皆さんはじめまして!SCSKのタカギです。普段はAzureの専門部隊でエンジニアをしています。
先日発表されたゾーン冗長(プレビュー提供)について、ポイントをまとめます。
なお、2026年1月8日時点の情報に基づきます。
参考:NAT ゲートウェイと可用性ゾーン – Azure NAT Gateway | Microsoft Learn
Azure NAT Gatewayとは
Azure NAT Gatewayは、フルマネージドのネットワーク アドレス変換サービスです。
簡単に言うと、Azureのプライベート ネットワークからのインターネット アウトバウンドを可能にするサービスです。
参考:Azure NAT Gateway とは | Microsoft Learn
Azure NAT Gatewayの構成例
Azureのサービスでゾーン冗長を構成するには、そのリソースのデプロイの種類が「ゾーン冗長リソース」か「ゾーン固有リソース」かを把握する必要があります。
それを踏まえて、構成例で使用するサービスのデプロイの種類は以下です。※デプロイの種類に関する細かい説明は機会があれば。
| # | サービス名 | デプロイの種類 |
| 1 | Azure NAT Gateway | ゾーン固有 |
| 2 | Virtual Machines(VM) | ゾーン固有 |
| 3 | Virtual Network(VNet) | ゾーン冗長 |
| 4 | Subnet | ゾーン冗長 |
上記を踏まえ、Azure NAT Gatewayの構成例を以下に示します。
(図1)基本構成(VM 3台の例)
これまでのゾーン冗長構成
これまで、Azure NAT Gatewayでゾーン冗長構成を取るには、以下のようなやや複雑な構成が必要でした。

(図2)従来のゾーン冗長構成(NAT Gatewayをゾーンごとに用意)
※コストや要件によっては(例:VMが2台構成など)、Zone1と2のみでも可用性向上が見込めます
というのも、Azure NAT Gatewayはゾーン固有、かつ1つのサブネットに紐づけられるAzure NAT Gatewayは1つだけという制約があったからです。
絵で描くだけなら簡単なのですが、ルーティングやNSGなど、設計の検討事項が増えるのも悩ましいところです。
StandardV2 NAT Gatewayのゾーン冗長構成例
今回プレビューとして公開された「StandardV2 NAT Gateway」を使えば、以下のような構成を取ることができます。
(図3)StandardV2を用いたゾーン冗長構成
どうでしょうか。かなりシンプルになったと思いませんか?
可用性がネックになり、Azure NAT Gatewayの利用を見送っていた人にとっては朗報ではないでしょうか。
まとめ
Azure NAT Gatewayがゾーン冗長構成になることで、Azureインフラがシンプルになることが伝わったかと思います。
まだプレビュー段階のため、GA後の費用や制約は確認が必要ですが、エンタープライズ環境におけるインターネット アウトバウンド構成の有力候補に近づいたと言えそうです。
今後のアップデートが楽しみですね。ここまで読んでいただきありがとうございました。


