AWS BuilderCards イベントに参加してきました

こんにちは。SCSK株式会社 中村です。
5/13(火)に当社でAWSのカードゲームイベントが開催されましたので参加してきました。

当記事はAWSの業務に携わることになったけど、サービスの種類とかあんまり知らないなあとか
色々なAWSサービスの組み合わせを知りたいけど今の現場だと決まったパターンしか触れないからいい方法ないかなあと考えている
AWS業務従事初心者にはとても有意義な記事かと思いますので是非ご一読いただければ幸いです!

参加したきっかけ

当方AWSサービス業務には関わったことがないのですが、将来的にクラウド案件に携わってみたいという思いがありました。
そんな中今回のイベントは”初心者でも問題なし!”ということでしたのでその触れ込みに惹かれて恐る恐る応募しました。

なお、資格として「AWS Certified Solutions Architect – Associate(AWS SA-A)」は2年ほど前に取得している状態です。
そんなAWS初心者でも実際楽しめたのか?ゲームを通して知見を深めることができたのかレポートしたいと思います!

 

AWS Builder Cardsとは

AWS BuilderCards は、Amazon Web Services が提供するクラウドサービスや、サービスを組み合わせたアーキテクチャを学べるカードゲームです。

実際にゲームを経験してみて自分でも購入してみたいなあと考えたのですが、なんと現状BuilderCardsは一般販売されていないとのこと、、!手に入れるにはAWSのイベントに参加することで配布されることがあるのでそこで入手するしかないという意外とレアな代物となっております。

英語版と日本語版があるのですが、日本語版は人気ですぐに無くなってしまうようです。。

 

ゲームアイテム紹介

※注意
今回私が参加したグループはおそらく自由度が高く、マニュアルは用意されていたものの英語表記なのでちゃんと読める人もそんなにおらず、「この場合どうするんだっけ?」「よく分かんないけどこの場合はこうしよう!」みたいなノリで実施されました。ですので、本来のルールと異なることを記載している場合がございますのでご了承ください。

~カードの種類~

Starter Card(スターターカード)

最初にプレイヤーが手にするカードです。(10枚配られる)
オンプレ環境にあるサービスや機器群という解釈で、このスターターカードは基本的には何も効果を持たないゴミ的なカード。(一部AWSカードと組み合わせて使用するということもできる)
これらのカードを最終的にAWSサービスのカードに置き換えていき、様々なAWSサービスを作り上げていくのがこのゲームの主となる考え方となります。

Builder Card(ビルダーカード)

マーケットプレイスというフィールドから取得できる様々なAWSサービスのカードです。
無料で取得できるものと、コストを支払って取得できるものの2種類があります。
オレンジの丸で記載されているのがコスト
・真ん中に記載されているコスト=そのカードが持つコスト
・右上に記載されているコスト=そのカードを取得するために必要なコスト

Well-Architected Card(ウェルアーキテクテッドカード)

勝利点となるカード。
BuilderCardsは最終的にこのカードの総点数が多い人の勝ちです。
このカードもマーケットプレイスからでしか取得できません。

コストを支払ってビルダーカードを充実させて高いコストを作れる環境を整えるか、早期にWell-Architectedカードを集めて点数を稼ぐかがプレイヤーの色が出るところであり醍醐味となります。

~プレイマット~

・Market Place(マーケットプレイス)

山札(場に積んでおくカード)やWell-Architectedカードがおかれるフィールド的な場所です。以下用途ごとに説明を記載します。

①取得コストなしのビルダーカードの山札置き場
②Well-Architectedカード置き場
③取得コスト有のビルダーカードの山札置き場
④取得コストなしのビルダーカードの展開場所
⑤取得コスト有のビルダーカードの展開場所

・Player Mat(プレイヤーマット)

各プレイヤーが手札からカードを展開していく場所です。人数分用意されますが、最悪なくてもプレイはできます

①Well-Architectedカード置き場
②リソースパネル
→プレイヤーが自分のターンを始めるまでカードを置いておく場所です。裏向きで置きます。
③プレイヤーエリア
→手札のカードを展開する場所です。
④捨て札パネル
→そのターンで使用済みのカードを置く場所です。表向きで置きます。

 

基本ルール

~初期準備~
  1. 最初はスターターカードを色ごとにわけて各プレイヤーに10枚づつ配ります。
  2. ビルダーカードをコストなしとコスト有で分けて、それぞれよくシャッフルしたらマーケットプレイスに配置します。
  3. Well-Architectedカードもマーケットプレイスに配置します。
  4. プレイヤーは自分のスターターカードをシャッフルしてリソースパネルに配置します。
  5. プレイヤー間でプレイする順番を決めます。
~ゲームスタート~
  1. 自分のターンになったらリソースパネルの山札から5枚引いて場に展開します。
  2. 展開したカードでAWSサービスをデプロイ(サービスの起動/実行)できるのであれば、どのようにサービスをデプロイするか他のプレイヤーに説明しながらデプロイを実行します。(これ重要です) この時、場に展開したカードは何枚使っても大丈夫です。
    ※デプロイできない場合は、マーケットプレイスにあるコストなしのビルダーカードを1枚選んで取得してターンを終えます。
  3. 上記のデプロイが有効だと他のプレイヤーから了承を得ると、デプロイに使用したビルダーカードが持つコストを得ることができます。
    プレイヤーはコストを使って、ビルダーカードを取得したりWell-Architectedカードを取得します。
    ※ビルダーカード、Well-Architectedカードはそれぞれ1ターンに1枚のみ取得できます。
  4. カードの取得が完了したら次のプレイヤーにターンが移ります。
  5. 各プレイヤーのターンが1周して終了したら2周目です。取得したビルダーカードとスターターカードを混ぜてカードをシャッフルし、再度リソースパネルに配置します。

これ以降は6~10の繰り返しで、最終的にマーケットプレイスにあるWell-Architectedカードが全てなくなった時点でゲーム終了。
ゲーム終了時点でWell-Architectedカードの総点数が一番多い人が勝者となります。

 

とりあえずやってみる!

つらつらアイテムの紹介やルールを書きましたが、とりあえずやってみないことにはなんのことやらという感じなのでやってみましょう!

↑上記はプレイ中盤で撮った写真です。(見返すと捨て札パネルにカードを裏向きで置いたり、細かいとこ間違えちゃってますね。。)

順番を決めて一人ずつターンを消化していくんですが、最初はスターターカードしかないのでひたすらマーケットプレイスからビルダーカードを拾っていく作業が続きます。これは誰がやってもだいたいそうで最初の3~5ターンくらいはビルダーカードを集める作業だと思います

戦いの狼煙は突然に、、

そんな感じで4周ほどカード集めが続いてる時に私の対面に座る方のターン

じゃあ私はこのVPCを使ってEC2をデプロイしますね。VPCが1コスト、EC2が2コストなので計3コストかな

私の心の声:(おぉ、なんか宣言が始まった、、!)
※これ以降、現場で感じた私の心の声はかっこ書きでお届けします

うんうん、ベーシックなパターンですね。問題ないと思います

宣言に対して他のプレイヤーの方が了承する。
(へぇ、ベーシックなパターンなんだ、、)ド初心者の私は心の中でそう思う

Well-Architectedカードも取れるけど、、まだ手札充実させたいからとりあえずEFSもらおうかな

(ふむふむ、たしかにビルダーカードは各々3~4枚は取得しているけど、スターターカード10枚に対してビルダーカードの数が心許ないしな

ただ、、、デプロイする時に説明しなきゃいけないのはド初心者には無理ではないか!!!

これはAWSを実際に触ってたり、ある程度知識がある人じゃないと機能なんて分からないし何もできないんじゃないのか?)
とんだ場違いな場所に来てしまったかもしれない。そう私は心の中で途方に暮れていた。

途方にくれていた時の光明

そんな私が勝手に途方にくれている中、ターンが次の方に移る

うーん、じゃあ私もEC2を単体デプロイするんですけど、それに対して”OpenSearch”でログ解析するってやり方は問題なさそうですか?

うん、いいんじゃないですかね。問題ないと思いますよ

へえ、そういう組み合わせもいけるんですねえ。いいと思います!

(おぉ、なるほど、別に完全にサービスの組み合わせを把握してなくても相談ベースで進めることもできるのか)

ありがとうございます!じゃあ、これで私もコストが計3使えるのでWell-Architectedカードもらっちゃおうかな

Well-Architectedカード早めに取らないと点数稼げないですからねえ、私も次のターンで何か作れないかなあ

(ふむふむ、確かに。どんなに良いビルダーカードを揃えてすごいサービスをデプロイしても最終的にWell-Architectedカードを持ってないと勝つことはできないからなあ。ビルダーカードとWell-Architectedカードの取得の兼ね合いがゲームの肝だなあ)

見様見真似でデプロイだ!

幸い、私以外のお三方はみなBuilderCardsの経験者だったので上記で書いたようなやり取りを見たり、ゲームの手順を教えてもらったりしながら自分のなかの理解を深めていきました。

そして、ゲームの中盤では自分でも他の人が使ったデプロイの真似などを駆使してサービスの組み合わせができるようになってきました!

えーとー、じゃあVPC使ってEC2をデプロイしてWebサービスを立ち上げて、そのデータをEFSを使って格納するって感じでいけそうでしょうか、、?

いいすね

ありだと思います

問題ないです!

(おぉ、認められた、、!この時点では既に何回も出たようなパターンのデプロイだし
なんとなくみんな淡泊な返事だが、いざ自分が宣言して認められると嬉しい、、!)

2年前にAWS Certified Solutions Architect – Associateを取得してそれっきりクラウド業務に携われなかった自分のようなド初心者でも1時間ほどでBuilderCardsを楽しめている、、!
しかもプレイしながら様々なAWSサービスの組み合わせを覚えることができるから、遊びながら学習しているような気持ちになる!

 

まとめ

結果的に今回のBuilderCardsは3時間ほどの時間がありましたが、終わってみればあっという間に時間が過ぎるほど楽しめていました。
通常のカードゲームと違うところはやはり自分でAWSサービスを組み立てて、それを他者に説明してポイントを得るということですね
また、今回のイベントにはAWSアンバサダーの方が2名ほどいらっしゃっており、デプロイに悩んでいるプレイヤーがいると「このサービスってこういう使い方できるんですよね」などとアドバイスをくれて、それによってさらに知識をつけることもできました。

さて、イベント参加前に心配していたド初心者でも楽しめるのか?というお題については
正直に言うとAWS業務に携わっていなかったり、私のようにAWS Certified Solutions Architect – Associateを取得してからある程度時間が経っている方には難しいです
多分ほんとにAWSの知識が何もない方がプレイしたとしたら終始意味が分からないまま終わってしまうのではないでしょうか。
単純なカードゲームではなく、あくまでAWSサービスを楽しく学習するためのツールという捉え方が良いと思います。

ただ、絶賛AWSを勉強中だったり業務に携わりだした初心者の方にとっては非常に有効な学習方法になると感じました。
自分の知らないAWSサービスの組み合わせを知る機会にもなりますし、ゲームの中で知った組み合わせを自分でも真似して作って宣言することで、即座にインプット&アウトプットを行うことができ知識としてとても身に付きやすいと感じました。
あとこれは想像ですが、自分の現場と似たような環境が作られたときに、BuilderCardsで作られた構成がヒントとなり自分の現場にも反映できるのでは?という気づきにもなりそうな気がしました。

私自身も今回の経験でまたAWSへの興味が上がってきましたので、自分自身もAWS業務に携われるように資格取得などの勉強頑張っていきたいと思います!ぜひみなさんも機会があればBuilderCardsイベントに参加してみてください!

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