Kiroでプレゼンスライドを作成する

本記事は 春のスキルアップ応援フェア2026 4/25付の記事です

こんにちは。Masedatiです。

私はLT(ライトニングトーク)が好きですが、スライド作成にもついつい時間をかけてしまいます。
最近登壇や講義活動が多く、いつの間にか1日が終わっていることもしばしばです。

そこで、今回ご紹介するものは、そんなスライド作成の悩みを解決してくれるツール「spec-driven-presentation-maker」です。

spec-driven-presentation-makerとは

「spec-driven-presentation-maker」は、AWS公式のサンプルリポジトリで公開されているプレゼンテーション作成ツールキットです。
仕様駆動開発の考え方をプレゼン作成に応用したもので、「何を伝えるか」を仕様として設計し、生成AIがテンプレートに沿って自動的にスライドを作成してくれます。

Layer1~4まで定義されており、利用規模や用途に応じて、アーキテクチャを選ぶことができます。

レイヤー 用途 必要なもの
Layer1:スキル(エンジン) プレゼン生成、プレゼンテンプレート解析、レイアウト最適化など、PC上でPythonスクリプトとして使います。 Python, uv
Layer2:ローカルMCPサーバー Layer1をMCPプロトコル化したものです。

KiroやVS Codeなど任意のMCPクライアントから「プレゼン作って」と命令するだけで使えます。

Python, uv
Layer3:リモートMCPサーバー AWSにデプロイして、MCPサーバを共有できるようになります。 AWSアカウント, CDK
Layer4:エージェント + Web UI Webブラウザからチャット画面でプレゼンを作れるようになります。 AWSアカウント, CDK

今回私は、Kiroでプレゼン作成を支援してほしいため、Layer2を構築してみようと思います。

やってみた

公式ドキュメントをもとに構築を行います。

Layer2の構築

リポジトリのクローン

リポジトリをクローンします。

git clone https://github.com/aws-samples/sample-spec-driven-presentation-maker.git

サーバーの起動

Layer2をセットアップするためのフォルダは「mcp-local」です。

cd msp-local
uv sync
uv run python server.py
uv syncでやっていること

msp-localフォルダ配下にある pyproject.tomlを読み取って、必要なライブラリを一括インストールします。

server.pyでやっていること

FastMCP というライブラリを使って、MCPサーバーを作成します。

Layer2でのMCPツールは以下17個です。

ツール 役割
init_presentation プレゼンの作業フォルダを作成
analyze_template PPTXテンプレートのレイアウト・色・フォントを解析
generate_pptx JSONからPPTXファイルを生成
get_preview スライドのPNGプレビューを生成
measure_slides テキストがはみ出していないか計測
search_assets アイコン・画像をキーワード検索
list_templates skill/templates/ 内の .pptx ファイル名一覧を返す
list_asset_sources 利用可能なアセットソースの名前、件数、説明の一覧を返す
list_styles デザインスタイルの名前と説明の一覧を返す
read_examples デザインパターン・コンポーネントの例を読み取る
list_workflows references/workflows/ 内のワークフロー文書の名前と説明の一覧を返す
read_workflows 指定したワークフロー文書の内容を返す
list_guides references/guides/ 内のガイド文書の名前と説明の一覧を返す
read_guides 指定したガイド文書の内容を返す
code_to_slide ソースコードをシンタックスハイライト付きのスライド要素JSONに変換する。
pptx_to_json 既存のPPTXファイルをJSON表現に逆変換する
grid CSS Grid風の仕様から要素の配置座標を計算する

server.py は標準入出力で通信するMCPサーバーなので、起動すると何も表示されずに入力待ちの状態になります。
ここでrunするとターミナルが固まっているように見えますが、裏でMCPクライアントからの接続を待っています。
ここでは動作確認のため、エラーがなければCtrl + C で停止してください。

後続手順でKiroなどのMCP設定に登録すれば、MCPクライアントが自動で起動・接続してくれます。

MCPクライアントの設定

あとはKiroのMCP設定ファイルに以下を追加するだけです。
なお、mcp-localのパスだけ変更する必要があります。

{
    "mcpServers": {
        "spec-driven-presentation-maker": {
            "command": "uv",
            "args": [
                "run", 
                "--directory", 
                "/Users/hoge/sample-spec-driven-presentation-maker/mcp-local", 
                "python", 
                "server.py"
            ]
        }
    }
}

他のMCPと同じように認識してくれました。

プレゼンテーションを作って

「プレゼンテーションを作って」と命令すると、テーマ・対象者などのヒアリングがスタートします。

さっそく、このツールを使って「新卒入社向けの弊社紹介スライド」を作成してみましょう。

情報が集まると、各MCPツールを使ってプレゼンテーションを作成してくれます。
特筆すべきは、デザインパターンの情報取得です。これにより、既存のプレゼンテーションデザインを読み込んでくれます。
つまり、各社独自のテンプレートがすでにあれば、そのデザインやトーンを維持したままスライドを生成してくれることができるのです。
(今回は、デフォルトで用意されているelegant-darkデザインを採用しています)

できたプレゼンテーション

作成してくれたプレゼンテーションの一部はこちらです。

特に指定していないですが、いい感じのAgendaはもちろん、デザインや配置のバランスがとれた美しいスライドを作ってくれています。

このツールの優れた点は、各パーツがテキストボックスや図形として独立して作成されることです。
画像として出力されるわけではないため、生成した後のデザイン変更や微調整も思いのままに行えます。

 

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