきは、Amazon Connectの使用期間に対してかかる料金ではなく、音声を使用している時間に対して発生する料金です。
つまりは、通話時間によって課金されるという事です。通話料金と同じ考え方ですね。
尚、こちらについても、受信と発信で料金が異なる場合があります。さらに、受信料金でも、無料通話かDIDを使うかで料金が異なります。
東京リージョンでの料金は下記のとおりです。
受信テレフォニー料金(無料通話)・・・1分あたり0.1482USD
受信テレフォニー料金(DID)・・・1分あたり0.003USD
発信テレフォニー料金・・・1分あたり0.0844USD
Contact Lens for Amazon Connect使用料金
こちらは、AmazonConnectの通話内容を、リアルタイムで感情分析したり、文字に書き起こしたりして、オペレータにフィードバックを実施する機能の料金になります。
通話時間中に使う機能の為、こちらについても通話時間に対して料金が発生します。
なお、こちらについては受信と発信では料金の区別はないですが、一点だけ注意点があります。
それは、通話時間に応じて料金が変わるという事です。
この記事執筆当時時点では、月間500万分未満に適用される使用料金と、500万分以上に適用される使用料金で異なります。
Contact Lens (500万分以上)・・・1分あたり0.0125USD
その他オプション料金(チャット、タスク、Customer Profiles、Contact Lens、VoiceID、Wisdom)
Amazon Connectには、様々なオプション機能がございます。それらを使用する場合も追加で使用料金がかかります。
オプション機能は現在、主に下記の5つになります。
① チャット
コンタクトセンターの対応の中で、電話だけでなく、ユーザーとチャットを介してコミュニケーションをする場合もあるかと思います。そういった場合に使うオプション機能です。こちらは、オペレーターとユーザーがどちらも送信したメッセージの総件数に対して課金される仕組みです。
東京リージョン利用時の料金は下記のとおりです。
チャット料金・・・1件あたり0.004USD
② タスク
こちらはオペレーターが行うタスクを管理するための機能です。普通は各オペレーターのタスク管理をSV(スーパーバイザ―)が行ったり、別システムで管理したりするのが多いと思いますが、この機能を使うことでAmazon Connectのシステムの中で、統合的に管理することが可能です。こちらは、登録してあるタスク1個ごとに課金される仕組みです。
東京リージョン利用時の料金は下記のとおりです。
タスク料金・・・1個あたり0.04USD
③ Customer Profiles
CRMなどを用いて顧客情報をAmazon Connectでまとめて閲覧することができる機能です。複数のCRMシステムに分散して顧客情報が保存されている場合なども、この機能を使って統合的に確認することができるようになります。こちらは、Amazon Connectに保存される顧客ごとの情報である「プロファイル」の数によって、課金される仕組みです。
東京リージョン利用時の料金は下記のとおりです。
CustomerProfiles料金・・・1プロファイルあたり0.0025USD
④ VoiceID
ユーザーの声から本人確認を行うことができるようになる機能です。声紋認証のようなものですね。こちらは、「トランザクション」の数によって課金される仕組みです。トランザクションとは、顧客情報を登録したり、声から本人確認を行ったりすることが該当します。
東京リージョン利用時の料金は下記のとおりです。
VoiceID料金・・・1回あたり0.025USD
⑤ Wisdom
顧客の問合せかを機械学習で分析して、顧客の課題の解決策をナレッジから引っ張り出して表示する機能です。これによりオペレーターの対応の助けとなります。こちらは、Wisdomが有効になっている通話の回数ごとに、課金される仕組みです。
東京リージョン利用時の料金は下記のとおりです。
Wisdom料金・・・1回あたり0.04USD
まとめ
Amazon Connectの料金体系は、主に5種類で構成されております。
それぞれの項目によって、課金される仕組みは違うので、その違いも把握することは重要だと思いました。
とはいえ、全てを把握して手作業で計算するのも大変なので、SCSKが開発した料金計算ができるツールを使って、利用料算出をしてみてください。また、Amazon Connectの導入を検討したいけど、導入をサポートするパートナーを探しているという話でしたら、弊社がぜひサポートいたします!
本ページの「TechHarmonyについて」→「お問い合わせ」から、弊社にご連絡いただければと思います。
ご連絡お待ちしております!