Azure VM のアップグレード方法 (Windows Server 2016→2025)

こんにちは、曽我です。
本記事では、Azure上のWindowsのVirtual Machineをアップグレードする方法について説明します。

事前準備

事前準備として、ローカルのPCに以下のモジュールをインストールします。

AZ CLIインストール(参照:https://learn.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/install-azure-cli

Install-Module -Name Az -AllowClobber -Scope CurrentUser

もしセキュリティ上の理由ではじかれてしまった場合は、以下のコマンドを実行して下さい。

Set-Excutionpolicy -executionpolicy remotesigned
※ここではRemoteSignedを指定します。

コマンドの意味は以下を参照してください。
Set-ExecutionPolicy

アップグレード用の仮想ディスクを作成

※本作業は、事前準備の環境があれば、どこでもよいです。
PowerShellを開き、まずは、以下のコマンドでAzure環境へ認証して接続します。

Connect-AzAccount

Azureにログインするためのブラウザが表示されます。
表示後に、ログインを行います。

ログイン後、以下の内容を貼り付けて、コマンドを実行します。

# デプロイ先のリソースグループ名
$resourceGroup = "リソースグループ名を指定"

# デプロイ先のリージョン名
$location = "リージョン名を指定(例:Japaneast)"

# ディスクの名前(任意の名前。仮想ディスクの名前になります)
$diskName = "WindowsServer2025UpgradeDisk"

# アップグレードするOSのSKUを指定
$sku = "server2025Upgrade"

# 共通パラメータ(変更不要)
$publisher = "MicrosoftWindowsServer"
$offer = "WindowsServerUpgrade"
$managedDiskSKU = "Standard_LRS"

# 最新のVMイメージのバージョン取得
$versions = Get-AzVMImage -PublisherName $publisher -Location $location -Offer $offer -Skus $sku | sort-object -Descending {[version] $_.Version}
$latestString = $versions[0].Version

# VMイメージの取得
$image = Get-AzVMImage -Location $location -PublisherName $publisher -Offer $offer -Skus $sku -Version $latestString

# マネージドディスクの作成
$diskConfig = New-AzDiskConfig -SkuName $managedDiskSKU -CreateOption FromImage -Location $location 

#ディスクの参照設定
Set-AzDiskImageReference -Disk $diskConfig -Id $image.Id -Lun 0

#ディスクの作成
New-AzDisk -ResourceGroupName $resourceGroup -DiskName $diskName -Disk $diskConfig

※どんなアップグレードイメージが用意されているか確認する場合は、以下のコマンドで確認できます。
以下以外のOSも用意されています。

  • Windowsの場合
    Get-AzVMImageSku -PublisherName "MicrosoftWindowsServer" -Location "Japaneast" -Offer "WindowsServerUpgrade"
  • Linux(Redhat)の場合
    Get-AzVMImageSku -PublisherName "Redhat" -Location "japaneast" -Offer "RHEL"

仮想マシンとディスクとしてマウント

(1)Azure上のアップグレードするVMの[設定]-[ディスク]を開き、「既存のディスクのアタッチ」をクリックします。「ディスク名」の列より、先ほど作成したアップグレードの用の仮想ディスクを選択して、「適用」をクリックします。

(2)仮想マシンにログインし、コマンドプロンプトを開き、カレントディレクトリをマウントしたドライブに
移動後、以下のコマンドを実行します。

.\setup.exe /auto upgrade /dynamicupdate disable

(3)「Windows Server 2025 Datacenter(Desktop Experience)」を選択し、「Next]をクリックします。

(4)「Accept」をクリックします。

(5)インストール処理が始まります。

(6)「Accept」をクリックします。

(7)無事インストールが完了しました。
※もともと日本語にローカライズしていてのですが、初期状態(英語)に戻ってますね。

著者について

現在は、主にZabbixの構築を担当していますが、
インフラ全般の経験があります。

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