Catoクラウド の Cross Connect について

Catoクラウドの Cross Connect について解説します。

「世界初のSASEプラットフォーム Catoクラウドとは?」で拠点(Site)がCatoクラウドにへ接続する方法としては、

  1. 物理エッジデバイス Scoket(X1500、X1600、X1700)
  2. 仮想エッジデバイス vSocket(AWS、Azure、VMware)※GCPは対応予定
  3. 既存機器 IPsec

の3つと解説しましたが、もうひとつ、4つ目の拠点(Site)の接続方法「Cross Connect」について解説します。

Cross Connect とは、Catoクラウドへの新たな接続方式となり、以下クラウドとの専用線接続となります。

  • AWS Direct Connect
  • Azure Express Route
  • Google Cloud Interconnect
  • OCI Fast Connect

サービスとしては、Catoとは、別のサービスプロバイダー(Cross Connect Partner Provider)を介した提供となり、CatoのすべてのPoPで提供が可能ではなく、提供可能なPoPが限定されています。
日本国内については、東京、大阪いずれのPoPにおいてもサービス利用が可能となっています。

東京、大阪ともに、エクイニクス社の「Equinix Fabric(旧称:Equinix Cloud Exchange Fabric)」を利用することになります。
海外PoPでは、デジタル・リアルティ(Digital Realty)等の利用もあります。
つまり、実際には専用回線での接続ではなく、日本の場合はエクイニクス社のデータセンター内の構内LAN接続となります。
また、物理的な工事が発生するので、サービスの依頼から提供までにリードタイムが掛かります。

 

Cross Connectを採用する理由・メリット
  • 完全なプライベート接続(インターネット(IX)を経由しない)
  • vSocket、IPsecより高パフォーマンス、低レイテンシーが必要な場合
  • 固定課金、広帯域でのコスト最適化
  • 現在 vSocket が提供されていないクラウド(GCP、OCI)との接続

注意点としては、最小契約帯域は501Mbps以上(PoPのSite契約の場合は600M)となります。

 

Socket/vSocket、IPsec、Cross Connectとの比較

拠点(Site)接続の比較表

 

Cross Connectの冗長構成(Cross-location HA)

Cross Connect が提供可能な複数PoPを利用したHA構成(Cross-location HA)も可能です。

まとめ

CatoクラウドのSocket/vSocket、IPsec以外の拠点接続方法である Cross Connect についてご紹介しました。

既存のレガシーネットワーク・セキュリティから、SASE、Catoクラウドへ移行されたお客様の多くは、サーバ・ストレージについても、クラウドへの移行を進められている(または、完了されている)場合が殆どで、クラウドとの接続帯域はどんどん増えていく傾向にあります。

クラウドとの接続に、広帯域(500Mbps以上)、低レイテンシーが求められる、あるいはデータ転送量(いわゆる、エグレス料金)の抑制、従量→固定課金が必要となる場合には、この Cross Connect が選択肢の一つになるかと考えています。

なお、本記事のさらに詳細を紹介した記事が以下になります。

vSocket × Cross Connect 徹底比較 – TechHarmony (usize-tech.com)

最後に、SCSKでは、2021年からSASEの主要ソリューションを一同に紹介を行うオンラインセミナー「SCSK SASE Solution Summit(S4)」を定期的に開催しており、それ以外には、Catoクラウドのお客様導入事例の制作、FAQサイト運営を行っております。
TechHarmony(技術ブログ)で、さらに皆様のお役に立て、Catoクラウドの知名度UPに少しでも貢献できればと考えております。

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