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はじめに
AWSを利用していると、いろいろと知りたいことが出てきます。こんなことができないの? こういうときはどうするの? といったような。各サービスごとのマニュアルはかなり充実していて、デベロッパーガイドにはいろいろと書いてあるのですが、なかなか思うように知りたいことが見つからないなぁ、と思ったことはありませんか? 今回はそういったときに役に立つ(かもしれない)AWSの情報の調べ方についてお伝えできればと思います。AWS資料の調べ方フロー(異論は認めます)
AWSの資料は大量にあり、どんな流れでしらべるのがいいのかなと迷われる方が多いと思います。検索エンジンで検索する、AIに聞く、公式ドキュメントを見るなど様々かとおもいます。私もそんな一人であり、いつも自分が欲しいと思う資料にたどり着くのに苦労することが多いです。今回はそんないろいろな経験の中から、AWS公式資料に絞った調査についてまとめてフローにしてみました。
サービスの概要を知りたい
いきなり知らないサービス名を聞かれました! なんて言うときは、まずは Black Belt 資料です! 打ち合わせ中に「SQS を使えばうまくできるんじゃないかな?」という発言を聞いて、「やばっ! SQSってなんだ!? SQSってなんの略語だ? すきゅす? すきゅーす? だめだ、何も思いつかない!」みたいなときにはなにはともあれ、Black Belt 資料。 お使いの検索エンジンに、 “AWS black belt <サービス名>” と入れて検索して、 “awsstatic.com” のサイトが引っかかれば正解です。
他のサービスとの違いを知りたい
「似たようなサービス多いなぁ、どれがいいんだろう?」 わかります。「似たようなサービスがあることにはちゃんとした意味があるんだろうけど、どれを選べばいいのかわからないんだけど…」ということは多いです。この、いろいろなサービスから最適なもの選んで使える、というのがAWS最大の武器であるのですが、選ぶのに迷うのもまた事実。 そんなあなたにオススメの資料が、”意思決定ガイド” という製品カテゴリの資料になります。 どこにあるかというと、https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/


もっと突っ込んで知りたい
「よくわかった。でも知りたいのはもっと突っ込んだ中身についての理解だ。実際の使い方とかもうすこし詳しく説明してほしい!」という大変貪欲な方にオススメするのが ”AWS Deep Dive系”資料です。 残念ながら、すべてのサービスについて資料がしかも日本語で存在するという形にはなっていませんが、流石は Deep Dive と名付けるだけあってそのサービスについて詳しく知りたい人にとってはどれも必見の内容になっています! 私はAWS のドキュメント一覧のようなところから、うまくたどり着くことができず、これも検索エンジンの力を借りて検索しています。 “AWS Deep Dive <サービス名>” と入れて検索して、 “awsstatic.com” のサイトが引っかかればラッキーです。
現在の仕様を把握したい
ここでやっと本命の登場です。開発者ガイド(Developer Guide) / ユーザーガイド(User Guide) です。 サービスによって呼び名が違ってきていますが、基本的には同じような構成になっています。ここでは開発者ガイドとします。 調べたいものがわかっているならいきなり開発者ガイドから探す、でもよいのですが、いかんせん分量がものすごい。 検索エンジンなどから関連する単語をいくつか入れて直接ページに飛んでくるか、左側のインデックスをポチポチしながら自分の知りたい内容の項目を探す形になります。 基本的には、「できる」ことが書かれているので、書かれていない場合は「できない」ということなので、「できないことを確認する」と、なった場合は苦行になります。調べているできないことについて、ちょうどいい具合に注意点などに書いてあるとラッキーなのですが…
こんなことができるのか知りたい
仕様を把握したいのところでもお話しましたが、「今こういう状態なんだけど、別の状態に変更できるの?」とかそういった技術的な可否を調べたい場合があります。そんな場合には、開発者ガイドを調べてもよいのですが、なかなか分量があります。また、「できません」とはあまり書いてくれないこともあり、できるのかできないのか開発者ガイドをみてもいまいちピンとこない場合もあります。 そんな場合の調査に役立つのが AWS CLI Command Reference です! AWS の操作は、AWS API 、AWS CLI 、AWS Management Console の3つで行えます。ですので、グラフィカルな AWS Management Console でポチポチ操作していって、操作できれば、それは可能!、操作できなければ不可能かも? と、想像がつくのですが、そう都合よくちょうどいいリソースが操作できる環境にあることはあまりありません。また、少しですが、AWS Management Console では操作できないような操作もあることがあります。しかし、AWS CLIはでそういったことはほぼありません。そして、AWS CLI はWebサイトに仕様が細かく記載されているので、眼の前にAWSにアクセスできる環境がなくてもドキュメントだけで「できる」「できない」知ることができるのです。 もし、「こういうリソースを作れるか」なら、作る直前まで AWS Management Console で操作して、選択肢に出るかどうかで確認して、実際に作成する前にキャンセルすれば比較的ラクに確認できます。しかし、「変更できるか?」というのは、実際に作ってみて、そこから操作してみなければ確認できません。こういったちょっと面倒な「すでにあるリソースを、こういうふうに変更できるか」という疑問に答えてくれます。 AWS CLI Command Reference のトップページ から、調べたいサービスを選択して、 update~ というコマンドを探します。 例えば、 Amazon ECS で デプロイオプション (Deployment options) が ブルー/グリーンデプロイ (Blue/green deployment) で作成されていて稼働している サービス があるとします。これを、サービスの再作成なしに ローリングアップデート (Rolling update) デプロイタイプに切り替えることができるかどうかを調べることにします。 AWS CLI Command Refernce のトップページから ECS を探して選択して、 update-service というコマンドを探します。

