こんにちは。関根です。
今回は、Snowflakeの料金体系をまとめてみました。
Snowflakeは使った分だけ支払う従量課金ですが、エディション・クラウド・リージョンによって単価が変わり、AI機能はさらに別の料金体系になっています。公式情報が複数のページや料金表に分かれていることもあり、全体像を一度整理しておきたいと思ったのがきっかけです。
本記事では、2026年10月時点の公式ドキュメントと料金表(Service Consumption Table)をもとに、次の内容をまとめています。
- エディションの違い
- 料金の仕組み(クレジット、ストレージ、AI機能)と日本リージョンの料金
- AWS / Azure / Google Cloud(以下GCP)の違い
- 選び方の目安と、個人開発ならどれがいいか
前提・制約事項
- 機能や仕様は2026年10月2日時点の公式ドキュメントに基づきます。
- 料金はすべてオンデマンドの定価(USD)です。Capacity契約(前払い)の割引や個別交渉価格は含みません。
- 機能一覧は公式の「Feature and edition matrix」の主要機能のみです。
- Snowflakeは機能追加・価格改定が頻繁なため、導入判断の際は必ず最新の公式情報を確認してください。
エディションの全体像
エディションは4つで、上位は下位の機能をすべて含む積み上げ型です。
| エディション | 位置づけ | 一言でいうと |
|---|---|---|
| Standard | 入門〜標準 | DWHとしてのコア機能はすべて使える |
| Enterprise | 大規模組織向け | スケール(同時実行・性能)とガバナンス(行・列制御、監査)が増える |
| Business Critical | 機密データ・規制業種向け | 閉域接続・顧客管理鍵・フェイルオーバー・各種コンプライアンスが増える |
| VPS(Virtual Private Snowflake) | 最高水準の分離 | Business Criticalの全機能を、他アカウントとハードウェアを共有しない専用環境で |
VPSは個別契約・個別見積もりのエディションのため、本記事では以降、Standard / Enterprise / Business Critical の3つを対象にします。
エディション別の機能差分(増える部分だけ)
全機能を並べると「ほぼ全部チェック」の表になって差が見えないので、上のエディションで新たに増えるものだけを抜き出します。
Standard → Enterprise で増えるもの
| 分類 | 機能 |
|---|---|
| スケール・性能 | マルチクラスターウェアハウス/Query Acceleration Service(QAS)/Search Optimization Service/マテリアライズドビュー |
| データ保護 | Time Travelの延長(最大90日。Standardは最大1日)/暗号化キーの定期的な更新(Periodic Rekeying) |
| ガバナンス | 列レベルセキュリティ(マスキングポリシー)/行レベルセキュリティ(行アクセスポリシー)/集約ポリシー/プロジェクションポリシー/差分プライバシー/機密データの分類(Classification) |
| 監査・品質 | ACCESS_HISTORYビュー/データメトリック関数(Data Quality)/イベントテーブルのオブジェクト紐付け |
Enterprise → Business Critical で増えるもの
| 分類 | 機能 |
|---|---|
| 暗号鍵 | Tri-Secret Secure(顧客管理鍵)、およびKMSへの閉域接続 |
| 閉域接続(インバウンド) | Snowflakeサービス・内部ステージへのプライベート接続(AWS PrivateLink / Azure Private Link / Google Cloud Private Service Connect) |
| 閉域接続(アウトバウンド) | 外部ステージ、Icebergテーブルの外部ボリュームへのプライベート接続 |
| 事業継続 | アカウントのフェイルオーバー・フェイルバック/クライアント接続のリダイレクト |
| コンプライアンス | HIPAA・HITRUST CSF(PHI)、PCI DSS、FedRAMP/ITAR、IRAPなど |
「全エディション共通」なもの
以下はStandardでも使えます(一部機能制約があります)。
- Dynamic Tables、Hybrid Tables、Icebergテーブル、Streams / Tasks、Snowpipe / Snowpipe Streaming
- Snowpark、Streamlit in Snowflake、外部ネットワークアクセス
- Cortex AI Functions、Cortex Analyst、Cortex Search、Fine-tuning、Model Registry、Feature Store
- データベース・共有のレプリケーション
- SSO / OAuth / MFA / ネットワークポリシー、オブジェクトタグ
料金の仕組み:何にいくらかかるのか
Snowflakeの料金は、DWHとしての料金(①コンピュート+②ストレージ)に、AIの料金(③)が別建てで乗る3つの区分で構成されます。どの区分も、基本は「単価 × 使った量」です。
そもそも「クレジット」とは
Snowflakeでは、コンピュートやAI機能の料金を「クレジット」という単位で計算します。クレジットはSnowflakeの計算資源をどれだけ使ったかを測る単位で、ゲームのポイントやプリペイドカードの度数に近いイメージです。
①コンピュートと③AIはクレジットで数え、②ストレージだけはクレジットを使わず保存量に対して直接ドルで課金されます。
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| 1クレジットの値段(単価) | 1クレジットが何ドルか。料金表で決まる |
| 消費クレジット数(消費量) | 何クレジット使ったか。使い方で決まる |
料金 = 消費クレジット数 × 1クレジットの値段
コンピュートの場合、それぞれ次の要素で決まります。
- エディション / クラウド / リージョン → 1クレジットの値段
- WHサイズ / 稼働時間 → 消費クレジット数
3つの区分の全体像
| 区分 | 何に払うか | 単価を決める要素 | 消費量を決める要素 |
|---|---|---|---|
| ① Platform Credits | ウェアハウス(WH)などのコンピュート | エディション × クラウド × リージョン | WHサイズ × 稼働時間 |
| ② ストレージ | Snowflakeに保存したデータ | クラウド × リージョン | 圧縮後の月平均データ量(TB) |
| ③ AI Credits | CoCo、Cortex AgentsなどのAI機能 | Global / Regional の2種類のみ | AI機能・モデル × 利用量 (トークン数、インデックス量など) |
いずれもオンデマンド定価。ユーザー数に応じたシート課金はありません。このほかデータ転送料などがあります(後述の「クラウド選びで差が出る3つの論点」を参照)。
本記事で扱うオンデマンド料金では、エディションによって単価が変わるのは主に①のPlatform Creditsです。②のストレージと③のAI Creditsは、ここで示す料金体系ではエディションによる単価差はありません。
① Platform Credits(コンピュート)
単価
1クレジットの値段は、エディション × クラウド × リージョンで決まります。日本リージョンと、比較用に近隣・米国東部の単価を並べます。
| クラウド / リージョン | Standard | Enterprise | Business Critical |
|---|---|---|---|
| AWS 東京(ap-northeast-1)&大阪(ap-northeast-3) | $2.85 | $4.30 | $5.70 |
| Azure Japan East(東京) | $2.85 | $4.30 | $5.70 |
| (参考)GCP オーストラリア南東2(メルボルン)※日本リージョンなし | $2.75 | $4.05 | $5.50 |
| (参考)AWS 米国東部(バージニア北部) | $2.00 | $3.00 | $4.00 |
単位:USD / クレジット。
表を見比べると、次の2点が分かります。
- 東京は米国東部の約1.43倍(Standard:$2.85 / $2.00)。
- 東京ではEnterprise ≒ Standardの1.5倍、Business Critical ≒ Enterpriseの1.33倍。
なお、エディションは「機能のオン・オフ」ではなく、アカウント内のPlatform Credit単価を決めるスイッチでもあります。Enterprise限定の機能を1つ使いたいだけでも、そのアカウントのバッチもBIもすべてEnterprise単価になります。
消費量
ウェアハウスは動いている時間だけ課金されます(秒単位、起動・再開時は最低1分)。1時間あたりの消費クレジットはサイズが1段上がるごとに2倍になり、クラウドによっても少し異なります。下表は第2世代(Gen2)の値で、現在、Gen2対応リージョンで新規作成するStandard Warehouseは原則Gen2が既定です。
| サイズ | AWS | Azure | GCP |
|---|---|---|---|
| XS | 1.35 | 1.25 | 1.35 |
| M | 5.4 | 5 | 5.4 |
| XL | 21.6 | 20 | 21.6 |
単位:クレジット/時間
試算例
XSを平日1日8時間・月22日(176時間)動かした場合、東京のEnterprise単価($4.30)で:
| 構成 | クレジット/月 | 金額/月 |
|---|---|---|
| AWS 東京 | 237.6 | $1,021.68 |
| Azure Japan East | 220 | $946.00 |
エディションはアカウント単位で選べる
エディションは組織単位ではなくアカウント単位で設定されます。そのため、
- 行アクセスポリシーが必要な「顧客提供用アカウント」だけEnterprise
- 重いバッチ処理を回す「加工用アカウント」はStandard
のようにアカウントを分けてエディションを混在させる選択肢があります。ただしアカウント間のデータ受け渡し(Data Sharingやレプリケーション)・管理コストとのトレードオフなので、「Enterprise機能が必要な処理」と「単価の影響だけを受ける処理」の量の比率で判断することになります。
アカウントの分け方そのものがコスト設計の一部になります。
② ストレージ
単価
保存しているデータ量に対する月額料金です。単価はクラウド × リージョンで決まり、エディションによる違いはありません。
| クラウド / リージョン | オンデマンド(TB/月) |
|---|---|
| AWS 東京(ap-northeast-1)&大阪(ap-northeast-3) | $25.00 |
| Azure Japan East(東京) | $25.00 |
| (参考)GCP オーストラリア南東2(メルボルン)※日本リージョンなし | $23.00 |
| (参考)AWS 米国東部(バージニア北部) | $23.00 |
保存量
圧縮後のサイズの月平均で計算されます。
試算例
東京リージョンで100GB(0.1TB)保存した場合、0.1TB × $25 = 月$2.50です。コンピュートに比べると、金額への影響は小さめです。
③ AI Credits(AI機能)
CoCoやCortex AgentsなどのAI機能は追加料金がかかります。ただし月額やシート課金ではなく使った分だけの従量課金で、Platform Creditsとは別のAI Creditsで課金されます。計算の考え方は①と同じです。
料金 = 消費クレジット数 × 1クレジットの値段
単価
| 種類 | 意味 | 1 AI Creditの値段 |
|---|---|---|
| Global | AIの処理を行うリージョンを限定しない場合 | $2.00 |
| Regional | AIの処理を行うリージョンを限定する場合 | $2.20 |
単位:USD / AI Credit
AI Creditsの単価はエディション・クラウド・リージョンによって変わりません。「AIを使いたいからエディションを上げる」必要はなく、AIのコスト試算はエディションと切り離して考えます。
消費量
| 機能 | 概要 | 消費の単位 |
|---|---|---|
| CoCo(旧Cortex Code) | データ向けのAIコーディングエージェント。Snowsight・デスクトップアプリ・CLIで利用 | 処理したトークン数 |
| Cortex Agents / Snowflake CoWork | データに対して質問・分析を行うAIエージェント | 処理したトークン数 |
| Cortex Search | Snowflake上のデータに対するセマンティック検索 | インデックスしたデータ量+埋め込み処理 |
トークンあたりの消費量は使うモデルによって異なります。例として、SQLから直接モデルを呼ぶ場合(AI_COMPLETE)の、各社の代表的なモデルの料金を比べます。
| モデル | AI Credits(入力 / 出力) | Global単価で換算(入力 / 出力) |
|---|---|---|
| Claude(claude-sonnet-5) | 1.20 / 6.00 | $2.40 / $12.00 |
| ChatGPT(openai-gpt-5.4) | 1.50 / 9.00 | $3.00 / $18.00 |
| Gemini(gemini-3.1-pro)※Preview | 1.20 / 7.20 | $2.40 / $14.40 |
100万トークンあたり。CoCoやCortex Agentsなど、呼び出す機能によって係数は異なります。
試算例
Claude(claude-sonnet-5)に、入力100万トークン・出力10万トークンを処理させた場合(AI_COMPLETE、Global単価):
1.20 + 6.00 × 0.1 = 1.80 AI Credits
1.80 × $2.00 = $3.60
クラウド選びで差が出る3つの論点(AWS / Azure / GCP)
料金表の単価以外にも、クラウドによって違いが出る点があります。日本で使う場合は次の3点に差があります。
① 日本リージョンの有無(最大の差)
| クラウド | 日本のSnowflakeリージョン | 備考 |
|---|---|---|
| AWS | 東京(ap-northeast-1)、大阪(ap-northeast-3) | いずれもISMAP対応のアセスメント完了 |
| Azure | Japan East(東京)のみ | ISMAP対応のアセスメント完了 |
| GCP | なし | APACはオーストラリア(メルボルン)のみ |
設計への影響が最も大きいのはこの点です。
- データを国内に置く必要があるならGCPは選択肢から外れる(GCP上のデータ基盤と連携する場合でも、Snowflakeアカウント自体はAWSかAzureの日本リージョンに置くことになる)
- Snowflakeのリージョン間フェイルオーバーを国内で完結できるのはAWSのみです。Business Criticalのフェイルオーバーで東京⇔大阪の構成が可能。Azureは国内にSnowflakeのリージョンが1つしかないため、フェイルオーバー先は国外になる
② データ転送・Egress(エグレス)料金
同一リージョン内の転送は0円ですが、リージョンやクラウドをまたぐと課金されます(東京リージョン発・1TBあたり)。
| 転送元 | 同一クラウド・別リージョン | 別クラウド・インターネット |
|---|---|---|
| AWS 東京 / 大阪 | $90 | $114 |
| Azure Japan East | $80(同一大陸・別大陸とも) | $120 |
「既存のデータレイク(S3 / Blob / GCS)と同じクラウド・同じリージョンにアカウントを置く」のが基本で、マルチクラウドでの共有・レプリケーションを前提にする場合は、この転送費を最初から試算に入れておく必要があります。
③ Snowpark Container Services(SPCS)
SPCSは、Snowflakeの中でアプリケーションのコンテナを動かせる環境です。データをSnowflakeの外に出さずに、WebアプリやAPI、機械学習モデルなどをコンテナとして実行できます。
料金は「コンピュートプール」と呼ばれるコンテナ実行用のノードが稼働している時間だけかかり、①と同じPlatform Creditsで課金されます(起動・再開時は最低5分、以降は秒単位)。使わないときはコンピュートプールを停止しておけば課金されません。
CPU / メモリ系(3クラウド共通)
| インスタンスファミリー | クレジット/時間 | AWS | Azure | GCP |
|---|---|---|---|---|
| CPU_X64_XS | 0.06 | ○ | ○ | ○ |
| CPU_X64_S | 0.11 | ○ | ○ | ○ |
| CPU_X64_M | 0.22 | ○ | ○ | ○ |
| CPU_X64_L | 0.83 | ○ | ○ | ○ |
| HIGHMEM_X64_S | 0.28 | ○ | ○ | ○ |
| HIGHMEM_X64_M | 1.11 | ○ | ○ | ○ |
GPU系(クラウドごとに型が異なる)
| クラウド | インスタンスファミリー | クレジット/時間 |
|---|---|---|
| AWS | GPU_NV_S | 0.57 |
| GPU_NV_M | 2.68 | |
| GPU_NV_L | 14.12 | |
| Azure | GPU_NV_XS | 0.25 |
| GPU_NV_SM | 1.70 | |
| GPU_NV_3M | 3.55 | |
| GCP | GPU_GCP_NV_L4_1_24G | 0.43 |
| GPU_GCP_NV_L4_4_24G | 1.94 | |
| GPU_GCP_NV_A100_8_40G | 11.68 |
主なインスタンスファミリーのみ抜粋。リージョンによって利用できない種類があります。
たとえば、CPU_X64_Sを1か月(24時間×30日)動かしっぱなしにすると、0.11 × 720時間 = 79.2クレジット。東京のEnterprise単価($4.30)なら月$340.56です。
クラウド比較のまとめ(日本で使う前提)
| 観点 | AWS | Azure | GCP |
|---|---|---|---|
| 国内リージョン | ◎ 東京・大阪 | ○ 東京のみ | × なし |
| 国内完結のフェイルオーバー(BC) | ◎ 東京⇔大阪 | × 国外へ | ― |
| クレジット単価(国内) | 同額 | 同額 | ― |
| WH消費クレジット(XS/時間) | 1.35 | ○ 1.25 | 1.35 |
選び方:判断フロー
エディションは「必要な機能が出てきた最上位」で決まります。上から順に当てはまるかを見ていきます。
| 順 | この要件があるか? | → 結論 |
|---|---|---|
| 1 | 閉域接続(PrivateLink等)/顧客管理鍵(Tri-Secret Secure)/フェイルオーバー/HIPAA・PCI DSS等 | Business Critical |
| 2 | 行・列レベルのアクセス制御/マルチクラスター/マテリアライズドビュー/90日Time Travel/QAS・Search Optimization/ACCESS_HISTORYによる監査 | Enterprise |
| 3 | 上記いずれもなし | Standard |
クラウド環境は次の順で絞り込みます。
- データの国内保管が必要か → 必要ならAWSかAzure(GCPは外れる)
- Snowflakeのフェイルオーバーを国内で完結させたいか(Business Critical前提) → 必要ならAWS
- 既存データレイク・周辺システムがどのクラウドにあるか → Egress費を避けるために同一クラウドに寄せる
番外編:個人開発・検証用途ならどれがいい?
個人開発では、業務とは選び方の基準が変わります。「国内保管」「閉域」「DR」はほぼ要件にならないため、見るべきなのは単価と試したい機能が使えるかの2つです。
まずはトライアルで始める
- トライアルはサインアップから30日間、または無償枠(2026年10月時点で$400分)を使い切るまで
- サインアップにクレジットカードは不要。ただしAI機能はカード登録までは既定で無効
サインアップ時にクラウド・リージョン・エディションを選べるので、トライアルのうちにEnterpriseで作って、行・列レベルのアクセス制御など上位機能まで一通り触っておくと、有償化するときの判断材料になります。
トライアル期間を超えて使い続けるなら
30日を過ぎて有償で使い続ける場合は、毎月の単価が料金に直結します。ここからは有償化した後の構成の選び方です。
結論:「日本のStandardの値段」で「海外のEnterprise」が買える
- エディション:Enterprise
- クラウド/リージョン:普段使っているクラウドの米国リージョン(筆者はAWS 米国東部〈バージニア北部〉)
理由1:米国東部 Enterpriseは東京Standardとほぼ同じ値段
| 構成 | 1クレジット | ストレージ(TB/月) |
|---|---|---|
| 東京 Standard | $2.85 | $25.00 |
| 東京 Enterprise | $4.30 | $25.00 |
| 米国東部 Standard | $2.00 | $23.00 |
| 米国東部 Enterprise | $3.00 | $23.00 |
同じ予算でエディションを1段上げられるかどうかは、リージョンの選び方次第です。行アクセスポリシーもマテリアライズドビューも90日Time Travelも、東京Standardとほぼ同じ値段で使えます。
| 想定 | クレジット/月 | 東京 Standard | 東京 Enterprise | 米国東部 Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| XSを月20時間 | 27 | $76.95 | $116.10 | $81.00 |
| XSを月60時間 | 81 | $230.85 | $348.30 | $243.00 |
AWSのXS(1.35クレジット/時間)で計算。ストレージとクラウドサービス層の超過分は除外した単純計算です。
ただしこれが成り立つのはデータを国内に置かなくてよい場合だけです。業務案件では使えない、個人だからこそ取れる選択肢です。
理由2:書きたい・試したいネタの多くがEnterprise限定
Dynamic Tables、Snowpark、Streamlit、Cortex AIなどはStandardでも使えます。ただ、行・列レベルのアクセス制御、マテリアライズドビュー、ACCESS_HISTORYによる監査など、業務設計の検証に直結する機能はEnterprise以上で利用できるからです。
まとめ
- エディションはアカウント内のPlatform Credit単価を決める基準
- エディションの違いを一言でいうとEnterprise=スケールとガバナンス、Business Critical=閉域・鍵・フェイルオーバー・コンプライアンス
- Dynamic TablesやCortex AIなど新しめの機能の多くはStandardから使える
- 料金は「消費クレジット数 × 1クレジットの値段」。オンデマンド料金でエディションによって単価が変わるのは主にコンピュート(Platform Credits)
- CortexもCoCoも従量課金のAI Creditsとなり、エディションとは無関係
- 日本で使う場合、クラウド差は単価ではなく「国内リージョン数(国内で完結するフェイルオーバー)」で比較する
参考
- Snowflake Service Consumption Table(2026年10月2日)(https://www.snowflake.com/legal-files/CreditConsumptionTable.pdf)
- Snowflakeエディション(https://docs.snowflake.com/ja/user-guide/intro-editions)
- Supported cloud platforms(https://docs.snowflake.com/ja/user-guide/intro-cloud-platforms)
- サポートされているクラウドリージョン(https://docs.snowflake.com/ja/user-guide/intro-regions)
- Snowflake第2世代標準ウェアハウス(https://docs.snowflake.com/ja/user-guide/warehouses-gen2)
- トライアルアカウント(https://docs.snowflake.com/ja/user-guide/admin-trial-account)
