【イベントレポート】Interop Tokyo 2025

こんにちは。SCSK株式会社 中村です。
Interop(インターロップ)とは、主にネットワークコンピューティング分野における最新技術やビジネス動向を体験できる展示会やイベントのことです。特に「Interop Tokyo」は、日本最大級のインターネットテクノロジーイベントとして知られています。
そんなInterop Tokyoに初参加してきましたので、会場全体の雰囲気や温度感、印象に残ったセッションなどについて報告したいと思います。当記事が今回参加できなかった方や来年参加しようと思ってる方の参考になれば幸いです。
また、SCSKとしてもいくつか出展を行っていましたのでそちらのブースなどについても紹介していきたいと思います。

事前準備

①参加登録

Interopは当日思い立って飛び込み参加することは出来ません。参加するには事前に参加登録を行う必要があります
参加登録の際にどの講演に予約をしておくか。という選択もあるのであらかじめ公演一覧から自分の興味のある講演を見つけて予約を行いましょう。
人気の講演はすぐに埋まってしまうため、目当ての講演がある場合は1か月くらい前から登録しないと予約できない可能性があります。

②入場証の印刷

当日、会場に入るためには登録後にサイトで発行される入場証が必要となります
A4サイズの紙に入場証を印刷して持ってくる必要があるため、こちらも当日忘れずに印刷して持ってくるようにしましょう。

会場までの道のり

海浜幕張駅から幕張メッセへ向かう、Interop参加者たち

Interop Tokyo 2025は6/11(水)~6/13(金)の3日間開催され、今年の3日間のトータル来場者数はなんと136,875人にも上ったということです。
私は初日の6/11(水)に参加してきましたが、10:30に幕張海浜駅に着いた状態でも大量の人だかり。そのほとんどがInterop Tokyoの参加者たちでした。
駅から幕張メッセまではおよそ徒歩7~8分ほどですが行列を辿っていけばおのずと開催地に辿り着けると思います。

ブース会場を上から眺めた図。ここから見える範囲で全体の5分の1ほど。

入場証を係員の方に読み取ってもらっていざメインの会場へ。会場入り口は2階に位置しますが、出展ブースなどのメイン会場は1階にあるため、メイン会場の入り口を入るとすぐに広大な出展ブースの数々が目に入り圧巻です。
ぱっと見ただけで個性的なブースがいくつも目に入り、出展者の呼び込みや参加者の賑わいからお祭りにきたような感覚に陥り、自ずと高揚感が高まってきます。

会場の雰囲気

芸人さんが司会となってじゃんけん大会を催すようなブースも。

Interopはコンピュータ分野に特化したイベントであるため、各ブースで紹介されている製品なども業界知識をある程度持っていないと理解できないことは多いと思います。ただ、中にはあまりITに詳しくない方でも楽しく理解できるような催しを行っている企業もあり、そういったイベントを通してサービスや企業自体のことを知ってもらう工夫もInteropを体験する中で面白い観点だと感じました。
 

会場で行われる様々な講演

冒頭でも記載したように、Interopでは様々な分野の有識者の講演を予約して拝聴することができます。
私は4つの講演を予約しましたが、その中から印象に残った講演を2点簡単にご紹介したいと思います。

①メールセキュリティ戦略

HornetSecurityの講演では、従来のSPFやDKIMだけではメールのなりすましを完全に防げない現状が指摘されました。そこで、これらの認証技術を強化し、なりすましメールをブロックする「DMARC」の積極的な導入が推奨されました。DMARCはSPFやDKIMの認証結果に基づきポリシーを設定します。

また、企業ロゴを表示する「BIMI」との併用で、視覚的にもメールの正当性を示し対策を強化できると説明されました。DMARCやBIMIは自社だけでなく、脆弱な取引先経由で被害が及ぶリスクがあるため、サプライチェーン全体のセキュリティ向上に向け、全企業での実施が極めて重要だと強調されました。

②AIによるSASEサービスの運用と利活用

続いてはpaloalto Networks社によるAIを用いたSASEサービスの運用についてご紹介します。
同社は、SASEサービス「Prisma SASE」、セキュリティ運用自動化AI「Cortex XSIAM」、包括的セキュリティサービス「CDSS」を提供しており、これらを連携させることで単体以上の価値を生み出します。

例えば、「Prisma SASE」でクラウドサービスのアクセス状況を把握し、「Cortex XSIAM」でユーザー行動の傾向分析や、ダウンロードされたファイルの危険度を自動検出し削除します。また、「CDSS」と「Prisma SASE」の組み合わせでは、AIの判断を軸としたゼロトラストネットワークにより、動的なアクセス権限設定と運用を実現し、セキュリティ担当者の負荷を軽減します。

Palo Altoが提唱するのは、AIを核とすることで、従来の人手による運用を大幅に削減し、ヒューマンエラーを抑制しながらセキュリティを向上させる、新たな利活用モデルでした。

SCSKグループの出展ブース

SCSKおよびそのグループ会社についてもInterop Tokyoにて数々の出展を行っていますので簡単にご紹介いたします。

Zabbix


SCSKはZabbixのプレミアムパートナーとして昨年もInterop出展を行っております。今年のブースの場所も会場入口近くで、来場者の目に入りやすいので目にされた方も多いかと思います。

NebulaShift


NebulaShiftはSCSKが提供するクラウドネイティブ化支援サービスです。そのNebulaShiftのサービスをAI領域まで拡張した”NebulaShift ai”が昨年末リリースされており、その紹介ブースが設けられておりました。NebulaShiftはSCSKとしても力をいれているソリューションの一つでもあり、セッション講演にて当製品の講演も実施いたしました。(好評のようで、私がInterop申込時には講演予約は既に売り切れでした)

SCSK Minoriソリューションズ


SCSK MinoriソリューションズはSCSKのグループ会社です。今回の出展ではPlayBackMailというメール誤送信対策ソフトや、PerfectWatchAdvanceという資産管理ソフトについて紹介をしていました。

SCSKセキュリティ


SCSKセキュリティもSCSKのグループ会社です。SCSKセキュリティではSplunkと呼ばれるビッグデータの解析ソリューションについて出展を行っていました。SCSKセキュリティは、Splunkの導入、運用、活用を支援する様々なサービスを提供しています。

 

まとめ

今回私がInterop Tokyo初参加ということで、一般参加者目線で雰囲気やイベントの概要的なものを紹介させていただきました。
本文でも記載したように会場は一種のお祭りのような雰囲気で、様々なブースの賑やかさを感じながら会場を歩き回るだけでも楽しい時間でした。
また、本来Interopは業界従事者が最新のソリューションや技術を体験して販売や自社業務に活用するための情報収集の場でもあり、
業界としてのトレンドや一分野の有識者の考えをいち早く取り入れられる貴重な場ともなっていると感じました。
個人的には全体的に見てやはり今はAIを主軸にしたサービスを展開している企業がほとんどでした。
次回もし参加する機会があったら、それまでに自分の中のクラウドソリューションの知見を深めておき、自らの業務に付加価値を提供できるようなソリューションがないか?といった観点で色々見て回ってお話なども聞きたいと思いました。是非みなさんも興味が湧きましたらご参加ください。

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