2024年12月10日に、ポイントリリースバージョンであるZabbix 7.2がリリースされ、Zabbix7.0 LTSには無かった新機能が追加されました!
今回は、追加された新機能の中から、役に立ちそうな機能を4個、ピックアップしてご紹介します!
前回リリースされたZabbix7.0 LTSの新機能については、こちらの記事をご参照ください。
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新機能の紹介
それでは、新機能を紹介していきます。
①新しいウィジェット
Zabbix7.0でも新しいウィジェットが追加されましたが、今回も新しいウィジェットがいくつかリリースされました。
1つ目は、Host card。選択したホストの情報を見ることができます。
表示する内容は、カスタマイズ可能です。
2つ目は、Top items。ホストのアイテムや、値やグラフで一覧表示できます。
3つ目は、Sparkline。こちらはウィジェットの種類というより、ウィジェット上に表示できるグラフです。アイテムデータや、先ほどのTop itemsウィジェットで、スパークラインを表示することができます。
②設定ファイルの環境変数サポート
Zabbixサーバやエージェントなどの設定ファイルで、環境変数が利用できるようになりました。これにより、設定値をハードコーディングする必要がなくなり、Dockerなどのコンテナ環境での設定が容易になりました。
※Docker用であり、通常の運用での利用は推奨されていないようです。
③NETCONFの対応
SSHアイテムがサブシステムパラメータをサポートするようになり、NETCONFを利用したネットワークデバイスの監視が可能になりました。これにより、従来のSNMPによる監視に加え、NETCONFの機能を活用した監視を実現できます。
先日のZabbixカンファレンスで、Zabbixの代表から「8.0ではnetconfによるコンフィグ管理が可能になる」という発言がありました。それの準備として実装されたのだと思います。
Zabbixでコンフィグ管理ができるようになれば、ネットワーク監視の幅が大きく広がるので、今後の動向に注目です。
④新しいマクロ
新しいマクロがリリースされ、監視設定とアラート設定がより柔軟になります。
以下は新しいマクロの例です。
{*TIMESTAMP}
マクロ: イベントのUnixタイムスタンプを取得可能。{FUNCTION.VALUE}
マクロ: トリガー式内で個々の関数結果を参照可能。
これらのマクロを活用することで、より高度な監視ロジックを構築することができます。
まとめ
Zabbix 7.2の新機能を紹介しました。今回紹介した機能以外にも様々な機能が追加されています。詳細は公式ドキュメントをご参照ください。
「Zabbix 7.2を新規にインストールしてみたい」「既存のZabbixからバージョンアップしたい」という方は、是非弊社までお声がけください!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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