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今年もSCSKの技術ブログ「TechHarmony」で今月「夏休みクラウド自由研究 2025」企画が開始されていますが、Catoクラウドチームとしては、8/4から8/13の合計10記事を担当します。
はじめに
「夏休みクラウド自由研究」として別テーマで記事を考えていたのですが、ちょうど昨日(2025年8月5日)Cato Networks社のパートナープログラムについてのお知らせを掲載することになったため、その補足記事を投稿することにしました。
昨日のお知らせについては以下をご覧ください。
Cato Networksのパートナー最高位である「MSP Advancedパートナー」を獲得し、SASE導入さらに加速
Cato Networks社のパートナープログラムは、正式には「Cato Networks チャネルファーストパートナープログラム」というものです。
パートナープログラムの詳細については公式ページをご覧ください。
https://www.catonetworks.com/ja/partners/
Cato Networksのビジネスは、100%がパートナー経由であるため、パートナーのビジネス成長が、Cato Networks社のビジネス成長となるため、より高いレベルで包括的な支援を提供すべく今回パートナープログラムが用意されました。
実際には、かなり以前から、Cato Networks社にはパートナープログラムの整備や、Cato Networks社のホームページ上へ、パートナー企業を掲載するように依頼をしていたのですが、やっとパートナープログラムがリリースされたことになります。
まだ、パートナーの掲載ページが準備されていませんので、Catoクラウドを検討されるお客様にとっては、パートナーがどこなのかよく分からず、ご自身がWeb検索するしかない状況は変わっていません。
パートナータイプ
比較のために、例えばAWSにおいては、パートナーは、パートナータイプごとに「サービスパス」「ソフトウェアパス」「ハードウェアパス」「トレーニングパス」「ディストリビューションパス」の5つの”パス”に分けられています。
ちなみに、AWSにおいてSCSKは「サービスパス」となります。
Catoのパートナーも、パートナータイプごとに特化された「サービスプロバイダー(SP)」、「マネージドサービスプロバイダー(MSP)」、「付加価値再販業者(VAR)」、「エージェント」といった4つのプログラムが準備されています。また、現時点では日本国内パートナーは、MSPとVARの2つのいずれかに分類されています。
上記以外に、いわゆる一次卸業者・ディストリビューター(Distributor)がありますが、お客様が直接Catoクラウドのライセンスを購入したり、設計/構築、保守運用を受けるのは、ディストリビューターではなく、パートナー(上記4つのいずれかのタイプ)からとなりますので割愛します。
SCSKはパートナーで、単なるCatoクラウドのライセンス販売だけではなく、PoC支援から設計/構築/移行はもちろんのこと、独自のマネージドサービス、マネージドセキュリティサービス(SOC、セキュリティアドバイザリーサービスなど)を提供しており、Cato社のサポート認証「Cato Distinguished Support Providers(CDSP)」も取得していることから「マネージドサービスプロバイダー(MSP)」に認定されております。
CDSPについて
https://blog.usize-tech.com/cato-cdsp-scsk/
パートナーランク(ティア)
AWSパートナーでは、実績や専門性に応じて「セレクト」「アドバンスト」「プレミア」の3つのティア(ランク)が準備されています。
ちなみにAWSでは、当社は最上位である「プレミア」となりますので「サービスパス」と合わせて、SCSKは「AWSプレミアティア サービスパートナー」となります。
Catoのパートナープログラムも階層型になっており、パートナーのエンゲージメント、投資、パフォーマンスのレベルに合わせて、最初の階層である「スターター(Starter)」と、上位の「アドバンスド(Advanced)」の2つのランクが準備されています。
AWSとは異なり「プレミア」はまだ準備がされていないため「アドバンスド」が現時点での最上位ランク(ティア)となります。
また、ランク(ティア)条件は公開されていないため、ここでも記載は割愛しております。
SCSKは、ランク条件をクリアし、最上位の「アドバンスド」認定を受けておりますので、「マネージドサービスプロバイダー(MSP)」と合わせて、「Cato Networks MSP アドバンスドパートナー」を獲得したことになります。
パートナー選びについて
Catoクラウドの検討が進み、ライセンス見積り、設計/構築見積りなどが必要となった場合は、パートナーを選ぶ必要があります(ディストリビューターではなく)
単純にCatoクラウドのライセンスを購入するだけの場合は「エージェント」パートナー、Catoクラウドの設計/構築なども委託をしたい場合には「付加価値再販業者(VAR)」パートナーから選ぶことも可能ですが、Catoクラウドの設計/構築だけではなく、その後の運用保守(マネージドサービス、SOC)を含めた支援やサービス提供を“安心して”提供を受けたい場合には「マネージドサービスプロバイダー(MSP)」パートナーから選ぶ必要があります。
現在(2025年7月時点)、日本国内にCatoパートナー企業が150社以上存在します(ちなみに、Catoクラウドの国内導入実績は約650社)
前述の通り、日本国内パートナーは「マネージドサービスプロバイダー(MSP)」と「付加価値再販業者(VAR)」のいずれかに分類されていますが、その殆どは「付加価値再販業者(VAR)」の「スターター」となります。また、その内、販売実績がある(積極的なパートナー)は約50社(1/3)とのことですので、殆ど実績のないパートナーが約100社近くいることには注意が必要です。
実際に、別のパートナーでPoCを実施したが、問い合わせの回答が返ってこず、PoCが思ったように進まず、改めて当社へ声掛けをいただいた例や、すでに本番利用されていて、不具合が発生しており、問い合わせを実施しているが、何ヶ月も不具合が解消せずに困って当社へお問い合わせいただく例も増えてきています。
Catoクラウドのパートナー選びにおいては、単純にディストリビューターに紹介されたパートナーや、既存取引のあるパートナーへ声掛けをするのではなく、正しくパートナー選びを行うために、今回のパートナープログラムが整備されました。
これまではCatoクラウドのマネージドサービスが必要な場合のパートナー選びは
- 24時間365日の電話/メールのサービス窓口がサービス提供されているか?
- CatoのSD-WANエッジデバイスであるCato Socketの24時間365日のオンサイト保守(4時間駆け付け)がサービス提供されているか?(標準保守はセンドバック)
- CatoのSOCがサービスが提供されているか?
- 単純にサービスメニューがあるだけでなく、導入実績(具体的な顧客導入事例)があるか?
- Catoクラウド認識技術者を複数名以上有しているか?
- 「Cato Distinguished Support Providers(CDSP)」認証を取得しているか?
などの個別で確認が必要でしたが、今回パートナープログラムがリリースされたことにより、
- パートナータイプは「マネージドサービスプロバイダー(MSP)」なのか?
- パートナーランクは「スターター」なのか「アドバンスド」なのか?
だけで、容易に確認できるようになりました。
残念ながらCato社のホームページ上でパートナーを掲載するページはまだ準備されていませんが、パートナー企業へパートナータイプとランクを確認することで容易に判断が可能となりました。
まとめ
SCSKは「Cato Networks MSP アドバンスドパートナー」を獲得しただけではなく、先月(2025年7月15日)に開催されたCato Networks社の日本で3回目となるパートナーサミット「Japan Partner Summit Tokyo 2025」で、3年連続でアワード受賞をしています。
新規顧客の売り上げに最も貢献したパートナーとして「Japan Highest New Logo Revenue 2024」と、最も卓越したサポートを提供し、お客様の満足度向上に貢献したパートナーとして「Japan Best Technical Support Partner 2024」の2つのアワードをダブル受賞しています。

つまり、新規にCatoクラウドを検討しているお客様はもちろんですが、すでにCatoクラウドをご利用中でサポートを含め各種マネージドサービスに困っているお客様がもしいらっしゃれば、ぜひ当社までお問い合わせください。
日本国内でも「SASE(Secure Access Service Edge、サッシー)」、「Cato Networks(ケイトネットワークス)」、「Catoクラウド(正式名称は、Cato SASE Cloud Platform)」の認知度は徐々に上がっていますが、まだまだ認知度が高いとは言えない状況です。
SCSKでは、2021年からSASEの主要な4ソリューションを一同に紹介を行うオンラインセミナー「SCSK SASE Solution Summit(S4、エスフォー)」を定期的に開催しております。これまで15回開催し、述べ2,200名以上の方にご参加いただいております。Catoクラウドにおいては、SASE初心者向けの簡単セミナー、主要機能を2時間で説明するデモセミナーをオンライン(無料)で開催し、さらに全国各地で半日のハンズオンセミナーを年間通じて定期的に開催しておりますので、ご興味ある方は、ぜひご参加ください。
セミナー以外に、Catoクラウドのお客様導入事例の制作、好評をいただいているCatoクラウドFAQサイト運営、この TechHarmony(技術ブログ)で、Catoクラウドの日本語での情報提供を積極的に行い、皆様のお役に立ち、Catoクラウドの認知度の向上ができればと考えております。
最後に、Catoクラウドをご利用者(ユーザ)様を対象としたユーザーコミュニティ「Cato Circle(ケイトサークル)」を発足しました。

Cato Circleは、ユーザーコミュニティなので、通常のセミナーのように一方的に説明を行う「説明型」イベントではなく、利用者であるお客様が、Catoクラウドの自社での活用方法や、利用上の課題を発表し、利用者同士が情報を共有する「双方向型」のイベントとなります。
お客様同士のネットワーク構築・交流から、情報交換のきっかけをご提供し、課題や悩みを共有し、解決のヒントを得ていただくことが Cato Circle の目的となっております。
Catoクラウドをご検討中のお客様も参加いただくことが可能ですので、Catoクラウドに少しでも興味をお持ちになられた方は、ぜひ当社までお問い合わせください。
