2019年にGartnerがSASEを提唱して依頼、” SASE ”という言葉を耳にする機会は多くなってきているかと思います。
さらに、COVID-19のパンデミックによりSASE化が急激に加速したと言われています。
ですが、未だこのような悩みを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
- ” SASE ”という言葉は聞いたことがあるけれど、よくわからない…
- ” SASE ”を導入するメリットをより具体的に知りたい…
- ” SASE ”を導入したいが、導入方法がわからない…
Cato Networks社認定のSASE資格は、そんな様々なお悩みを解決する第一歩になります!
2024年2月現在、全部で6つのコースが用意されており、
これらのコースを受講し資格取得を目指すことでSASEにおける知識を幅広く習得することができます。
本投稿では、SASE資格の概要から合格までの流れについてご紹介していきます!
SASE資格ってどんなもの?
SASE資格には、以下のようなものがあります。(2024年2月現在)
No. | 資格名 | 概要 |
1 | SASE Expert Level1 | SASEについての基本的な知識を習得します。 |
2 | SASE Expert Level2 | SASEについて、さらに専門的な知識を習得します。 |
3 | Advanced Security | SASEの高度なセキュリティ機能について深く掘り下げて習得します。 |
4 | SASE Deployment & Management | SASEの導入方法について習得します。 |
5 | Business Impact & Strategy | SASEビジネス戦略を習得します。 |
6 | SSE Expert | SSEについての基本的な知識を習得します。 |
これらのコースには、トレーニング動画が用意されています。
トレーニング動画視聴後、クイズに回答し合格基準に達した場合に合格となります。
所要時間はすべて3~5時間で、動画の言語は残念ながら選択ができず英語のみでした(SASE Expert Level1を除く)。
また、No.2~No.5の取得には、No.1(SASE Expert Level1)の取得が条件となっております。
つまり、SASE資格の受験を検討されているすべての方はまずSASE Expert level1を取得し、それ以降は各々の職種に合わせて必要なコースを取得していく流れになります。
ちなみに、すべて受験料はかかりません!無償で受講が可能です。
内容は?
それぞれのコースの内容についてご紹介します!
SASE Expert Level1
このコースでは、SASEとは何か、SASEではないものの特徴、SASEアーキテクチャおよびユースケースといったSASEの基本的な内容を理解します。
- 初心者のためのSASE
- SASEの概要
- SASE – 新しいエンタープライズ境界アーキテクチャ
- ポイントソリューションを統合するか、SASEアプローチを選択するか
- SASEへの移行ガイド
- マルチベンダーSASEを嫌う理由
- 企業VPNのデメリット
- SASEの収束か統合か?
- MPLSからSD-WAN、そしてSASEへ:企業ネットワークの進化
- SASEではないものとは?
SASE Expert Level2
SASE Expert Level1に続く上級認定です。
このコースでは、SASEの専門知識を向上させ、業界の方向性に沿ったネットワークとセキュリティのスキルを習得します。
- シングルパス処理
- グローバルクラウドとクラウドネットワーク
- ネイティブSD-WANが必須の理由
- クラウドでのセキュリティ処理 VS エッジでのセキュリティ処理
- IPS-as-a-Service
SSE Expert
このコースでは、SSEとは何か、SSEではないものの特徴、コアアーキテクチャ、利点、ユースケース、およびSSEベンダーの選択方法といったSSEの概要を理解します。
- ボンネットを潜る: SSEのアーキテクチャ要件、利点、使用例
- シングルパス処理とSSEの関係は?
- すべてのZTNAが同じように構築されるわけではない理由…
- CASBへのゴルディロックス・アプローチ:あなたの企業に「ちょうどいい」のはどれ?
- IPS-as-a-Service: コンテキスト共有か、それとも破綻か
- FWaas対SWGの(衝撃的な)限界
Advanced Security
このコースでは、SASEの高度なセキュリティ機能について深く掘り下げ理解します。
- CASBによるクラウドアクセスの保護
- 脆弱性管理と脅威ハンティング vs 脅威アクター
- SASEとMitre攻撃カバレッジの基礎
- SASEが攻撃のチョークポイントでランサムウェアを阻止する方法
- SASEサービスのセキュリティと可視性のテスト
SASE Deployment & Management
このコースでは、SASE POCとSASE導入の計画について理解します。
- SASEのPOC計画とはどのようなものか
- SASEによるネットワークSLA: オーバーレイとアンダーレイの分離
- SASEと高可用性プランニングの裏と表
- SASEを徐々に導入する方法
- SASEと簡素化された単一管理のパワー
- SASEのイベントデータとダッシュボードで可視性とコントロールを実現する
Business Impact & Strategy
このコースでは、SASEビジネス戦略を作成し、社内のステークホルダー、経営陣、取締役会に伝える方法を理解します。
そしてSASEへの切り替えが単なる技術的な意思決定ではなく、ビジネス上の意思決定である理由を理解します。
- 取締役会にSASEを “話す “方法
- プラットフォームとポートフォリオとTelco SASEの違い
- SASEでセキュリティコンプライアンスを達成し、維持する方法
- SASEとビジネスゴールとの整合性を確保する簡単な方法
どんな人向け?
ここまでで各コースの内容についてお伝えしましたが、それでも、どのコースを選択すべきか迷われる方も少なくないのでは?と思います。
そんな方はCato Networks社推奨コースの一例をご参考にされると良いかと思います。
前述の通り、まずSASE Expert level1を取得し、それ以降は職種に合わせて必要なコースを取得していく流れになっています。
Step1 | Step2 | Step3 | Step4 | |
すべての人 | SASE Expert level1 | SASE Expert level2 | – | – |
ネットワーク専門家 | SASE Expert level1 | SASE Expert level2 | SASE Deployment & Management | – |
セキュリティ専門家 | SASE Expert level1 | SASE Expert level2 | SSE Expert | Advanced Security |
CxO | SASE Expert level1 | SASE Expert level2 | Business Impact & Strategy | – |
受けるにはどうしたらよいの?
それでは!ここからは、合格までの流れについてご紹介します。
大まかな流れは以下の通りです。それぞれ詳しくご説明していきます。
STEP2:受講
STEP2:証明書の入手
STEP1 申し込み
申し込みはCato Networks社のサイトから行います。
https://www.catonetworks.com/ja/sase/sase-certification/
まずは、受講希望のコースを選択します。
※本投稿では、SASE Deployment & Manageを選択しておりますが、どのコースを選択しても申し込み手順は同様です。
すると、以下情報の入力が求められますので入力を行い、” APPLY NOW(今すぐ申し込み)”より申し込みを行っていきます。
必要情報は以下の通りです。
- Email Address:メールアドレス
- First Name:氏名(名前)
- Last Name:氏名(苗字)
- Job Title:役職
- Company Name:会社名
- Country:国
申し込みはこれで完了です。
STEP2 受講
STEP1の申し込みが完了したら、数日以内にCato Networks社よりこのような案内メールが届きます。
メールが届いたら、案内に従って受講を開始します。
ログイン情報はメール本文に記載されており、初回ログイン後にPWの変更が求められます。
ログインが完了したら、My Coursesから対象のコースを選択し、受講を開始していきます。
前述の通り、トレーニング動画視聴後、クイズに回答し合格基準に達した場合に合格となります。
SASE Deployment & Manageの場合は、7つのLesson(7つ目はアンケート)が用意されており、各Lessonでトレーニング動画の視聴とクイズ(10問)への回答が必要でした。また、スコアは80%以上で合格でした!
私の場合は、4時間程度ですべてのLesson受講が完了し、無事合格することができました!
STEP3 証明書の入手
合格すると、このような画面が出力されます。
証明書のダウンロードも可能でした!
まとめ
今回はSASE資格についてご紹介させていただきました。
SASE資格は認知度があまり高くはないかもしれませんが、SASEが必須になりつつある今、本投稿が多くの方にご興味をもっていただくきっかけになればうれしいです!
SASE資格の詳細はこちらから