AWS GameDayハードモードにAmazon Q Developerを装備してチャレンジしてみた結果

激ムズAWS GameDayもAIがあれば爆速クリアできるのか!? AWS GameDay ~Secure Legends ハードモード~ (再演) with Amazon Q Developer

こちらのGameDayに参加してきました!

GameDay参加はこれで2回目です。初回はre:Invent 2023の時、野良でセキュリティ関連のGameDayにチャレンジし、惨敗した想い出があります。

今回ハードモードと聞いて全く太刀打ちできる感じはしませんでしたが、Top Engineer含めた社内パーティで参戦できる & Amazon Q Developerという武器があることでチャレンジしてみようと決めました💪

 

私のステータス

さて、まずは私のステータスを見ていきましょう。

  • 名前: ウメガタニ ナオキ
  • ジョブ: プロダクトマネージャ
  • レベル: IT業界15年+
  • 経験値: AWSの実務経験は1年未満
  • 武器: Amazon Q Developer
  • パーティ: 社内のTop Engineerを含む4人チーム
  • 特技: プロジェクトマネジメント、グローバル案件
  • アイテム: AWS SAP, SOA, DVA

レベルはそこそこですが、AWS経験値があまりありません。

武器とパーティを力にチャレンジすることにしました。

GameDay概要

GameDayの詳細はネタバレを避けるため公開ができないこととなっており、記事に書くことはできません。

そこで、公開されている情報だけ簡単にご紹介します。

 

今回のGameDayでは、4名1チームとなり技術的課題の解決に挑みました🎯

ワークショップとは異なり手順は示されておらず、解決すべき課題だけがミッションとして与えられます。

ゲームをクリアするためチームメンバーは知恵を絞り自由な方法でシナリオを進めます。

 

今回のシナリオでは架空の会社があり、セキュリティ対策を全く行っておらず、大変なことになってしまいました。

新入社員に立て直しの任務を課したようです。とんでもないですね😂

参加チームはランサムウェア、サイト改ざん、情報漏洩といったインシデントの対策を行いました。

 

概要は以下のAPNブログをご参照ください。

 

Amazon Q Developerについて

簡単にAmazon Q Developerについて触れておきます。

有名な機能はコードアシスタントで、コードの生成、レビューやドキュメント化などを行ってくれます。

Tech Harmonyでも過去にコードの生成や改修に関する記事があります。

 

運用面でもユースケースがあります。

AWSリソースに関して質問することで、マネジメントコンソールやCLIを使わずに、AWS環境情報を取得することができます。

また、コストの分析やセキュリティの問題点の把握、推奨案、それから修復までできてしまいます。

 

そしてなんと…このAmazon Q Developerが2025年4月より待望の日本語サポートを開始しました!

これはもはや最強の武器になるのではないでしょうか💪

 

Amazon Q Developerの力

ゲーム開始後、Amazon Q Developerの環境設定で全員エラーとなってしまい、素手で挑んでいました。

これがかなりタフで、ハードモードということもあり苦戦しました…。

 

Amazon Q Developerの準備が整った後は、何とか使いこなしてクリアしようと試行錯誤してトライしました。

いくつか効果を感じた点をまとめています。

  • 設問をそのまま与えても動いてくれる
    雑に設問をコピーして投げても、いくつかあたりを付け、環境情報の取得や解決案の提示を行ってくれました。
    細かく指示しなくても動作するのはお手軽ですね。
  • 問題の特定と解決策を提示してくれる
    調査した結果を、問題点と解決策といった形で分けて提示してくれます。
    どのようなプロセスで確認し、何を対応しようとしているかが分かりやすいです。
  • 変更作業実施前に確認してくれる
    勝手に環境に変更を加えることはなく、事前に聞いてきてくれます。安心して任せることができますね。
  • 上手くいかない場合は何とかするまでトライし続けてくれる
    わりとタフなタイプのようで、修復ができない場合は再度調査を行い別のアプローチを行ってくれるシーンがありました。任せきりで色々とトライしてくれるのはありがたいです。一方で、プロンプトが戻ってくるまで20分以上かかることもあるため、良し悪しがあると思います。

 

日本語で指示するだけで、AWSのリソース情報などを細かく取得し分析してくれ、予想以上のパワーがあります。

AWS経験値の少ない私でも、先に進んでいる感覚がありました。

レベルアップに向けて

結果は序盤に環境設定で出遅れたこともあり、後ろの方の順位でした😭

一方で、丸腰で挑むことと比較すると、今回Amazon Q Developerはかなり強い武器になりました。

いくつかAmazon Q Developerを使いこなしレベルアップするために考慮すべき点を挙げておきます。

  • 環境情報を与える必要性
    設問内容に加え、環境や背景の情報をしっかり与える必要がありました。
    具体的にどのような環境で何のサービスを動かしていて、セキュリティ面で何が起きているかの情報を与えることで、より精度高く状況を理解しアクションしてくれるはずです。
  • タスクを分解する必要性
    あまりに大きなタスクを投げてしまうと、人間と同じで取りこぼしたり混乱してしまいました。
    問題点が複数ある場合は適度に分割して指示することで、ひとつひとつ確実に対応を進めることができると思います。
  • 環境を破壊しないよう制御する必要性
    今回のGame Dayでは、実験的にAmazon Q Developerに対して変更のアクションをすべて許可してみました。
    リソースを修復してくれるという良い面もありましたが、設定ファイルを破壊してしまうこともありました。
    この辺りは実際の業務で使う場合は慎重に見定めないといけないため、時間はかかりますが人間がしっかりチェックした方が良いと思います。

 

感想

久しぶりのGame Dayでしたが、楽しくチャレンジすることができました!

ハードモードは難易度が高く苦戦しましたが、チーム戦ということもありメンバーと相談しつつ進めることができたのは一体感もあり良かったです。

また、今回出社して会議室に籠って実施していたため、コミュニケーションがとりやすく集中できた環境もプラスでした。

Game DayではAWSのサービスを実践的に触ることができるため、また機会があれば参加したいです。

みなさんも是非チャレンジしてみてください。

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