忙しい人のための LifeKeeper for Windows v10.0 構築前に確認するチェック項目

こんにちは、SCSKの伊藤です。

本記事では、前回のLinux版と同様に LifeKeeper for Windows v10 の構築前に確認しておくチェック項目をご紹介します。

 

Linux版の記事はこちら

忙しい人のための LifeKeeper for Linux v10.0 構築前に確認するチェック項目
担当者からOS構築が終わったと連絡があり、いざLifeKeeperの構築が始まったところ、パラメーター設定やパッケージ導入が全然されていなかった!そんなことで、構築作業の開始が1週間遅れるケースもあります。本記事では、LifeKeeper for Linux v10の構築前に確認しておく必要があるチェック項目をご紹介します。

 

構築前に確認するチェック項目

OracleDatabeseなど一部のミドルウェアは、ミドルウェア構成により必要な設定が異なる場合があります。
ここでは、構築初期の確認事項としての簡易的なチェック項目をご紹介します。
各パラメーター要件などの詳細については、『リカバリーキット管理ガイド』をご参照ください。 
リカバリーキット管理ガイド - LifeKeeper for Windows LIVE - 10.0
LifeKeeper for Windowsリカバリーキットは特定のアプリケーションをLifeKeeper for...

以下に、それぞれのチェック項目を記載します。

1.LifeKeeper Coreのチェック項目

 ① フルコンピューター名に小文字が含まれてないこと。

 ② フルコンピューター名が15文字以下であること。

 ③ LifeKeeperのインストールパスが空白を含まず8文字以内であること。

 ④ 下記ポートが通信可能であること。

1500, 1510/TCP ノード間通信
3278, 3279/TCP LifeKeeper内部プロセス用
ICMP ノード間通信
81, 82/TCP Web管理コンソール
5000, 5110/TCP LifeKeeper Web Management Console用
1024~65535/TCP GUIのRMI通信用 ※外部ファイアウォールを使用する場合のみ

 ⑤ クラスタ対象サーバがそれぞれ名前解決できること。

 ⑥ 保護対象の共有ボリュームがNTFSファイルシステムであること。

 ⑦ クラスタ対象サーバで、パスワードが変更されない管理者権限で同じアカウント名および同じパスワードのユーザーが用意されていること。

 

2.DataKeeperのチェック項目

 ① 下記ポートが通信可能であること。

137, 138/UDP NetBIOS用
139, 445/TCP ファイル共有通信用
9999/TCP DataKeeper内部プロセス用
10000~10025/TCP データレプリケーション用 ※ボリュームレターによって必要ポートが異なる

 ② 「すべてのドライブのページングファイルサイズを自動で管理する」が無効であること、

 ③ データレプリケーション対象のボリュームにページファイルを配置していないこと。

 ④ データレプリケーション対象のボリュームにVSSスナップショットイメージを保存していないこと。

 ⑤ データレプリケーション対象のボリュームがNTFS 形式であること。

 ⑥ Windows Server Failover Clusteringでクラスターが作成済みであること。 ※DataKeeper for Windows Cluster Edition使用時のみ

 

3.JP1/AJS ARKのチェック項目

 ① ローカルディスク上にJP1/AJSがインストールされていること。

 ② 物理ホスト環境および論理ホスト環境それぞれのJP1/AJSセットアップがされていること。

 ③ JP1/AJSの共有ファイルが共有ファイルシステム上に配置されていること。

 ④ 論理ホスト名が63バイト以内であること。

 

4.EC2 ARKのチェック項目

 ① AWS Command Line Interfaceがインストールされていること。

 ② リージョン設定がされていること。

 ③ IAMにて以下の権限が付与されていること。

[ルートテーブル (バックエンド) 構成]

・ec2:DescribeRouteTables
・ec2:ReplaceRoute
・ec2:DescribeNetworkInterfaceAttribute
・ec2:ModifyNetworkInterfaceAttribute

[Elastic IP (フロントエンド) 構成]

・ec2:DescribeAddresses
・ec2:AssociateAddress
・ec2:DisassociateAddress

 

5.Route53 ARKのチェック項目

 ① AWS Command Line Interfaceがインストールされていること。

 ② リージョン設定がされていること。

 ③ IAMにて以下の権限が付与されていること。

・route53:GetChange
・route53:ListHostedZones
・route53:ChangeResourceRecordSets
・route53:ListResourceRecordSets

 ④ EC2インスタンスのIMDS設定項目「Instance metadata service」が『Enable』であること。

 ⑤ パブリックホストゾーンとプライベートホストゾーンに同名のホストゾーンが存在しないこと。

 ⑥ Route53にドメイン名(ホストゾーン)を登録していること。

 ⑦ AWSコマンドでRoute53エンドポイントへアクセスできること。

 

6.Load Balancer Health Check ARKのチェック項目

 ① プロトコルにTCPプローブを使用すること。

 

7.Oracle Cloud Infrastructure ARKのチェック項目

 ① SYSTEMアカウントで以下のコマンドが実行できること。

oci network vnic assign-private-ip –vnic-id <vnicid> –ip-address <ip>
oci network vnic unassign-private-ip –vnic-id <vnicid> –ip-address <ip>
oci network private-ip list –vnic-id <vnicid>
oci network vnic get –vnic-id <vnicid>
oci network private-ip list –subnet-id <subnetid>
<ip>     … 保護するIPアドレス
<vnicid>   … 仮想ネットワークインタフェースカード(VNIC)のOCID
<subnetid> … VNICが関連付けられているサブネットのOCID

 

8.Oracle Database ARKのチェック項目

 ① 共有ボリューム上にOracle Homeを配置しない場合、データベース作成時に「Oracle Managed Files」が無効であること。

 ② Oracleリスナーの名前がデータベース のSIDと同じであること。

 ③ リソース作成時に指定するOracleユーザーがsysdba権限でデータベースに接続可能であること。

 ④ 組み込むデータベースと同じ数だけ仮想IPアドレスが登録されていること。

 

9.PostgreSQL ARKのチェック項目

 ① ローカルボリュームにPostgreSQLソフトウェアがインストールされていること。

 ② データディレクトリが共有ボリューム上に配置されていること。

 ③ postmasterプロセスが「p」オプションでポートを指定して起動していること。

 

10.SQL Server ARKのチェック項目

 ① SQL Serverで以下の機能を利用していないこと。

・レプリケーション(スナップショット、マージ、トランザクション)
・ログ配布
・データベースミラーリング
・AlwaysOn可用性グループ
・分散トランザクション

 ② ドメインに参加していること。

 ③ SAアカウントに空白以外のパスワードを設定し、クラスター対象サーバすべてで同一設定であること。

 ④ インスタンスデータとログファイルが共有ボリューム上に保存されていること。

 

11.Microsoft Internet Information Services ARKのチェック項目

 ① SMTP仮想サーバー機能を使用していないこと。

 ② 役割「Webサーバー(IIS)」がクラスター対象サーバにインストールされていること。

 ③ 以下の役割サービスがクラスター対象サーバにインストールされていること。

・Webサーバー
・管理ツール
・FTPサーバー ※FTPサイトを保護する場合のみ

 ④ IISコンソールのサイト名フィールドが英数文字およびハイフンのみ使用されており、スペースが使用されていないこと。

 ⑤ 物理パスが共有ボリューム上に配置されていること。

 

12.Quick Service Protection ARKのチェック項目

 ① サービス名に特殊文字を含まないこと。

 

さいごに

今回は、LifeKeeper for Windows v10の構築前に確認するチェック項目についてご紹介させていただきました。
構築段階で導入に必要な条件を確認しておかないと、途中で大きな手戻りが発生する場合もあります。
事前に1~3時間程度の確認・認識合わせをすることで、数日~十数日分の手戻りを回避できると考えると損にはならないと思います。

本記事が少しでも参考になれば幸いです。

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