【ServiceNow】Elastic for ITSMとの連携を検証してみた

こんにちは。SCSKの北川です。
今回はServiceNowとElasticを連携させる方法をご紹介します。
この連携によって、Elasticで検知したアラートをServiceNowに送信し、インシデントとして記録・管理することが可能になります。
本記事は執筆時点(2025年5月)の情報です。最新の情報は製品ドキュメントを参考にしてください。

連携手順

事前準備(Elastic)

Elasticで新規ルールを作成します。
作成手順の詳細はCreate and manage rules | Elastic Docsを参照してください。

Elastic for ITSMを取得

Elastic for ITSM – ServiceNow Storeより
ServiceNow Storeにサインイン後、[Get]を押下します。

「Ready to install」になっていることを確認します。

アプリケーションのインストール

ServiceNowの環境にログインし、System Definition>Plugins を選択します。
Application Managerから「Elastic for ITSM」を選択後、[Install]を押下します。

ServiceNow Storeから取得後、Application Managerに反映されるまで時間がかかる場合があります。

[Install]ボタンが表示されなくなったことを確認します。

クロススコープ権限の割り当て

アプリケーションスコープを「Elastic for ITSM」に変更します。

Cross scope privileges[sys_scope_privilege]テーブルを開きます。

6つのクロススコープ権限のステータスが「Allowed」になっていることを確認します。

ユーザーの作成

System Security>Users and Groups>Users よりElasticと接続するためのユーザーを作成します。
ユーザーIDおよびユーザー名には、任意の値を設定してください。

作成後、以下4つのロールを付与してください。

  • x_elas2_inc_int.integration_user
  • personalize_choices
  • import_transformer
  • import_set_loader

CORSルールの作成

アプリケーションスコープが「Elastic for ITSM」になっていることを確認します。

System Web Services>REST>CORS Rules を選択後、CORSルールを作成します。
以下の項目を設定後、[Submit]を押下します。

  1. Name:任意の文字列
  2. REST API:Elastic ITSM API[x_elas2_inc_int/elastic_api]
  3. Domain:KibanaのURL
  4. HTTP Methods:「GET」を選択

以上でServiceNow側の作業は完了です。

接続確認

最後に接続確認を行います。

Elasticで作成したルールを開き、[Edit rule]を押下します。
Select a connector typeから「ServiceNow ITSM」を選択してください。

次に[Create a connector]を押下します。

必要な項目を入力後、[Save]を押下します。

  • Connector name:任意の値
  • ServiceNow instance URL:ServiceNowのURL(https://〇〇〇〇〇.service-now.com)
  • Username:「ユーザの作成」で設定したもの
  • Password:「ユーザの作成」で設定したもの

接続確認のため、Ruleが「Enabled」になっていることを確認してください。

Elasticからアラートを発生・検知後、ServiceNowのインシデントテーブルを開き、
インシデントが作成されていることを確認します。

以上がServiceNowとElasticの連携手順です。
レコードを開き、Elasticで設定した内容と一致することをご確認ください。

まとめ

今回はServiceNowとElasticの連携方法についてご紹介しました。
今後の業務の中で、少しでも参考になれば嬉しいです。

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