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こんにちは。辻です。
先月、表題のAWS認定資格 Cloud Practitioner (CLF-C02) に合格しましたので、今回の自由研究として合格体験記を掲載致します。
はじめに
先日、AWS CLF-C02(クラウドプラクティショナー)を受験して合格しました。
出題形式 | 選択問題・CBT方式 |
出題数 | 65問 |
試験時間 | 90分 |
合格点 | 700点以上 |
受験料 | 16,500円(税込/2025年8月時点) |
受験場所 | テストセンター |
合格点は700点以上なので、ギリギリ合格できました。AWS認定試験では、試験問題の配点率は公開していないので、実際に65問のうち、どれくらい正答していてこの得点に至ったかは不明です。
受験動機
私立文系大学を卒業してから、社会人歴は9年目となりました。
数年前に全くの未経験ながらAWSのPJに短期で携わっていた時に、AWS認定資格の中級レベルであるSAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)を受験した経験があります。当時は、残念ながら合格できませんでした。
それからしばらく、AWSから離れた業務をしており、今年の4月から再びAWSに携わることになったので、基礎からしっかり学んでみよう!と一念発起して、受験に至りました。
使用した教材
使用したテキストは、株式会社impressから出版されている『基礎から実戦レベルまでよくわかる 元祖黒本「徹底攻略」教科書ソリューションアーキテクトアソシエイト』です。
CLF合格後にはSAAを受験する予定なので、教科書として使用するテキストはSAAのものを購入しました。
学習のために使用したサイトは下記の通りです。
・AWS Skilll Builder
・AWS exam
勉強方法
4月から7月のおよそ3か月間の学習期間で、下記のような学習方法で勉強していました。
・AWS主催のオンラインセミナーを受講する
AWSが主催しているオンラインセミナーで概要の理解を深めたり、試験問題の解説講座を受講していました。
・模擬試験を毎日解く
間違える度に、回答および解説をノートに記載していました。ひたすら書く!
解説を呼んでも理解できない問題は、なぜその答えになるのか同僚に質問して、解説いただいておりました。(感謝です!)
インプット後にアウトプットできてこその理解だと思うので、自分なりに説明文を画用紙に書いて壁に貼ったり、全くAWSについて知らない家族に説明していました。
試験問題を解いていて、「似たような機能があったはずだけど、なんだっけ…?」と思い出せないときは、ChatGPTに質問していました。
・なかなか覚えられない用語は関連付けをする
模擬試験を何度も解いていると、徐々に自分の苦手な分野が見えてきます。私は”NATゲートウェイ”をどうしてもインターネットゲートウェイと混同して誤答してしまうことが多かったです。
インターネットゲートウェイ(IGW):プライベートネットワークとインターネット間の双方向通信を可能にします。
外部からのアクセスも受け入れることができます。
NATゲートウェイ(NAT):プライベートネットワークからインターネットへの通信のみ可能。
外部からプライベートネットワークへのアクセスはできません。
二つの機能のポイントは「外部からのアクセスを許すかどうか」です。
この違いを覚えられず、練習問題でよく間違えていましたが、
ある日、たまたま観ていた映画の設定がNATゲートウェイと同じ役割をしていることにふと気づきました。
その映画は、小さな子供がモンスターの世界に迷い込むというストーリーです。
物語内の企業は、世界中の子供部屋の扉を管理しており、
モンスター世界と子供部屋をつなぐ役割を持っている設定があります。
”モンスター世界から子供部屋にはアクセスできる”
”子供部屋からモンスター世界に自由に出入りはできない”
外部(子供部屋)からプライベートネットワーク(モンスター世界)へのアクセスはできない仕組みは、
まさに NATゲートウェイの動作 と同じです。
イラスト付きの教科書を読んだり、模擬試験を解いても頭に入ってこなかった二つの違いですが、
この映画を見てから、「NATゲートウェイは”モンスター世界の扉”」とイメージして覚えられるようになりました。
勉強に躓いた時には、気分転換のために一度離れてみると、新しい見方ができて活路が見いだせるかもしれません。
試験を受けてみての感想
90分はあっという間でした。
模擬試験で9割正答できるようになってから受験しましたが、いざ試験を受けてみると、考え込む時間が想定より長かったです。
悩む問題には、ひとまず”後で見返す”フラグをつけて、どんどん問題を解いていきました。
一通り解き終えて、フラグのついた問題を振り返った際に、日本語から英語表記に戻してみると、閃いたり。。。
問題の正解が AWS Pricing Calculator であることはわかっていたのですが、選択肢には「AWS料金計算ツール」と日本語で書かれていて最初は気づけませんでした。英語表記に置き換えてみたところ「AWS Pricing Calculator」と一致することがわかり、正しく選択できました。
さいごに
今回の学習を通じて実感したのは、「見方を変えること」や「自分なりにイメージしやすい工夫をすること」が理解を深める大きな助けになるという点です。模擬試験や参考書だけでは覚えづらかった内容も、身近な例や映画のワンシーンに置き換えることで、自然と頭に入ってきました。
AWSの勉強は決して楽なものではありませんが、工夫して楽しみながら取り組むことで、続けやすく、成果にもつながると感じています。
次の目標は SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)。基礎を固めた今だからこそ挑戦できる試験だと思うので、引き続き頑張っていきたいと思います。