LifeKeeper導入後の保守サポートってどういう仕組み?を解説します

(※本記事は、2025年11月時点の内容となります)

LifeKeeperでは、製品購入後に充実した保守サポートをご提供していますが、
導入したOSやバージョンにより、サポートの種類や期間が異なるため、
複雑でどれを選べばよいか迷われる方も多いのではないでしょうか。

 

LifeKeeperとしては、2025年11月11日に最新バージョンであるv10のリリースがございましたが、
旧バージョンであるLinuxのv9、Windowsのv8 をご利用しており、
引き続き、現行バージョンにて長きに渡り利用されるケースも多くあるため、
本記事では、旧バージョンにおけるLifeKeeperのサポート体系の全体像と、「ライフサイクル延長」「ライフサイクル延長プラス」に焦点を当てて解説します。

 

LifeKeeperのサポート概要と種類について

そもそもLifeKeeperのサポートは、「サポートの種類」と「サポートの期間」の二つの考え方があります。

サポートの種類としては、以下となります。

  サポート種類 概要
1 標準サポート 平日日中サポート(平日 9時~17時半)
2 Premiumサポート 24時間365日サポート
システム停止などの重大な障害時の対応 etc…
3 拡張Premiumサポート 24時間365日サポート
※Premiumサポートの上位サポート
システム停止時の障害対応+システム稼働時の障害対応etc…
4 拡張Premium++サポート 24時間365日サポート
※拡張Premiumサポートの上位サポート
拡張Premiumサポートの内容+4時間以内回答の対応など

詳細なサポート内容の違いなどについては、以下記事をご参照下さい。
どれを選べば良いの?LifeKeeperのサポート種類について解説します – TechHarmony

 

サポートの期間については、以下となります。 

  サポートフェーズ サポート内容 サポート終了日
1 フルサポート 未知の製品不具合に対するパッチを作成し提供する。 最新バージョンのリリースから3年間
2 メンテナンスサポート 既知の不具合に対するパッチを提供する。本フェーズ以降に発見された未知の不具合については最新バージョンへのアップデートを案内する。 製品のフルサポート終了日から2年間
3 ライフサイクル延長 標準のサポート契約に加え「ライフサイクル延長サポート」もご契約いただいた際、メンテナンスサポートと同レベルのサポートを提供する。 製品のメンテナンスサポート終了から5年間
4 ライフサイクル延長プラス ライフサイクル延長期間が終了したバージョンに対して、更にサポートを延長利用いただくための契約オプション。
※拡張Premium ++サポートをご購入頂いているお客様は『ライフサイクル延長』および『ライフサイクル延長プラス』が付帯しております
契約が継続される限り、長期的な利用が可能です。

 

LifeKeeper for Linux ver.9.4 を例にとると、以下のような期間となります。

 

サポートフェーズはLinuxかWindowsかなどで変わってくるため、
概要と詳細については、以下記事をご確認下さい。
LifeKeeperのプロダクトライフサイクル(サポート)を解説します – TechHarmony

 

 

「ライフサイクル延長」と「ライフサイクル延長プラス」について

ここからが本題ですが、
本記事では、サポート内容の中にある「ライフサイクル延長」と「ライフサイクル延長プラス」という製品についてフォーカスを当てて解説をしていきます。

まず、「ライフサイクル延長」と「ライフサイクル延長プラス」とは一言で説明すると、
製品のメンテナンスサポート期間が終了したバージョンに対して、サポートを継続するための有償オプションです

両者は似たような名前ですが、違いとしては以下のような内容があります。

項目 ライフサイクル延長 ライフサイクル延長プラス
対象 メンテナンスサポート期間が
終了したバージョン
ライフサイクル延長期間が
終了したバージョン
契約開始日 延長開始日まで遡って契約が必要
– 例:2022/07/01に契約しても、延長開始日が2021/08/01ならその日から契約扱い
遡及契約は不要
(契約開始日以降でOK)
延長期間 Windows版:最大2年
Linux版:最大5年
契約が継続される限り、長期的な利用が可能です。
提供内容 メンテナンスサポートと同等の技術支援
インストールガイダンス、既知の不具合対応、最新バージョンへの案内など
メンテナンスサポートと同等の技術支援
ライフサイクル延長と同様の技術支援
契約単位 1ヶ月単位 1ヶ月単位
定価 6,800円 10,200円

 

注意点としては、使用するノード数分の購入が必要になってきます。
つまり、1か月単位での購入となるので、「ライフサイクル延長」を購入する場合、
2台構成の環境で12か月分購入するとなると、、、
2台 × 12か月 × 6,800円(定価) = 163,200円
ほどが定価ベースでかかってくるイメージです。

※実際の価格につきましては、契約条件や割引などにより異なる場合があります。

 

ライフサイクル延長を購入しないとどうなる?

購入しない場合、
障害発生時のテクニカルサポートが受けられない
新バージョンの利用不可(アップデートの提供が停止)
ハードウェア交換時のライセンス再発行不可
などのサポートの提供が受けられない状況になります。

基本的にLifeKeeper利用者の方は購入されますが、
購入されないお客様の理由として環境自体が撤廃するなどのことがあると購入しないパターンがあります。

 

切替や購入タイミングのシミュレーション

実際にライフサイクル延長とライフサイクル延長プラスを購入するタイミングや費用のシミュレーションをしてみたいと思います。

今回は、LifeKeeper for Linux v9.5.2を2021年9月1日から利用しており、
1年ずつ保守更新をしている環境を想定していきます。
v9.5.2のライフサイクルについては以下の通りです。

バージョン リリース日 フルサポート終了日 メンテナンスサポート終了日 ライフサイクル延長終了日
V9.5.2 2021年8月 2024年10月末 2026年10月末 2031年10月末

 

レッツ、シミュレーション🎮

年度(期間) 保守サポート内容 ライフサイクル延長購入期間
備考
2021年9月1日~2022年8月末 保守サポート 最新バージョンがリリースされてから5年間は通常の保守サポート利用のみで問題ないです。
2022年9月1日~2023年8月末 保守サポート  
2023年9月1日~2024年8月末 保守サポート  
2024年9月1日~2025年8月末 保守サポート メンテナンスサポートが2026年10月末に切れるため、次回の更新時にはライフサイクル延長が必要となります。
契約が切れる前に、ライフサイクル延長を含めた次回更新時の内容を見積し、次の更新に備えます
2026年9月1日~2027年8月末 保守サポート
ライフサイクル延長
10か月
(購入の開始月:2026年11月1日~)
この更新時期に、ライフサイクル延長の購入をします。
ライフサイクル延長は1か月単位での購入が可能となりますので、この時期の契約では2027年8月末での更新となるので、10か月間のライフサイクル延長の購入が必要になります。
2027年9月1日~2028年8月末 保守サポート
ライフサイクル延長
12か月 ライフサイクル延長の購入期間が12か月必要となります。
2028年9月1日~2029年8月末 保守サポート
ライフサイクル延長
12か月  
2029年9月1日~2030年8月末 保守サポート
ライフサイクル延長
12か月  
2030年9月1日~2031年8月末 保守サポート
ライフサイクル延長
12か月  
2031年9月1日~2032年8月末 保守サポート
ライフサイクル延長
ライフサイクル延長プラス
2か月
10か月
ついにライフサイクル延長のサポート期間が終了を迎えたので、ライフサイクル延長プラスの購入が始まります。
2031年10月末にサポート終了となるので、2031年11月1日~2032年8月末までの10か月分を購入します。

なお、ライフサイクル延長やライフサイクル延長プラスを購入するにあたり何か特別な申請などは不要なので、
通常の保守更新時にライフサイクル延長分の費用を見積もっていただければ問題ございません。

 

最後に

LifeKeeperの延長サポート内容について解説を行いました。

運用中のバージョンや契約状況、ご利用の環境の事情などにより、最適な対応策は異なります。

今回の内容を参考に、LifeKeeperの運用についてご確認・ご相談をいただければと思います。

詳しい内容をお知りになりたいかたは、以下のバナーからSCSK Lifekeeper公式サイトまで

 


 

著者について

SCSK株式会社
基盤ソリューション事業本部
テクノロジーサービス部 第一課

痛風になりそうな食べ物が好きです。

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