Catoクラウドでは、現在のサービス状態や定期メンテナンスなどの情報を確認できるステータスサイトのページがあります。
今回はステータスページについて、見方や使用方法を確認していきたいと思います。
Catoステータスページとは
Catoステータス ページでは、Catoクラウド のステータス(サービスの状態)と、計画されたメンテナンスやアップグレードに関する情報が表示されています。
Catoクラウド内のPoPに関するリアルタイム情報と、Cato管理アプリケーションが稼働するサーバーに関する情報などが表示されます。
Catoに接続できない等といった際の障害の一次切り分けとしても活用できますので、ぜひご参照ください。
メンテナンスについてですが、PoPメンテナンス期間中は、ユーザー側で何か特別なことをする必要はありませんが、メンテナンスを行っている間は、約30秒間サービスが使えなくなることがあります。
定期メンテナンスについては、事前にステータスページを通じてアナウンスされます。
どのサービスがメンテナンスで影響を受けるのかの範囲や詳細、予想されるサービス停止時間などの情報が含まれておりますので、事前に確認できるとよいですね。
サイト内容
まず、ステータスページにどのような項目が記載されているか、全体的な内容についてみていきましょう。
掲載されている内容は以下となります。
- PoP稼働状況
- メンテナンスカレンダー
- サービス稼働状況
- Uptime
PoP稼働状況
サイトを開くと、このような画面が表示されます。
PoPのUP/DOWNなどの現在の稼働状況やメンテナンス情報、障害発生時にどのPoPでなにが起こっているか等の確認ができます。
メンテナンスカレンダー
稼働状況の下には、「Notifications」と「Maintenance」の項目があります。
「Notifications」では、PoPステータスがAFFECTED状態のものに関する情報(発生日時や現在対処している内容)が表示されています。
「Maintenance」では、カレンダーに今後予定されているメンテナンスや、すでに実施されたメンテナンス履歴が記載されています。対象の日付を選択するとメンテナンス内容の確認ができます。
試しに、2024/1/24の箇所を選択してみますと、以下のようにメンテナンス実施時間や対象のサービス範囲、ダウンタイムの推定時間などが記載されており、今後予定されているメンテナンス情報について確認することができます。
サービス稼働状況
Service HistoryのListの表示ではEvents Cato APIやCMAなどのManagement機能、PoP接続のネットワークサービス全体についてのGlobal、各PoPのサービス稼働状況についての表示があります。
正常に稼働しているか、メンテナンスや障害の有無についての履歴が確認できます。
緑色 | 正常に稼働している |
黄色 | パフォーマンスに影響あり |
赤色 | サービスダウンあり |
障害があった際は赤丸にて表示され、障害内容や対象時間、対処内容の記載があります。
また、Carendarを選択すると、1か月の履歴が確認できます。
確認したい内容があれば、該当日付の記載をクリックしますと、詳細内容が説明されたページへ移動されます。
試しに、1月4日の項目をクリックしてみますと、以下のように課題がいつ発見されたかや現在対処中である旨、課題がいつ解決されたかについての内容が確認できました。
Uptime
Management機能の各サービスや各PoPのUptimeを、1日・1週間・1か月・1年単位で確認することが可能です。
CMAにログインできないや、ログが反映されないといった際はこちらの項目にてDOWNしている可能性があるか確認してみましょう。
サイトに記載されている内容については以上となります。
機能紹介
ステータスサイトで使用できる機能についても確認していきます。
SUBSCRIBE
例えば、拠点のCatoクラウド接続が切れてしまい、障害影響であるか確認したいや、東京・大阪PoPの今後のメンテナンス予定の通知を受領したい、などといった際に使用できる機能がございます。
それが以下の「SUBSCRIBE」です。
こちらをクリックすると以下の表示がされ、通知を受領したい項目を選択することができます。
通知設定について、試しにEmailにて設定を行ってみたいと思います。
「Email」を選択すると、メールアドレスの設定に移ります。
アドレスを入力し、同意にチェックを入れましたら通知してほしい内容のカスタマイズを行います。
※All serviceを選択した場合、すべてのPoP障害・メンテナンス等の通知が来ることになります。
選択できる内容としては、Management機能のサービスと、各地域のPoPを選択することができます。
東京、大阪のPoP情報のみ通知が欲しいといった際には、「Tokyo,Japan」「Tokyo_DC2,Japan」「Osaka,Japan」「Osaka_DC2,Japan」にチェックをいれSaveボタンを押しますと、完了となります。
実際の通知メールは以下のようなものが送付されてきます。
対象PoP・サービスの選択
特定のPoPやサービス、例えば東京PoPだけのメンテナンス履歴や今後のメンテナンス予定を知りたいなどの際は、Service History >LIST 下付近にある検索欄の箇所で対象のPoP名・サービス名を入力いただくと該当のもののみ表示されるようになります。
他にもPoP名だけでなく、「JAPAN」など国名を入力することで対象国のPoP情報を確認することもできます。
また、ページ右上のタイムゾーンを「UTC」⇒「JST」に変更することで、メンテナンスカレンダーの表記時間が日本時間の表記に変更されるため見やすくなります。
機能紹介は以上となります。
他サービスとの比較
AWS
AWSではAWSサービスヘルスダッシュボードという機能にて各種サービスが正常稼働しているかどうかを公開しているサイトがあります。
こちらのサイトにてAWSステータスを確認し、各リージョンのサービス稼働状況が確認できるため、AWSにて利用してるサービスに何か問題が起きた場合は、チェックすることが可能です。過去に起きた問題等も時系列で閲覧することが可能となっています。
AWSサービスでも通知機能も備わっているため、外部ツールなどで指定した対象リージョンのサービスの通知を受け取ることも可能です。
Catoのステータスページとの比較してみると、AWSでは他のAWSサービスと統合・組み合わせをすることが可能になっています。例えば、AWS CloudWatchやAWS Lambda関数と組み合わせて、問題発生時の改善措置を自動化し、運用の負担減らすなどのことが可能となっております。AWSのサービスの豊富さを活用していると思います。
Azure
Azure では「Azure の状態」ページにて、Azure の全サービスおよび全リージョンの稼働状況や障害情報の確認が可能となります。
また、よりパーソナルな情報を確認できる「Azure Service Health」というページもございます。
お客様ごとに利用しているサービスとリージョンごとに確認ができるページとなり、Service Health 内では、顧客が影響を受ける軽微なサービス停止から、計画メンテナンスの実施を始めとする正常性に関する通知まで、さまざまな情報を参照できます。
Catoとの違いでは、ダッシュボードの情報がパーソナライズされているため、お客様が利用中のサービスやリージョンが反映されるようになっております。お客様毎のページがあり、トラブルシューティングに役立つよう、各イベントによって影響を受ける可能性のあるリソースのリストを提示してくれております。
他のステータスページと比較し、Catoクラウドのステータスページの特徴としては、詳細な確認以外は1ページで完結している見やすさが特徴であると感じました。
まとめ
今回はCatoクラウドのサービス状況の確認ができるサイトステータスページのご紹介をしました。
Catoクラウドに接続できないといった事象が発生しましたら、障害が発生していないか、メンテナンスに該当していないかのご確認をしていただき、切り分け対応の切り分けにご活用いただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。