こんにちは、SCSKの前田です。
前回は池田さんから、AWSでは仮想IPアドレスが機能として提供されないことから、それに代わる2つの接続方式についてお伝えしました。
5回目の今回は、どんな構成でどちらの接続方式を選択すれば良いかについて前田がお伝えします。
2つの接続方式について、おさらいしたい方は以下のリンクからどうぞ!
接続元によって接続方式を使い分けよう!
第4回「【LifeKeeper】AWSでは仮想IPアドレスが使えない!?をこうして解決する!!」では、ルートテーブルとRoute53を用いた2つの接続方式をお伝えしましたが、どんな構成の時に、どちらの接続方式を選択するか迷ってしまいますよね。
そんな時はこのマトリクスを思い出してください。どちらの接続方式を選ぶかは、主に「どこから接続するか」や「接続経路」によって決定することができます。
いろんなところからの接続に対応しているのね
本来AWSの仕様上、ルートテーブル接続方式では、クライアントはHAクラスタサーバと同一VPC内にある必要がありますが、
AWS Transit Gatewayを組み合わせることで、VPC外(オンプレミスや別VPC)からも接続できるようになりました。
最近では、オンプレミスとの相互接続や、JP1やZabbixに代表される統合運用管理ツール、HULFTに代表されるファイル転送ソフトでは、接続元がVPC外にある構成が多い為、ルートテーブルとTransit Gatewayを組み合わせた接続方式が主流になりつつあります。
まとめ
今回は、AWSにおいて2つの接続方式のどちらを選択するかについてご説明しましたがいかがでしたでしょうか?どこから接続するか、と接続構成によっておのずと一意に決まってくるので意外と簡単ですよね。
まとめますと
(1)接続元がどこか?(同一VPC、別VPC、オンプレミス)
(2)AWS Transit Gatewayが使えるか?
次回は、HAクラスター構成で、より可用性を高めることのできる機能「Quorum/Witness」についてお伝えします。お楽しみに!!