こんにちは、佐藤です。
AWS のサービスやアーキテクチャ、全然覚えられないなんてことありませんか…?
私も最初は「IAM って何?」「S3 って何?Storage Service…?」など、専門用語の洪水に溺れそうになりました…笑
そんな悩みを解決してくれるのが AWS BuilderCards です。
今回は、このカードゲームのルールについて、初めての方でも理解できるように解説していきます。
1. AWS BuilderCards とは
AWS BuilderCards は、AWS が提供するサービスやそれらを組み合わせたアーキテクチャを楽しく学ぶことができるカードゲームです。
各カードには QR コードがついており、スキャンするとそのカードが表すサービスやツールについて詳しく学べる仕組みになっています。
2. カードの種類と役割
AWS BuilderCards には主に 3 種類のカードがあります。
① スターターカード(Starter Cards)
スターターカードはプレイヤーごとに色分けされた 10 枚のセットで、オンプレミス環境を表します。右上隅にグレーの S-アイコン(Starter の「S」)がついており、ゲーム開始時に各プレイヤーの初期手札となります。
ちなみに第 2 版では、オンプレミスカードの名前が「より多様なオンプレミス IT 環境を反映するように」という変更がされて、Virtual Machine カードとの新しい組み合わせ効果も追加されているんです!
② Well-Architected カード
Well-Architected カードは、ゲームの獲得ポイントとなるカードです。1 ポイントと 3 ポイントの 2 種類があり、最終的にこのカードを集めることがゲームの勝利条件になります。
ちなみに、プレイヤー数によって使用するカード数が変わる点に注意が必要です。(右上の赤い□をチェック)
- 2 人プレイ:2 人用アイコンのカードのみ
- 3 人プレイ:2 人用・3 人用アイコンのカード
- 4 人プレイ:すべてのカード
③ ビルダーカード(Builder Cards)
ビルダーカードは、AWS サービス、認証、ツール、フレームワークなどを表すカードです。これらはクラウド環境を表しており、アーキテクチャ構築の基本となります。
このカードには QR コードが記載されており、スキャンするとそのトピックについて詳しく学べます。ゲームをしながら AWS の知識を身につけられるのが大きな特徴です。
3. ゲームの準備
実際にゲームを始める準備をしていきましょう。
これで準備完了です!
4. ターンの進め方 – 3 つのフェーズ
各ターンは 3 つのフェーズで構成されています。
フェーズ 1:ビルド
このフェーズでは、手札からカードを出してアーキテクチャを構築していきます。
オンプレミスカードの処理: ターン開始時に、手札 5 枚のうちビルダーカードがオンプレミスカードより多い場合、オンプレミスカード 1 枚を捨てることができます。ただし、捨てる場合は、そのターン中に少なくとも 1 枚のカードをコンソール(取り札)から取る必要があります(その際は4枚の手札でビルドしていきます!)。
アーキテクチャの構築: 手札からカードを場に出してアーキテクチャを作ります。アーキテクチャは最低 2 枚のカードで構成されますが、単体カードの配置も可能です。
わかりづらい用語をまとめてみましたのでご参考までに!
特定のカードを組み合わせると追加効果が発生するコンボ効果もあります。ただし、そのターンで組み合わせたカードは取り消しできないので注意しましょう。
フェーズ 2:カード獲得
このフェーズでは、コンソールからカードを 1 枚獲得します。
- コストなしのビルダーカードを獲得
- または、クレジットを使ってコストありのカード(ビルダーカードまたは Well-Architected カード)を獲得
使用できるクレジット数は、配置したカードの合計クレジット数です。
下のようにS3とCloudFrontを出した場合はクレジットは4ということになります!
各プレイヤーはターンごとに基本 1 回のカード取得が可能ですが、コンボ効果によっては複数枚取得することも可能です!
獲得したビルダーカードは手札と一緒に捨て札に、Well-Architected カードはプレイヤーエリアに配置します。
ちなみに、コンソールに良いカードがなければコストなしの山札から直接 1 枚引くこともできます!ですが、その場合は引いたカードを返すことはできません。
フェーズ 3:ターン終了
カードを獲得したら、次のターンに向けて準備をしてターン終了となります。
- アーキテクチャと残りの手札をすべて捨て札に置きます
- リソース山札から新たに 5 枚のカードを引きます
- 山札がなくなったら捨て札をシャッフルして新しい山札にします
ここまでが1ターンの流れです!
5. ゲームの終了と勝利条件
最後の Well-Architected カードが取られ、すべてなくなったらゲーム終了となります。
各プレイヤーは獲得した Well-Architected ポイントを合計し、最も多いプレイヤーが勝者です。同点の場合は、ビルダーカードの数が多いプレイヤーが勝ちます。
ゲームはだいたい 20〜30 分で終わるように設計されていますが、最初は40~50分ほどかかってしまうというのが正直なところです…AWSを学ぶという意味を込めて最初は丁寧にやってみることをお勧めします!
6. まとめ
AWS BuilderCards 、カードゲームだからと言って侮れませんね…
このゲームを通じてこんなことを学ぶことができます。
私自身、最初はルールが少し複雑に感じましたが、1〜2 回プレイすると以外にもすぐになれました!
ぜひ皆さんも、同僚や友人と AWS BuilderCards を楽しみながら、クラウドの知識を深めてみてください!