CatoクラウドのIPv6対応どこまで進んだ?

CatoクラウドのIPv6対応は多くのお客様の関心も高く、問い合わせも多いテーマです。

この度SCSKではCato Networks社とIPv6に関する共同検証を行いました。

本記事では、一部ですが今回の検証概要をご紹介しますので、2026年3月現在のCatoのIPv6対応の進み具合を共有できればと思います。

<注意>
本記事で記載するIPv6対応は、ラストマイル接続(インターネット回線接続)の部分です。
オーバーレイで構成する組織内の
プライベートネットワークはIPv4のみの対応となります。

今回の共同検証について

Catoクラウドへの主な接続方式には、外出先や在宅勤務からCato Clientを用いてリモート接続する「モバイル接続」と、オフィスにCato Socketを設置して拠点と接続する「サイト接続」があります。

Cato Clientは、一定の条件や制限はあるものの、すでにIPv6をサポートしています。

一方、Cato Socketについては、2026年2月時点ではプロバイダが提供するIPoE回線への直接接続はサポートされていません。しかし、Cato社では以前から開発が進んでおり、今回その一部の動作検証を日本の実際の商用回線サービスを利用して行うこととなりました。

では、その概要をご紹介します。

今回の検証は、IPv4overIPv6(DS-Lite)の動作検証ということだったので、SCSKが選定した国内プロバイダのサービスとフレッツ回線を組み合わせて提供し、そこに、Cato社が開発中の特別バージョンのSocketを接続、Cato社がリモートから開発とテストを行うという形で進められました。

検証概要は以下の通りです。

  • リモートから開発中特別バージョンのOSをSocketへインストール
  • IPv6のIPアドレス自動取得と、AFTRを介したIPv4 over IPv6(DS-Lite)との通信テスト
  • AFTRのFQDN自動取得部分の実装
  • SocketがIPv6網からAFTRを介してIPv4網へ接続し、Cato PoPと正常なDTLSトンネルを確立。正常な通信を行えることを確認。

DS-Liteの動作検証は、Cato社のラボ環境では既にテスト済みでしたが、実際の日本の回線サービス環境下での接続および正常動作が確認できました。

<検証構成イメージ>

なお、IPv6接続には複数の方式があり、プロバイダによっても提供サービスが異なります。

今回実施したのはDS-Lite方式の検証でしたが、MAP-E方式やIPoEネイティブ方式もスコープとしているようで、既に一部は検証も済んでいると聞いています。今後、これら方式への対応状況についても公式アナウンスが予定されているようです。

現在のIPoE回線との接続

話が前後しますが、現在「サイト接続」でIPoE回線を利用する場合は、Cato Socketの上位にルータなどを設置し、そのルータでIPv4 over IPv6(DS-LiteやMAP-Eなど)やIPv6の設定を行う必要があります。

<IPoE回線接続(例)>

今後、Cato Socketがこれらに対応することで、上位ルータが不要になり、通信キャリアのIPoE回線を直接Cato Socketに接続できるようになります。

上位ルータが不要になれば、コスト削減はもちろん、機器の保守管理・コンフィグ管理・EOS(End of Support)管理などの運用負荷からも解放され、よりシンプルな構成になります。

new! IPv6ソケットのアンダーレイサポートが発表

今回の共同検証を通じて、日本固有のネットワーク事情に合わせたCatoクラウドのIPv6対応が着実に進んでいることを感じています。
また近々 SLAAC(RA), DHCPv6, DHCP-PD, IP-in-IP, DS-Liteに対応する形でリリースが予定されていると聞いていた矢先に、

2026年3月2日の Product Update で「IPv6ソケットのアンダーレイサポート」が発表になりました。

公式のKnowledge Baseには、今回共同検証したDS-Lite環境でのSocketの設定画面イメージも掲載されています。

現時点では、Socketのどのバージョンに適用されるかは不明ですが、数年前から要望していた機能が一歩前進したことは、非常に喜ばしい限りです。
また、共同検証の終了から約2ヶ月後の発表ということで、Cato社で着実に開発が進み、進捗があることを実感しました。

一方、国内におけるIPoE回線の普及は進んでいるため、間もなくこの機能が提供されて実績が積み重ねられれば、この構成がいずれスタンダードとなり、よりシンプルで効率的、かつ安定したCatoクラウドの利用が期待できるでしょう。

新たな進展やリリース情報が入り次第、当ブログでも随時ご紹介していきます。

ご興味やご質問があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

著者について
takao.haruta

これまで数多くのお客様ネットワークについて提案から運用まで携わってきたネットワークおやじです。これまでの経験をもとにCatoクラウドに関する情報を発信していきます。

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