EC2のM1 Macインスタンスで性能測定してみた

こんにちは。SCSK石原です。

EC2のM1 Macインスタンスを触る機会がありましたので、ベンチマークソフトを利用して性能測定をしてみました。このEC2インスタンスではM1 Mac miniが物理的に動いているそうです。Mac miniをそのままデータセンターに突っ込んでしまうAWS様、やることがすごいです!!

macOS 向け Amazon EC2 M1 Mac インスタンスの一般提供を発表

このインスタンスのスペックは下記の通りです。市販のMac miniと基本的に同じだとは思いますがせっかくなので性能測定していきます。

CPU/GPUなど M1(CPU 8コア,GPU 8コア,Apple Neural Engine 16コア )
メモリ 16GB
ストレージ 8Gbps EBS
ネットワーク 10Gbps VPC
OS AMI提供(macOS Big Sur バージョン 11,macOS Monterey バージョン 12 )
日本語の公式ドキュメントには反映されていませんでしたが2023/01/28時点で、OSでVentura(バージョン 13)が利用できるようになっていました。

起動~接続まで

クラスメソッド様にて有用な記事がありましたので、こちらを参考にしました。

EC2 M1 Mac インスタンスがGAされていたので立ち上げてみた | DevelopersIO
こんにちは、森田です。 昨年の re:Invent 2021 で、EC2 M1 Mac インスタンスのプレビューが発表されていましたが、この度GAとなったようなので早速触ってみました。 EC2 M1 Mac について 利 …

公式の手順は下記になります。

Amazon EC2 Mac instances - Amazon Elastic Compute Cloud
Use Amazon EC2 Mac instances to develop, build, test, and sign applications for Apple devices, such as iPhone, iPad, iPod, Mac, Apple Watch, and Apple TV.
Mac2インスタンスを初めて利用する場合は、クォータの引き上げ(上限緩和申請)を実施する必要があります。
なお、クォータ引き上げには1日かかりました。AWSから下記のメールが来ており、「同僚が不在やからやっといたで(雑な意訳)」と手動で対応いただいているそうです。ご対応ありがとうございます。
 
 

スペック計測

では早速、スペックの測定に入っていきます。

GeekBench 5(CPU)

まずは、GeekBench 5を利用させていただいて、ベンチマークスコアを取得します。結果は下記の通りです。

Mac mini(late 2020)のスコアを事前にざっと確認したところ、マルチコアのスコアが「7400~7800」くらいでした。結果はいかに・・・

OpenCL Score 19030
Single-Core Score 1766
Multi-Core Score 7746

おおむね想定通りの結果となりました。

Cinebench R23(CPU)

次はCinebench R23を利用してベンチマークを取得しました。事前にSCSK木澤さんのMacbook Air(M1)にて計測いただいており、バッテリー駆動でマルチコアの結果が6500だと聞いておりました。

結果はいかに、、、

CPU (Multi Core) 7737
CPU (Single Core) 1523

M1 Macとしては良いスコアが出たのではないでしょうか。データセンタに置いてあるということで、電源や排熱がよくMacの住環境は良いものとなっているのかもしれません。

AmorphousDiskMark 4.0(ストレージ)

次にストレージ速度を計測していきます。MacインスタンスといえどEC2ですので、もちろんEBSがアタッチされます。

インスタンス作成時はgp2 100GBで作成しておりました。結果は以下の通りです。

うーむ、、普段Macに積んであるSSDが高速な分、ストレージの遅さが際立っているように感じました。ただし、これはEC2なのでどうにでもなります。今回はストレージをgp3に変更して再度計測しました。

ストレージ変更の際に、Mac2インスタンスを停止する必要があります。その際に、クリーンアップ処理などにより次回起動できるまで最大110分時間がかかる場合がありますので、停止する際はご注意ください。Mac インスタンスの停止と終了

gp3の設定は下記の通りです。

ボリュームタイプ 汎用SSD(gp3)
サイズ 100 GiB
IOPS 3000
スループット 500 MiB/秒

では結果を見てみましょう。

 

読み書き、IOPSともに設定した値に近いものとなりました。gp2 100GBだと、ややもっさりした感じがしていたので、ある程度速度の出るストレージをアタッチすることをお勧めします。

ちなみに、M1チップではないですが比較用に私のMacbook Air(late 2018)のスコアも置いておきます。

 

スピードテスト(インターネット速度)

下記の2種類でインターネット速度を計測しました。

計測方法 下り 上り
Google Internet speed test 4561 Mbps 2742 Mbps
fast.com 6.1 Gbps 1.9 Gbps

今回バージニアリージョンにEC2を作成しているため、スピードテスト実施のサーバはアメリカのものが利用されています。せっかくなので、東京にあるサーバでもスピードテストを実施してみました。

計測方法 下り 上り
speedtest.net(i3D.net-Tokyo) 621 Mbps 398 Mbps
speedtest.net(fdcservers.net-Tokyo) 1874 Mbps 692 Mbps

ping値が170ms前後と物理的な位置が遠いため、レイテンシが大きいです。Macインスタンスの画面描画なども遅延を少なからず感じる場面が多くありました。

 

終わりに

所有していないMac mini(late 2020)をAWS上で利用できる体験は非常に楽しかったです。また、非常に欲しくなりました。

ベンチマークテストを通して、本当にMacが動いているんだと実感がわきました。iPhoneやMac向けの開発などにぜひご活用ください。

著者について
石原雄太

クラウドを中心にデータ活用を支援しています。
■認定資格
AWS:12冠(2023 Japan AWS All Certifications Engineers)
GCP:CDL/ACE/PCA/PDE/PCSE/PCD
IPA:FE/AP/SC

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