【Catoクラウド】Socket X1500, X1600, X1700の仕様比較・選択方法

こんにちは、Catoクラウド エンジニアの中川です。

突然ですが、Catoクラウドを利用するにあたって、Socketの選び方に迷っていませんか?

 

「X1500・X1600・X1700のどれを選べばいいの?」
「拠点の規模に合ったSocketがわからない…」

 

そんなお悩みをお持ちの方に向けて、この記事では Cato Socketの物理デバイス3モデル(X1500 / X1600 / X1700)について、以下のポイントを中心にわかりやすく解説します。

  • 各モデルのスペックと性能の違い
  • 適した導入シーンと選定の目安

本記事を通じて、自社に最適なSocketモデルを選ぶためのご参考になれば幸いです。

Socketとは?

まず前提として、Socket(ソケット)とは、Catoクラウドに接続するためのエッジデバイスのことです。

インターネット回線に接続するだけで、特別な設定を必要とせず、ゼロタッチでCatoクラウドと接続されます。Socketを利用すれば、ルータやFirewallに設定が必要なIPsec接続構成のような手間がかかりません。

Socketには、物理的なハードウェアデバイスと仮想アプライアンス(vSocket)の2種類がありますが、この記事では、物理デバイスである「X1500」「X1600」「X1700」の3モデルに焦点を当て、それぞれのスペックや機能、適した利用シーンを比較してご紹介します。

データセンターや本社・支社など、拠点にSocketを導入する際に、どのモデルを選べばよいか迷っている方の参考になれば幸いです!

Socket X1500 / X1600 / X1700 の比較

Cato Socketには、拠点の規模や用途に応じて選べる複数のモデルが用意されています。

ここでは、X1500、X1600、X1700の3モデルについて、仕様を比較しながらご紹介します。

機種別スペック比較表

項目 X1500 X1600 ※1 X1700
写真 Basicモデル

LTEモデル

特徴 ベーシックモデル 高性能・多様なポート ハイエンドモデル
最大スループット ※2 500 Mbps 1 Gbps X1700 – 3Gbps

X1700B – 10Gbps

 サイズ X1500 – 奥行き:105.5mmx 幅:165mm x 高さ:43mm

X1500B – 奥行き:130mmx 幅:180mm x 高さ:30mm

非常にコンパクトで、よく私たちはお弁当箱サイズと表現します

奥行き: 256mm x 幅:200mm x 高さ: 44mm

およそX1500の約2倍のサイズ感です

X1700 – 奥行き:448mm x幅:435mm x 高さ:44mm

X1700B – 奥行き:553mm x幅:438mm x 高さ:44mm

ラックマウント専用です

重量 約700g 約1kg 約2.5kg
インターフェース RJ45ポート x4
  • 1G COMBOポート(RJ45とSFP)x2
  • 10G SFP+ポートx2
  • 2.5GのRJ45ポート x4
標準 – RJ45ポート x8
オプションで以下を追加可能             

  • 4 x 1GbE
  • 2 x 1Gb Fiber
  • 2 x 10Gb Fiber
  • 4 x 10Gb Fiber
電源 12V電源アダプタ 12V電源アダプタ(ロック機構付き) 冗長電源ユニット 2 x 300W
設置方法 卓上・ラックマウント ラックマウント・壁掛け対応 ラックマウント専用
※1 X1600の詳細は、徹底解説!Cato Socket X1600 – TechHarmonyの記事も合わせてご参考ください。
※2 最大スループットは、SocketとCatoクラウド PoP間での上り下りの合計値です。
あくまで目安の数値であり、上り下りが両方ともMAXに出続けるという状況はほぼないため、上記の目安帯域以上でも利用可能な場合が多いです 。

各モデルの選び方

X1500:中規模拠点まで対応。ベーシックモデル

  • コンパクトで設置しやすい、ベーシックモデルです。
  • 最大スループット500Mまで対応しているので、従業員の多い大規模拠点などでなければ、まずはX1500を選定いただければと思います。
  • X1600,X1700とモデルが上がるにつれて当然価格も上がります。コストを抑えたい場合にもおすすめです。

X1600:中〜大規模オフィス向けの高機能モデル

  • 10G SFP+や2.5G RJ45などのインターフェース、LTEモデルの利用要件がある場合に選定いただければと思います。
  • X1500よりもポート数が豊富なため、Socketを拠点内のルータ・L3SWの代わりとして利用することができるかもしれません。
  • 今後は、Wi-Fiモデル、LTE+Wi-Fiモデルの展開が予定されています。

X1700:データセンター向けのハイエンドモデル

  • 最大3Gbps、X1700Bであれば10Gbpsのスループットに対応可能なハイエンドモデルです。
  • 従業員の多い本社などの大規模拠点や、トラフィックの集まるデータセンターなどの拠点で多く選ばれています。
各Socketの大きな違いは最大スループットです。拠点の規模を考慮して、最適なSocketを選ぶことが重要です。

まとめ

Cato Socketは、拠点の規模やネットワーク要件に応じて柔軟に選べるエッジデバイスです。

本記事では、X1500・X1600・X1700の3モデルについて比較してきました。
それぞれのSocketには特徴があり、「どの拠点に、どのモデルを導入すべきか」を判断するための材料として、本記事が参考になれば幸いです。
また、想定よりも帯域が必要となった際などには、Socketのアップグレードも可能ですのでご安心ください。

もしご判断に迷うようでしたら、SCSKへご相談いただければ、既存のトラフィック状況などから適したSocketの選定させていただくことが可能です。
ぜひお問い合わせいただければと思います。

参考資料

本記事は以下の、Cato Socketに関する公式情報を参考に記載しています。

著者について
中川恭介

Catoクラウドエンジニアです。

中川恭介をフォローする

クラウドに強いによるエンジニアブログです。

SCSKでは、自社クラウドと3大メガクラウドの強みを活かし、ハイブリッドクラウド/マルチクラウドのソリューションを展開しています。業界の深い理解をもとに、お客様の業務要件に最適なアーキテクチャをご提案いたします。サービスサイトでは、お客様のDX推進をワンストップで支援するサービスの詳細や導入事例を紹介しています。

Cato Cloudクラウド
シェアする
タイトルとURLをコピーしました