忙しい人のための LifeKeeper for Linux v10.0 構築前に確認するチェック項目

こんにちは、SCSKの伊藤です。

担当から「OS構築が終わった!」と連絡があり、いざLifeKeeperの構築が始まったところ、パラメーター設定やパッケージ導入が全然されていなかった!
そんなことで、構築作業の開始が1週間遅れるケースもあります。

本記事では、LifeKeeper for Linux v10の構築前に確認しておくチェック項目をご紹介します。

 

チェック項目を確認するタイミング

チェック項目を確認するタイミングとしては、下記の2パターンが存在します

 ① LifeKeeperをインストールする前の段階

 ② 対象のリソースを作成する前の段階

「LifeKeeper Core」以外は、基本的に がチェックのタイミングとなりますが、PostgreSQLやIBM MQなどの一部ARKではLifeKeeperインストール前に対象ミドルウェアが導入および設定されている必要があります。(厳密には、LifeKeeperインストール中のRecovery Kitインストールの時点)

 

構築前に確認するチェック項目

OracleDatabeseなど一部のミドルウェアは、カーネルパラメーターなど要件が膨大かつ複雑であるため、ここでは構築初期の確認事項としての簡易的なチェック項目をご紹介します。
各パラメーター要件などの詳細については、『Recovery Kit 管理ガイド』をご参照ください。 ■Recovery Kit 管理ガイド              

Recovery Kit 管理ガイド - LifeKeeper for Linux LIVE - 10.0
LifeKeeper for Linux Recovery Kit...

以下に、それぞれのチェック項目を記載します。

1.LifeKeeper Coreのチェック項目

 ① クラスタ対象サーバに、下記のrpmパッケージがインストールされていること。

・bzip2 ・bzip2-libs
・iproute ・iputils
・patch (v2.5以降) ・util-linux
・libXtst ・libstdc++
・pam ・zlib
・rsyslog  

 ② 下記ポートが通信可能であること。

81, 82/TCP Web GUI (HTTP)
778, 779/TCP Web GUI (HTTPS)
7365/TCP GUIサービス本体 (lighttpd)
5000/TCP ノード間の通信 (LCM) ※必須
5110/TCP GUI用通信マネージャ
10001~/TCP データミラーリング用 (DataKeeper使用時)
1024~/TCP LifeKeeper内部プロセス・動的通信用
ICMP ネットワーク死活監視 (Ping)

 ③ クラスタ対象サーバがそれぞれ名前解決できること。

 

2.DataKeeperのチェック項目

 ① データレプリケーション用のファイルシステムがアクティブノード上でマウントされていること。

 ② データレプリケーションの対象にGUIDが設定されていること。

 ③ LVMの非同期ミラーを構成する場合、非同期ミラーが1つのみであること。

 

3.マルチパス ARKのチェック項目

 ① 下記のrpmパッケージがインストールされていること。

・sg3_utils ・sg3_utils-libs
・HDLM (Hitachi Dynamic Link Manager Software Kit使用時のみ) ・EMCPower.LINUX (Power Path Kit使用時のみ)

 ② 『hpdiags』のバージョンが 10.60 以外であること。(HP製ストレージを使用時のみ)

 ③ LVMを使用する場合、末尾が”p<数字>”になっているLVが存在しないこと。

 

4.Apache ARKのチェック項目

 ① Apacheが導入されていること。

 ② Apacheの自動起動が無効になっていること。

 ③ httpのLISTENがIPv4を使用していること。

 

5.DB2 ARKのチェック項目

 ① DB2が導入されていること。

 ② DB2のインスタンス自動起動が無効になっていること。

 ③ ホームディレクトリーおよび関連するデータベース、テーブルスペース、リソースの場所がすべて同一の共有ファイルシステム上に保存されていること。

 ④ DB2インスタンス名に使用している文字が英数字だけであること。

 

6.EC2 ARKのチェック項目

 ① AWS Command Line Interfaceがインストールされていること。

 ② リージョン設定がされていること。

 ③ IAMにて権限が付与されていること。

[ルートテーブル (バックエンド) 構成]

・ec2:DescribeRouteTables
・ec2:ReplaceRoute
・ec2:DescribeNetworkInterfaceAttribute
・ec2:ModifyNetworkInterfaceAttribute

[Elastic IP (フロントエンド) 構成]

・ec2:DescribeAddresses
・ec2:AssociateAddress
・ec2:DisassociateAddress

 

7.JP1/AJS ARKのチェック項目

 ① ローカルディスク上にJP1/AJSがインストールされていること。

 ② 物理ホスト環境および論理ホスト環境それぞれのJP1/AJSセットアップがされていること。

 ③ JP1/AJSの共有ファイルが共有ファイルシステム上に配置されていること。

 

8.Load Balancer Health Check ARK

 ① プロトコルにTCPプローブを使用すること。

 

9.MySQL ARKのチェック項目

 ① MySQLがインストールされていること。

 ② MySQLのデータ領域が共有ファイルシステム上に配置されていること。

 ③ MySQL サービスの自動起動が無効化されていること。

 ④ プライマリサーバとセカンダリーサーバでmysqlユーザとmysqlグループのUID/GIDが同一であること。

 ⑤ MySQLデータベースにてmysqlユーザの作成およびパスワードの設定、「shutdown」権限が付与されていること。

 

10.MQ ARKのチェック項目

 ① 以下のMQパッケージがインストールされていること。

・MQSeriesServer ・MQSeriesSamples
・MQSeriesClient ・MQSeriesRuntime
・MQSeriesSDK  

 ② リソース化するコマンドサーバおよびキューマネージャの自動起動が無効であること。

 ③ プライマリサーバとセカンダリーサーバでmqmユーザとmqmグループのUID/GIDが同一であること。

 

11.NAS ARKのチェック項目

 ① 対象の領域がautofsでないこと。

 ② バージョン 2.9u 以降の util-linux パッケージがインストールされていること。

 

12.NFS ARKのチェック項目

 ① nfs関連のパッケージがインストールされていること。

・nfs-utils (RHEL、CentOS、Oracle Linux) ・rpcbind
・nfs-client (SLES) ・nfs-kernel-server (SLES)
・gssproxy または rpc.svcgssd  

 ② リソース化する領域がエクスポート設定されていること。

 ③ NFSv2/NFSv3 領域を保護する場合、自動起動が有効化されていること。

 ④ NFSv4 領域を保護する場合、自動起動が無効化されていること。

 

13.Oracle ARKのチェック項目

 ① Oracleのソフトウェアがインストールされていること。

 ② リソースにするインスタンスのSIDがoratabに登録されていること。

 ③ プライマリサーバとセカンダリーサーバでoracleユーザとdbaグループのUID/GIDが同一であること。

 ④ データベース、アーカイブファイル、ログファイル、制御ファイルが共有ファイルシステム上に配置されていること。

 ⑤ Oracle Databaseの自動スタートアップが無効化されていること。

 ⑥ 共有データベースストレージ用にNFSを使用する場合、NFSバージョンが4でないこと。

 

14.PostgreSQL ARKのチェック項目

 ① PostgreSQLのソフトウェアがインストールされていること。

 ② PostgreSQL サービスの自動起動が無効化されていること。

 ③ データディレクトリおよびWAL-Pathが共有ファイルシステム上に配置されていること。

 

15.SAP ARKのチェック項目

 ① SAPソフトウェアがインストールされていること。

 ② PASインスタンス、ASCSインスタンス、SCSインスタンス、およびプログラムファイルが共有ファイルシステム上に配置されていること。

 ③ ERSv2構成の場合、ERSインスタンスのファイルシステムが共有ファイルシステム上に配置されていること。

 ④ 仮想ホスト名および仮想IPアドレスで正引きまたは逆引きの名前解決ができること。

 ⑤ SELinuxが無効またはpermissiveモードであること。

 

16.HULFT ARKのチェック項目

 ① HULFTのソフトウェアがインストールされていること。

 ② HULFTの自動起動を設定していないこと。

 ③ HULPATHディレクトリは共有ファイルシステム上に配置、HULEXEPディレクトリは各サーバのローカルファイルシステム上に配置されていること。

 

17.VMDK ARKのチェック項目

 ① 仮想ハードディスクがVMDK形式で作成されていること。

 ② 仮想ハードディスクが各ゲスト間で共有されているデータストア上に作成されていること。

 ③ SCSIコントローラの共有設定が「なし」に設定されていること。

 ④ すべてのVMware ESXiホスト、もしくは管理しているvCenter Serverにhttpsでアクセスできること。

 

さいごに

今回は、LifeKeeper for Linux v10の構築前に確認するチェック項目についてご紹介させていただきました。
各構築担当が会社を跨いで異なる場合などは、擦り合わせで問題が発生するケースが特に多いかと思います。

本記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

詳しい内容をお知りになりたいかたは、以下のバナーからSCSKLifekeeper公式サイトまで

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