LifeKeeper for Linux のインストール要件

こんにちは SCSK 野口です。

今回は「LifeKeeper for Linuxのインストール要件」についてご紹介いたします。
LifeKeeperの要件は具体的に何があるのか、Linuxへインストールするための要件についてまとめみました。

基本要件について

システム要件

LifeKeeper for Linuxの安定稼働には、以下のシステム要件を満たす必要があります。(2025年10月時点)

ディスク容量は LifeKeeper本体の最小容量であり、OSやアプリケーションデータ、ログ容量は別途必要です。
そのため、余裕を持ったディスク設計が必須です。
これらの要件を確実に満たすことで、LifeKeeperの安定稼働が実現できます。

メモリーの枯渇はスローダウンを引き起こし、LifeKeeperが障害と判断する可能性があるよ!

オペレーティングシステム

LifeKeeper for Linux v9 は、以下のオペレーティングシステム(OS)がサポートされています。(2025年10月時点)


※ LifeKeeperのバージョンによって、利用できる OSバージョンが異なるためご注意ください!

(例) LifeKeeper for Linux v9.7.0の場合、 RHEL9 は 9.1 (64ビット) までがサポートされています。

詳細情報についてはこちらのリンクからご確認ください。「サポート対象のオペレーティングシステム」

カーネル

LifeKeeper for Linux v9 は、以下のカーネルがサポートされています。(2025年10月時点)


※ OSのバージョンによって、利用できる カーネルバージョンが異なるためご注意ください!
(例) Red Hat Enterprise Linux 7 for AMD64/EM64Tの RHEL7.1の場合、 ” 3.10.0-229.el7 ” がサポートされています。

詳細情報についてはこちらのリンクからご確認ください。「Linuxの設定」

カーネルハイフンの次までが一致する場合、サポート対象となるわ!

ストレージ

LifeKeeper for Linux v9 は、以下のストレージがサポートされています。(2025年10月時点)


※ 全てのストレージがサポートされているわけではないのでご注意ください!

詳細情報についてはこちらのリンクからご確認ください。「サポートストレージ」

ノード設定について

ホスト名/名前解決

はじめに、各ノードにホスト名を設定する必要があります。
また、ホスト名を設定後は各ノード間で名前解決ができるようにしてください。

ホスト名を設定する際は、hostnamectl コマンドを使用して設定します。
DNSサーバが利用可能な場合、サーバを使用してホスト名を登録します。
使用可能な DNSサーバがない場合、/etc/hostsを使用してホスト名を解決することをお勧めします。

設定後、お互いがホスト名で疎通できることを確認してね!

SELinux

LifeKeeper for Linuxは、SELinuxを有効にする場合は以下の条件があります。

SELinuxモード

Enabled (enforcing または permissive)
・SELinuxが有効になっている場合、LifeKeeperは mmap_low_allowed が”on”である必要があります。
・LifeKeeperインストールスクリプトは、SELinuxの有効を検出すると、この設定を自動的に更新します。
・クラスター上で実行される全てのアプリケーションが、SELinuxモードをサポートしている必要があります。

Disabled
・LifeKeeper for Linuxのインストールが可能です。

SELinux有効化は、システム上の全アプリケーションがサポートされていることが必須だよ

ファイアーウォール

LifeKeeper for Linuxは、以下のポートを開放し、各サーバーで相互に通信できるようにします。
設定してもインストールできない場合、一時的にファイアーウォールを無効にしてください。

ファイアウォールの設定

クラスタ対象サーバ間の双方向で許可が必要
・TCP 7365       : コミュニケーションパスの通信で使用
・TCP 5000       : REST API サーバ通信で使用   (LKWMC 用)
・TCP 10001 ~ : DataKeeperの同期で使用

■GUIクライアントとクラスタ対象サーバ間の双方向で許可が必要
・TCP 81, 82     : GUI サーバ通信で使用           (X forwarding用)
・TCP 5110       : GUI サーバ通信で使用           (LKWMC用)
・TCP 1024 ~   : GUIのためのRMI通信で使用(X forwarding用)
※ クラスタ対象サーバとは LifeKeeperがインストールされるクラスターノードを指します。

10001 + <mirror number> + (256 * i) の計算式で算出されるポートとなります。
ランダムポートを使用。アクセス制限をかけるのは難しため、必要に応じSSH X forwardingを検討してください。

GUIクライアントおよびクラスタ対象サーバを動作させるシステムで、これらのポートを開放する必要があります。
ファイアウォール設定は、インストールやGUIからの管理、そしてクラスター間の通信で重要となります。

DataKeeperを使用する場合、DataKeeper同期のポートを開放する必要があるわよ!

パッケージの依存関係

LifeKeeper for Linuxのインストールには、OSのアーキテクチャ (x86/x86_64)に一致した以下のパッケージが必要です。


※ LifeKeeperはログの記録に rsyslogデーモンを使用します。
   LifeKeeperをインストールする前に rsyslogを導入し、起動させておく必要があります。

LifeKeeperのインストーラーはyum/zypperを使うため、OSリポジトリーのセットアップを強く推奨します。
LifeKeeperオプションの Application Recovery Kit (ARK)の一部は、サポートパッケージのインストールが必要です。

詳細情報についてはこちらのリンクからご確認ください。「Linux の依存関係」

OSのインストール設定によって、必要なパッケージの一部や全てが既に導入済みの時があるよ!

まとめ

今回は、LifeKeeper for Linuxのインストール要件について、ご紹介しましたがいかがでしたか。

・システム要件では、条件を満たしているか、 余裕を持ったディスク設計かを確認する。
・OSやカーネル、それからストレージでは、LifeKeeper のサポート対象であることを確認する。
・ノード設定では、ホスト名/名前解決やSELinux、それからファイアウォール設定等を確認する。

 

詳細情報をご希望の方は、以下のバナーからSCSK Lifekeeper公式サイトまで

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