Catoクラウド Eventsの確認方法

Catoクラウドのすべてのログが一元的に確認できる、便利な「Events」ですが、慣れるまでは使い方が少し難しいです。

この記事では、Eventsのログの絞り込み方を簡単にご紹介します。

※画面は2023年8月時点のものです。機能アップデート等で変わる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

Events画面の概要

Cato Management Application(以下CMA)にログインし、Monitoring > Events を選択すると、以下の画面になります。

ログ表示期間の選択

右上のカレンダーのボタンにて、ログを表示する期間を指定できます。

Catoクラウドのログ量は多いため、確認したい日時を絞り込むことをお勧めします。

なお、日時は日本時間(JST)表示です。

ログカテゴリでのフィルタリング

ログ件数のグラフの下にあるカテゴリ項目は、ユーザインタフェースとしては分かりにくいですが、チェックボックスをクリックするとチェックの付け外しができます。

下図では5つすべてのカテゴリにチェックが入っており、すべてのログが表示される状態になっていますが、確認したいログのカテゴリにのみチェックを入れることで、表示されるログカテゴリを絞り込みできます。

項目名 主なログ内容
Security Firewall、IPS等、セキュリティ機能のログです。ユーザの通信ログが含まれます。
Connectivity 接続に関するログです。ユーザや拠点の接続/切断のログや、DHCPの払い出しのログ等が含まれます。また、CMAへのログインやAPIの接続も、この項目に記録されます。
System LDAP連携やSCIM Provisioning等のログが含まれます。
Routing BGP Peerの追加/削除や、CatoクライアントでAlways-Onを一時的にバイパスしたログが記録されます。
Sockets Management SocketのUpgradeや、CMAからSocket WebUIへアクセスしたログが記録されます。

Eventsの見方

Eventsには、実際に発生したログが表示されます。通信の発生から数分以内にEventsにログが反映されます。

各イベントの日付の左にある「+」をクリックすると、以下のようにイベントの詳細が展開表示されます。

例: Blockのログを確認したい

左の「Fields」欄にて、確認したいログを絞り込みできます。

例として、Catoにて通信がBlockされたログを確認したいときは、「Action」を選択し、「Block」の横の「+」フィルタをクリックします。

すると、Action が Block のログのみが絞り込まれて表示されます。

フィルタを解除したいときは、グラフ上部のフィルタ欄にて、現在適用されているフィルタ項目の「×」をクリックすると、そのフィルタ項目が削除され、絞り込みが解除されます。

また、このフィルタ欄にて手動で条件を指定してのログ絞り込みが可能です。

例: 特定のモバイルユーザのログのみ確認したい

フィルタ欄にて「+」をクリックすると、条件指定のウィンドウが表示されます。

特定のモバイルユーザのログのみを確認したい場合は、以下の図のように条件指定します。

項目 説明
Field 絞り込むフィールドを指定します。文字入力することで候補の絞り込みが可能です。
Operator Is(等しい)、Is Not(等しくない)、In(含む)、Not In(含まない) のいずれかを選択します。
Value 絞り込みたい条件となる値を入力します。

Sub-Typeでの絞り込み

他によく利用する操作として、Sub-Type毎のログ確認があります。

Sub-Typeは、ログのサブカテゴリのようなもので、Catoの機能毎のログに絞ることができます。

ここではよく使うSub-Typeを記載します。

Sub-Type名 ログ内容
Internet Firewall/
WAN Firewall
各Firewallのログです。
Anti Malware/
NG Anti Malware
各Anti Malware機能のログです。
IPS IPS機能でBlockされた通信のログです。
Suspicious Activity
IPS機能でのBlockには至らなかったものの、疑わしい通信のログです。
DNS Protection IPSのDNS Protection機能でBlockしたDNS通信のログです。
TLS 通信は成立しているものの、通信先との間で証明書エラーが発生している通信のログです。
Connected/Disconnected/
Reconnected/Changed Pop
拠点やユーザの接続・切断・再接続・PoP切り替わりのログです。

最後に

ログの Field は多数あるため、どの条件で絞り込むべきか迷うことがありますが、基本的には以下の流れとなります。

  1. 通信が発生した時間帯で絞り込む
  2. 通信元を「SDP User Email」または「Source Site」で絞り込む
  3. 通信先が判明している場合は、「Destination IP」や「Domain Name」で絞り込む
  4. 特定の機能ごとにログ検索したい場合は、「Sub-Type」を指定する

トラブルの発生時に適切にログ確認が行えるよう、Events の基本的な見方を把握しておきましょう。

Events画面の詳細については、以下の Cato Knowledge Base もご参照ください。

著者について
Hitomi Watanabe

道産子ネットワークエンジニアです。
40%キーボードの愛好家です。

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