【入門】SnowflakeにおけるAI-Ready ~正直AI-Readyをイメージできていないあなたへ~

こんにちは!SCSKサイトーです🐧

最近、「AI-Ready」という言葉をよく見かけます。
 
ただ正直なところ、こう思ったことはないですか?
 

AI-Readyって実際どんな状態?

 
  • データをSnowflakeに集めればよいのか?
  • 生成AIを使えるようになればよいのか?
  • それともデータカタログを整備すればよいのか?
言葉だけが先行していて、意外と具体的なイメージを持ちにくい気がします。
 
今回は簡単なデモを用意して
「SnowflakeにおけるAI-Readyとは何か」
を考えてみたいと思います!
 

【先に結論】AI-Readyとは何か?

AI-Readyの定義は様々ありますが
私はこの3つが重要だと考えています!

1. データそのものが整っている

命名規則やデータの粒度がばらばらではなく、分析に利用できる状態になっていること。

2. データの意味が定義されている

社内用語、指標、計算方法、データ同士の関係などが、AIにも解釈できる形になっていること。

3. 利用者に応じた権限が設定されている

AIがデータを理解できるだけでなく、利用者ごとに見せてよい範囲が制御されていること。
 
つまり、AI-Readyは「生成AIを使えるようになった!」という製品導入の話だけではありません。
AIが業務上の意味を理解し、適切なデータを、適切な人へ回答できるようにすること。
そこまで整って、ようやく「業務で使えるAI」のスタートラインに立てるのだと思います!
 

デモを用いて説明

今回のデモでは、次のような架空の売上データを用意しました。
  • Black Companyの売上
  • White Companyの売上
  White Company Black Company
4月 100 90
5月 150 1,000
合計 250 1,090
上記データをSnowflake上に用意し、CoworkというSnowflakeのAIエージェント機能を使っていきます。
それではデモをしながら、AI-Readyにしていきましょう!

1. データそのものが整っている

まず最初のポイントです。
AIはデータを理解しているように見えて、意外と簡単に勘違いします。
Q:Black Companyの売上合計を教えて?
みなさんはどう回答しますか?
 
~⌛Thinking Time⌛~
 
「1,090」と回答しますよね。
 
でもAIはそうとは限りません。
AIが合計行の意味を理解できていない場合、4月・5月・合計をすべて集計対象としてしまうことがあります。
 
  • 4月の行
  • 5月の行
  • 合計の行

を全部足して「2,090」と回答してしまいます。。

 
つまり、人間なら気付くデータの違和感に気付けないことがあるのです。
 
AI-Readyの第一歩は、
「AIが勘違いしない形にデータを整える」です!
 
<AI-Ready前>
・各月+合計のテーブル
  White Company Black Company
4月 100 90
5月 150 1,000
合計 250 1,090
 
<AI-Ready後>
・各月売上のテーブル
  White Company Black Company
4月 100 90
5月 150 1,000

・合計テーブル

  White Company Black Company
合計 250 1,090

 

2. データの意味が定義されている

Black Companyを社内では、「BC」と呼んでいるとします。
 
よくありますよね。
企業名を略したり。
システム名を略したり。
プロジェクト名を略したり。
Q:BCの売上を教えて
と質問します。
 
人間ならBlack Companyだと分かります。
しかしAIは、BCは理解できません。
 
そこでSnowflakeのセマンティックビューを利用します。
セマンティックビューに
「BC = Black Company」
という業務知識を登録することで、AIはBCをBlack Companyとして解釈できるようになります。
つまり重要なのは、
会社や組織固有の知識をAIへ教えることです。
 
今回の例は単純ですが、
実際の現場ではもっと複雑なルールがあります。
  • 売上の定義
  • 粗利の計算方法
  • 社内独自の業務用語
  • KPIの意味
<AI-Ready前>
<AI-Ready後>
 

3. 利用者に応じた権限が設定されている

最後のポイントです。

個人的には一番大事です。
AIのデモというと、「回答できました!」で終わりがちです。
 
でも業務利用ではその先があります。
例えば、
  • リーダー
  • メンバー
で見られるデータを変えたいことがあります。
 
  • 売上情報
  • 人事情報
  • 原価情報
会社には様々な機密データがあります。
すべての社員が同じ情報を見られるわけではありません。
 
Snowflakeではリーダーとメンバーで異なるロールを設定できます。
メンバーに対して単純にすべてのデータを見せないのではなく、必要なデータだけを見られるよう細かく制御することが重要です。
👇ロールごとにアクセス可能なデータを制御すると、メンバーはBlack Companyの売上のみ参照できるようになります!
 
AIが回答できることと、
AIが回答してよいことは別。
Snowflakeの強みの一つは、
こうした既存の権限管理を活かしながらAI活用を進められることだと感じています!
 
<AI-Readyデータ前>
メンバーのロールでアクセスした場合
<AI-Readyデータ後>
メンバーのロールでアクセスした場合
 

まとめ

今回は簡易デモを題材に、
SnowflakeにおけるAI-Readyについて紹介しました!
 
AI-Readyとは、
AIを導入することだけではありません。
AIが正しく働けるように準備することです。
 
そのために重要なのが、
  1. データそのものが整っている
  2. データの意味が定義されている
  3. 利用者に応じた権限が設定されている

という3つです。

 
AIエージェントや生成AIに注目が集まっていますが、
実際に成果を左右するのは、その手前にあるデータかもしれません。
 
一度「AIそのもの」ではなく、
「データがAI-Readyになっているか」
を確認してみてください!
 
そのお手伝いをSCSKは一緒に行います!!
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