Amazon Q Developer CLIにAWS MCP Serversを使ってもらいゲーム作り向け資料を作成してみた

本記事は 夏休みクラウド自由研究2025 8/18付の記事です

こんにちは。SCSK渡辺(大)です。

「鬼滅の刃」の映画を見に行きたいのですが、アニメを全て見終えていないため二の足を踏んでいます。
見るなら大きなスクリーンで見たいです。

当記事のAmazon QはAmazon Q Developer CLI、MCPはAWS MCP Serversを意味します。

背景

Amazon Q CLI でゲームを作ろうキャンペーンの報告と最新情報 update & Kiro のご紹介
というイベントにオンラインから参加した後、「AWSを利用することが楽しくなるゲームが欲しい」と感じたことがきっかけです。

 

ゲームの概要

今回はゲームプレイを目的とするのではなく、AWSを利用することが楽しくなるものにしたかったので、AWSを利用すると必ず生成されるCloudTrailのイベント履歴をインプットにした、放置ベースの街作りゲームにすることにしました。

また、息子が好きなトーマスと自分が好きなファイナルファンタジー9をテーマにすることにしました。

 

MCPの設定

設定したMCPは以下です。
使われそうなものを設定しました。

  • awslabs-aws-documentation-mcp-server
  • awslabs.core-mcp-server
  • awslabs.aws-diagram-mcp-server
  • awslabs.nova-canvas-mcp-server
  • awslabs.bedrock-kb-retrieval-mcp-server
  • awslabs.aws-pricing-mcp-server

mcp.jsonは以下です。

{
  "mcpServers": {
    "awslabs-aws-documentation-mcp-server": {
      "command": "uvx",
      "args": [
        "awslabs.aws-documentation-mcp-server@latest"
      ],
      "env": {
        "FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR",
        "AWS_DOCUMENTATION_PARTITION": "aws"
      },
      "disabled": false,
      "autoApprove": []
    },
    "awslabs.core-mcp-server": {
      "command": "uvx",
      "args": ["awslabs.core-mcp-server@latest"],
      "env": {
        "FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR",
        "MCP_SETTINGS_PATH": "~/.aws/amazonq/mcp.json"
      },
      "disabled": false,
      "autoApprove": []
    },
    "awslabs.aws-diagram-mcp-server": {
      "command": "uvx",
      "args": ["awslabs.aws-diagram-mcp-server"],
      "env": {
        "FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR"
      },
      "disabled": false,
      "autoApprove": []
      },
    "awslabs.nova-canvas-mcp-server": {
      "command": "uvx",
      "args": ["awslabs.nova-canvas-mcp-server@latest"],
      "env": {
        "AWS_PROFILE": "default",
        "AWS_REGION": "us-east-1",
        "FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR"
      },
      "disabled": false,
      "autoApprove": []
    },
    "awslabs.bedrock-kb-retrieval-mcp-server": {
      "command": "uvx",
      "args": ["awslabs.bedrock-kb-retrieval-mcp-server@latest"],
      "env": {
        "AWS_PROFILE": "default",
        "AWS_REGION": "us-east-1",
        "FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR"
      },
      "disabled": false,
      "autoApprove": []
    },
    "awslabs.aws-pricing-mcp-server": {
      "command": "uvx",
      "args": ["awslabs.aws-pricing-mcp-server@latest"],
      "env": {
        "FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR",
        "AWS_PROFILE": "default",
        "AWS_REGION": "us-east-1"
      },
      "disabled": false,
      "autoApprove": []
    }
  }
}

 

Amazon Qに渡したプロンプト

イベント参加した後、「AIエージェントを利用する時にはVibe-Codingと仕様駆動開発を上手く組み合わせないといけない」と感じましたので、自分はVibe-Coding担当、仕様駆動開発はAmazon Qに担当してもらうことにしました。

Amazon Qには以下のメモ書きレベルのプロンプトを渡しました。

AWS上でゲームを作成したい。
プラットフォームはパソコンのみ。
ブラウザゲーム。
ジャンルは街づくり+コミュニケーション。
視点は見下ろし型の2D。
テーマは機関車とファンタジー。
街の中でユーザーが作成した機関車が走り、ユーザーはその機関車に乗って移動することも出来る。
機関車要素はトーマスを意識してほしいけど著作権は気を付けて。
ファンタジーはファイナルファンタジー9を意識して欲しいけど著作権は気を付けて。
ユーザーのキャラクターは犬。
カスタマー管理のIAMが実行したAPI(つまりcloudtrailイベント履歴)をインプットにして素材が集まるようにしたい。つまり基本的には放置ゲームにしたい。
気が向いた時にアクセスして集まった素材でユーザーが機関車を作ったりカスタマイズしたりできるようにしたい。
コミュニケーション要素はチャット機能を付けてほしいのと掲示板機能をつけてほしい。
掲示板では単純にテキストのやりとりを可能とするが、そのほかの目的として他のユーザーと協力して機関車を作れるようなシステムにしてほしい。
他のユーザーと協力するシステムを作ってほしい。
同時にアクセスする人数は多くても5人。
基本的には放置ゲームであること、および、アクセスする人数が少ないことから、サーバレスでの構成を希望する。
絵柄のイメージは統一してほしい。
必要であればBedrockを利用してほしいけどモデルはNova microにしてほしい。
また、可能であればAmplify Gen2を利用してほしい。
上記をAWS上で構築するための以下資料を作成してほしい。先にフォルダ作成して、資料はそのフォルダにまとめてほしい。
高額なサービスは避けてほしい。

作成してほしい資料
※資料の作成に必要であればMCPを活用してほしい。(ゲームでmcpを活用してほしいという意味ではありません)
・概要資料(500文字以下)
・企画書(著作権にどのように配慮しているか記載してほしい。想定される月額費用も記載してほしい)
・要件定義書
・設計書
・構成図(日本語(ダブルバイト文字)は使わないで)
・ゲーム画面のサンプル(最低10枚。コンセプト画像ではなくて、実際のゲーム画面)

 

Amazon Qの動きを確認

Amazon Qの動きを抜粋して見ていきます。

まず、以下ではMCPは使ってくれませんでした。
awslabs-aws-documentation-mcp-serverまたはawslabs.bedrock-kb-retrieval-mcp-serverを使用するかと思っていましたが、これくらいの内容であれば確認不要なのですね。

> ## 1. 概要資料の作成
🛠️ Using tool: fs_write (trusted)
> ## 2. 企画書の作成
🛠️ Using tool: fs_write (trusted)
> ## 3. 要件定義書の作成
🛠️ Using tool: fs_write (trusted)
> ## 4. 設計書の作成
設計書が大きくなりすぎるため、複数のファイルに分割して作成します。
🛠️ Using tool: fs_write (trusted)

 

構成図の作成では awslabs.aws-diagram-mcp-server が使用されました。

> ## 5. 構成図の作成
構成図を作成するために、まず利用可能なアイコンを確認します。
🛠️ Using tool: list_icons (trusted) from mcp server awslabs.aws-diagram-mcp-server
⋮
● Running list_icons with the param:

🛠️ Using tool: generate_diagram (trusted) from mcp server awslabs.aws-diagram-mcp-server
⋮
● Running generate_diagram with the param:

 

構成図の作成では awslabs.aws-diagram-mcp-server が使用されました。
非常に曖昧なプロンプトを渡したにも関わらず、Amazon Qはそのまま横流しすることなく整理した上でNovaにプロンプトを渡してくれました。

> ## 6. ゲーム画面サンプルの生成
ゲーム画面のサンプル画像を生成します。統一された絵柄でファンタジー機関車ゲームの画面を作成します。
🛠️ Using tool: generate_image (trusted) from mcp server awslabs.nova-canvas-mcp-server
⋮
● Running generate_image with the param:

⋮ "negative_prompt": "people, anatomy, hands, low quality, low resolution, low detail, realistic photo, 3D render",
⋮ "prompt": "fantasy 2D game train creation interface, steampunk locomotive parts selection screen, colorful train components, magical engine parts, passenger cars, cargo cars, dog character mascot, material inventory panel, craft button, game UI style",

 

コンテキストで会話の履歴を保存するよう依頼していたため、以下のように保存してくれました。

> ## 7. 最終的な会話履歴の保存
🛠️ Using tool: fs_write (trusted)
⋮
● Path: chat_history.json
⋮
↳ Purpose: 会話履歴をJSONファイルに保存
Replacing: chat_history.json

 

10分も掛からずに対応が完了しました。

> ## 対応完了報告
ファンタジー機関車街づくりゲームの開発資料を完全に作成いたしました。

### 作成した資料一覧

1. 概要資料 (347文字) - ゲームの基本コンセプト
2. 企画書 - 著作権配慮事項と月額費用見積もり($13.20)を含む詳細企画
3. 要件定義書 - 機能要件・非機能要件の詳細定義
4. 設計書 - 基本設計と詳細設計(2ファイルに分割)
5. 構成図 - 3種類のシステム構成図(英語表記)
6. ゲーム画面サンプル - 10枚の実際のゲーム画面イメージ

### 主要な特徴

• **AWS サーバレス構成**:Amplify Gen2をベースとした低コスト運用
• **CloudTrail連携**:API実行履歴による自動素材収集システム
• **著作権配慮**:トーマスとFF9の要素を参考にしつつ完全オリジナル
• **統一された絵柄**:Bedrock Nova microによる一貫したアートスタイル
• **協力システム**:最大5人での協力プレイ対応

### 想定月額費用
約$13.20(約1,800円)で運用可能な設計となっています。

すべての資料は/■■■■■■■/fantasy-train-city-game/フォルダに整理して保存いたしました。ゲーム開発の次のステップに進む準備が整いました!

 

成果物

概要資料

注文通り500文字以内でまとめてくれました。

# ファンタジー機関車街づくりゲーム 概要資料
## ゲーム概要
犬のキャラクターが主人公となり、ファンタジー世界で機関車を中心とした街づくりを行うブラウザゲーム。プレイヤーのAWS CloudTrailイベント履歴を素材収集のトリガーとする放置ゲーム要素を持つ。
## 主要機能
- 見下ろし型2Dの街づくりシステム
- 機関車の作成・カスタマイズ機能
- 機関車での移動システム
- リアルタイムチャット機能
- 協力プレイ対応掲示板システム
- CloudTrail連携による自動素材収集
## 技術構成
AWS Amplify Gen2をベースとしたサーバレス構成。Amazon Bedrock Nova microを活用した画像生成により統一された絵柄を実現。同時接続5人以下の小規模運用に最適化。
## 特徴
著作権に配慮したオリジナルデザインによる機関車とファンタジー要素の融合。放置ゲーム要素により気軽にプレイ可能。協力システムによるコミュニティ形成を促進。

 

企画書

「3.3 その他の配慮」までの内容を見るとゲームを作るという実感が湧きますね。
こちらから依頼したことは”企画書”と必須事項だけでしたが、スケジュールやリスクまで整理してくれました。

# ファンタジー機関車街づくりゲーム 企画書
## 1. ゲームコンセプト
### 1.1 基本コンセプト
「犬の冒険者が機関車と共に創る、ファンタジー街づくりゲーム」
### 1.2 ターゲット
- 年齢層:20-40代
- 放置ゲーム愛好者
- 街づくりゲーム愛好者
- AWS利用者(CloudTrail連携機能)
## 2. ゲーム内容
### 2.1 基本システム
- **視点**: 見下ろし型2D
- **プラットフォーム**: ブラウザゲーム(PC専用)
- **ジャンル**: 街づくり + コミュニケーション + 放置ゲーム
### 2.2 主要機能
1. **街づくりシステム**
   - 建物の配置・管理
   - 道路・線路の敷設
   - 景観の装飾
2. **機関車システム**
   - 機関車の設計・作成
   - パーツのカスタマイズ
   - 機関車での移動・探索
3. **素材収集システム**
   - CloudTrail API実行履歴による自動素材獲得
   - 放置時間による素材蓄積
   - レア素材の確率的獲得
4. **コミュニケーションシステム**
   - リアルタイムチャット
   - 掲示板での情報交換
   - 協力プレイシステム
### 2.3 キャラクター設定
- **主人公**: 犬のキャラクター(種族・色・アクセサリーのカスタマイズ可能)
- **NPCキャラクター**: ファンタジー世界の住民(エルフ、ドワーフ等)
## 3. 著作権配慮事項
### 3.1 機関車要素の著作権配慮
**参考作品**: きかんしゃトーマス
**配慮内容**:
- 顔のある機関車デザインは避け、無機物としての機関車を採用
- カラーリングは独自の配色パターンを使用
- 形状は現実の蒸気機関車をベースとしたオリジナルデザイン
- キャラクター性は犬の主人公に集約
### 3.2 ファンタジー要素の著作権配慮
**参考作品**: ファイナルファンタジーIX
**配慮内容**:
- 世界観は中世ヨーロッパ風ファンタジーの一般的要素を採用
- 建築様式は実在する中世建築をベース
- 魔法・モンスター等は一般的なファンタジー要素に留める
- 独自のストーリー・設定を構築
### 3.3 その他の配慮
- 使用する音楽・効果音は著作権フリー素材またはオリジナル作成
- フォント・UI要素もオープンソースまたはオリジナル
- 第三者の商標・意匠権に抵触しないよう注意
## 4. 技術仕様
### 4.1 基盤技術
- **フロントエンド**: React + TypeScript
- **バックエンド**: AWS Amplify Gen2
- **データベース**: Amazon DynamoDB
- **認証**: Amazon Cognito
- **リアルタイム通信**: AWS AppSync (GraphQL Subscriptions)
### 4.2 AWS サービス構成
- **Amplify Gen2**: アプリケーション基盤
- **DynamoDB**: ゲームデータ保存
- **Lambda**: ビジネスロジック処理
- **AppSync**: GraphQL API・リアルタイム通信
- **Cognito**: ユーザー認証・管理
- **CloudTrail**: API履歴取得
- **Bedrock Nova micro**: 画像生成
- **S3**: 静的ファイル保存
- **CloudFront**: CDN
## 5. 想定月額費用
### 5.1 前提条件
- 同時接続ユーザー数: 最大5人
- 月間アクティブユーザー: 10-20人
- 1日あたりAPI呼び出し: 1,000回程度
- ストレージ使用量: 10GB程度
### 5.2 サービス別費用見積もり(東京リージョン)
| サービス | 使用量 | 月額費用(USD) |
|---------|--------|----------------|
| Amplify Hosting | 10GB転送 | $1.50 |
| DynamoDB | 1GB保存 + 100万RCU/WCU | $2.50 |
| Lambda | 10万実行 + 1GB-秒 | $0.20 |
| AppSync | 100万リクエスト | $4.00 |
| Cognito | 20MAU | $0.00 (無料枠) |
| CloudTrail | 基本ログ | $0.00 (無料枠) |
| Bedrock Nova micro | 1,000画像生成 | $3.00 |
| S3 | 10GB保存 + 転送 | $1.00 |
| CloudFront | 10GB転送 | $1.00 |
**合計想定月額費用: 約 $13.20 (約1,800円)**
### 5.3 コスト最適化施策
- DynamoDBオンデマンド課金でスケール調整
- Lambda関数の実行時間最適化
- S3 Intelligent-Tieringによる自動コスト最適化
- CloudFrontキャッシュ設定による転送量削減
## 6. 開発スケジュール
### Phase 1: 基盤構築(4週間)
- Amplify Gen2環境構築
- 認証システム実装
- 基本UI/UX実装
### Phase 2: コア機能実装(6週間)
- 街づくりシステム
- 機関車システム
- CloudTrail連携
### Phase 3: コミュニケーション機能(4週間)
- チャット機能
- 掲示板機能
- 協力システム
### Phase 4: 画像生成・最適化(2週間)
- Bedrock Nova micro連携
- 画像統一・最適化
- パフォーマンス調整
**総開発期間: 16週間**
## 7. リスク・課題
### 7.1 技術的リスク
- CloudTrail API制限による素材収集頻度の制約
- リアルタイム通信の安定性
- ブラウザ間の互換性
### 7.2 運用リスク
- 少人数での運用体制
- セキュリティ対策
- データバックアップ・復旧
### 7.3 対策
- 段階的リリースによるリスク軽減
- 自動化による運用負荷軽減
- AWS Well-Architected Frameworkに基づく設計

要件定義書

長いので抜粋します。
実業務を想定した場合だと、丸ごとそのまま使えるということは無いと思いますが、たたき台としては使えますね。
数分で作ってくれるというのが良いですね。
# ファンタジー機関車街づくりゲーム 要件定義書
## 1. システム概要
### 1.1 システム名
ファンタジー機関車街づくりゲーム
### 1.2 システムの目的
AWS CloudTrail連携による放置ゲーム要素を持つ、機関車をテーマとしたファンタジー街づくりブラウザゲームの提供
### 1.3 システムの範囲
- ゲームクライアント(ブラウザ)
- ゲームサーバー(AWS サーバレス構成)
- 管理機能
## 2. 機能要件
### 2.1 ユーザー管理機能
#### 2.1.1 ユーザー登録・認証
- **機能名**: ユーザー登録
- **概要**: メールアドレスとパスワードによるユーザー登録
- **詳細**:
  - メールアドレス認証必須
  - パスワード強度チェック
  - 利用規約同意確認
#### 2.1.2 ログイン・ログアウト
#### 2.1.3 プロフィール管理
### 2.2 街づくり機能
#### 2.2.1 マップ表示
#### 2.2.2 建物配置
#### 2.2.3 道路・線路敷設
### 2.3 機関車システム
#### 2.3.1 機関車作成
#### 2.3.2 機関車運行
#### 2.3.3 機関車搭乗
### 2.4 素材収集システム
#### 2.4.1 CloudTrail連携
- **機能名**: CloudTrail連携
- **概要**: AWS CloudTrailイベント履歴による素材獲得
- **詳細**:
  - API実行履歴の取得
  - イベント種別による素材種類決定
  - 獲得量の計算
#### 2.4.2 放置収集
#### 2.4.3 素材管理
### 2.5 コミュニケーション機能
#### 2.5.1 チャット機能
#### 2.5.2 掲示板機能
#### 2.5.3 協力システム
### 2.6 画像生成機能
#### 2.6.1 統一画像生成
- **機能名**: Bedrock画像生成
- **概要**: Amazon Bedrock Nova microによる統一された画像生成
- **詳細**:
  - 建物・機関車の画像生成
  - 統一されたアートスタイル
  - 動的画像生成
## 3. 非機能要件
### 3.1 性能要件
#### 3.1.1 応答時間
- 画面遷移: 3秒以内
- API応答: 1秒以内
- チャット送信: 0.5秒以内
#### 3.1.2 同時接続数
- 最大同時接続: 5ユーザー
- 想定アクティブユーザー: 10-20人/月
#### 3.1.3 可用性
- システム稼働率: 99.0%以上
- 計画メンテナンス: 月1回、2時間以内
### 3.2 セキュリティ要件
#### 3.2.1 認証・認可
- JWT トークンベース認証
- セッション管理
- API アクセス制御
#### 3.2.2 データ保護
- 通信暗号化(HTTPS/WSS)
- 個人情報の適切な管理
- CloudTrail データの安全な取り扱い
#### 3.2.3 入力検証
- XSS対策
- SQLインジェクション対策
- CSRF対策
### 3.3 運用要件
#### 3.3.1 監視
- システム稼働監視
- エラーログ監視
- パフォーマンス監視
#### 3.3.2 バックアップ
- データベース日次バックアップ
- 設定ファイルのバージョン管理
- 災害復旧手順
#### 3.3.3 スケーラビリティ
- サーバレス構成による自動スケーリング
- データベースの読み取り性能最適化
### 3.4 互換性要件
#### 3.4.1 ブラウザ対応
- Chrome 90以降
- Firefox 88以降
- Safari 14以降
- Edge 90以降
#### 3.4.2 画面解像度
## 4. 制約事項
### 4.1 技術制約
- AWS サーバレス構成必須
- Amplify Gen2 使用必須
- Bedrock Nova micro 使用必須
### 4.2 コスト制約
### 4.3 法的制約
## 5. 前提条件・仮定
### 5.1 前提条件
- ユーザーはAWSアカウントを保有
- CloudTrail が有効化されている
- インターネット接続環境
### 5.2 仮定
- 同時接続数は5人以下で運用
- ユーザーは基本的なブラウザ操作が可能
- 日本語環境での利用
## 6. 用語定義

設計書_基本設計

こちらも長いので抜粋。

# ファンタジー機関車街づくりゲーム 設計書(基本設計)
## 1. システム全体設計
### 1.1 システム構成概要
[ブラウザクライアント]
    ↓ HTTPS/WSS
[CloudFront]
    ↓
[Amplify Gen2 Hosting]
    ↓ GraphQL/REST
[AppSync API Gateway]
    ↓
[Lambda Functions] ← [DynamoDB] ← [S3]
    ↓
[Bedrock Nova micro] / [CloudTrail]
### 1.2 アーキテクチャパターン
- **フロントエンド**: SPA (Single Page Application)
- **バックエンド**: サーバレス + マイクロサービス
- **データベース**: NoSQL (DynamoDB)
- **通信**: GraphQL + WebSocket
### 1.3 技術スタック
#### フロントエンド
- **フレームワーク**: React 18 + TypeScript
- **状態管理**: Redux Toolkit
- **UI ライブラリ**: Material-UI
- **2D描画**: Konva.js / Fabric.js
- **リアルタイム通信**: GraphQL Subscriptions
#### バックエンド
- **API**: AWS AppSync (GraphQL)
- **認証**: Amazon Cognito
- **データベース**: Amazon DynamoDB
- **ファイルストレージ**: Amazon S3
- **画像生成**: Amazon Bedrock Nova micro
- **ログ取得**: AWS CloudTrail
## 2. データベース設計
### 2.1 DynamoDB テーブル設計
#### 2.1.1 Users テーブル
#### 2.1.2 Cities テーブル
#### 2.1.3 Trains テーブル
#### 2.1.4 Materials テーブル
#### 2.1.5 ChatMessages テーブル
#### 2.1.6 ForumPosts テーブル
#### 2.1.7 Collaborations テーブル
### 2.2 GSI (Global Secondary Index) 設計
#### 2.2.1 ChatMessages-ByUser-Index
#### 2.2.2 ForumPosts-ByCategory-Index
## 3. API設計
### 3.1 GraphQL スキーマ設計
#### 3.1.1 User関連
#### 3.1.2 City関連
#### 3.1.3 Train関連
### 3.2 Mutation設計
#### 3.2.1 ユーザー管理
#### 3.2.2 街づくり
#### 3.2.3 機関車
### 3.3 Subscription設計
#### 3.3.1 リアルタイム通信
## 4. Lambda関数設計
### 4.1 関数一覧
#### 4.1.1 ユーザー管理関数
#### 4.1.2 CloudTrail連携関数
#### 4.1.3 素材管理関数
#### 4.1.4 画像生成関数
#### 4.1.5 ゲームロジック関数
### 4.2 関数詳細設計
#### 4.2.1 CloudTrail連携関数
# 疑似コード
#### 4.2.2 画像生成関数
# 疑似コード
## 5. セキュリティ設計
### 5.1 認証・認可
### 5.2 データアクセス制御
### 5.3 入力検証
### 5.4 通信セキュリティ

設計書_詳細設計

こちらも長いので抜粋。

# ファンタジー機関車街づくりゲーム 設計書(詳細設計)
## 6. フロントエンド設計
### 6.1 コンポーネント設計
#### 6.1.1 画面構成
App
├── AuthWrapper
│   ├── LoginPage
│   └── RegisterPage
└── GameWrapper
    ├── Header
#### 6.1.2 状態管理設計
### 6.2 2D描画エンジン設計
### 6.3 リアルタイム通信設計
## 7. バックエンド詳細設計
### 7.1 AppSync Resolver設計
### 7.2 DynamoDB アクセスパターン
### 7.3 CloudTrail連携詳細設計
### 7.4 画像生成詳細設計
## 8. パフォーマンス最適化設計
### 8.1 フロントエンド最適化
### 8.2 バックエンド最適化
## 9. 監視・ログ設計
### 9.1 CloudWatch メトリクス
### 9.2 構造化ログ
## 10. エラーハンドリング設計
### 10.1 フロントエンドエラーハンドリング
### 10.2 バックエンドエラーハンドリング

構成図

システム設計、データフロー、CloudTrail統合フローの3つを作ってくれました。
以下はシステム設計です。

ゲーム画面サンプル

どれも良い感じに生成してくれたので、小さくして全部貼り付けます。
なぜか人間がいたり、文字がおかしかったりしますが、依頼したテーマに沿っているかと思います。

 

感想

良かったことは、手元の環境でAmazon QとMCPを設定できたことと、MCPが機能するところを見れたことです。
特にawslabs.nova-canvas-mcp-serverは面白かったです。成果物が非常分かりやすいので。
要件定義書や設計書については、たたき台を数分で作ってくれること、および自分が気づかないことも項目として挙げてくれることが良かったことです。

反対に良くなかったことは、資料作成の後に実際にゲームをAmazon Qに作ってもらったのですが、ログインはできたものの、想定よりもシンプルすぎたことと、不具合が酷すぎたので、当記事では記載の対象外にしたことです。
Vibe-Codingするにしても自分に知識やスキルがないとAmazon Qを上手くハンドリングできないことを実感しました。

納得のいくゲームができたら別記事でご紹介するようにします。

タイトルとURLをコピーしました