リモートワークが定着し、脱PPAPやファイルサーバーのクラウド化が当たり前となった今、改めて「クラウドストレージの選定」が重要視されています。 「Microsoft 365があるからOneDriveで良いのでは?」「セキュリティならBox一択?」 そのような議論の中で、なぜ今Dropboxが選ばれるのか。エンジニア視点での同期技術の違いや、ユーザー体験(UX)の観点から競合製品と比較し、導入によって組織にもたらされる期待効果を解説します。
クラウドストレージは「保管場所」から「ワークスペース」へ
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- 現状の課題:ファイルサーバーの単なる置き換え(リフト&シフト)では、結局VPN帯域の圧迫や、ファイルの先祖返り、検索性の低さといった課題が解決しきれていない。
- トレンド:単にファイルを置くだけのストレージ(Storage)から、共同作業を行うための「スマートワークスペース」への進化が求められている。
主要3サービス(Dropbox / Box / OneDrive)徹底比較
ここでは、エンタープライズで比較検討されやすい Box、OneDrive for Business (SharePoint)と比較します。
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- Dropboxの強み:
- ブロックレベルの差分同期:ファイル全体ではなく、変更箇所(バイナリ差分)のみを転送するため、特に大容量ファイル(CAD、動画、解析データなど)の同期が圧倒的に速い。
- LAN同期:同じネットワーク内の別PCにファイルがある場合、インターネットを経由せずローカルネットワーク内で同期を完結させる技術。オフィス回線の負荷軽減に寄与する。
- 競合との差:他社製品はファイル単位のアップロードになりがちで、同期速度や帯域負荷でDropboxに分があるケースが多い。
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- Dropbox:「エクスプローラー/Finder」との親和性が極めて高く、OS標準の操作感で使えるため、ITリテラシーが高くないユーザーでも教育コストがほぼ不要。
- Box:Webブラウザベースでの利用に強みがあるが、デスクトップアプリの挙動において、ヘビーユーザーはDropboxの軽快さを好む傾向がある。
- OneDrive:Windowsとの統合は最強だが、Macユーザーが混在する環境や、社外との共有フローにおいて柔軟性に欠ける場合がある。
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- Dropbox:Microsoft (Office系) と Google (Workspace系) の両方と等距離で連携可能。
- 比較:「Slack」「Zoom」「Adobe CC」など、ベストオブブリード型でSaaSを組み合わせる企業にとって、ハブとしての機能が優れている。
| 比較項目 |
Dropbox |
Box |
OneDrive/Sharepoint |
| 同期技術 |
差分同期・LAN同期 (高速) |
ファイル単位 |
差分同期 (Office系に特化) |
| 得意なデータ |
クリエイティブ・大容量データ |
文書管理・権限管理 |
一般的なOffice文書 |
| UI/UX |
デスクトップ統合 (OSライク) |
ブラウザベース・プレビュー |
Windows統合 |
| 社外共有 |
直感的・Transfer機能あり |
高度な権限設定 |
ゲスト招待が必要な場合あり |
Dropbox導入で得られる3つの期待効果(ROI)
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- GB単位のデータ同期待ち時間が短縮されることで、クリエイティブ部門や設計部門のリードタイムが短縮される。
- 「スマートシンク」機能により、ローカルディスクの容量を消費せずに数TBのデータにアクセス可能。PC更改時のデータ移行作業も不要になる。
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- 使い勝手が悪いストレージを導入すると、現場は無料の転送サービスや個人用ドライブを使い始めてしまう。
- 「使いやすい(ユーザーが使いたくなる)ツール」を公式に提供することが、結果として最も効果的なセキュリティ対策となる。
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- 「Dropbox Paper」や動画へのタイムスタンプ付きコメント機能(Dropbox Replay)などにより、メールやチャットでの「ファイル添付→修正→送付」の往復ラリーが消滅する。
SCSKが提案する、セキュアで快適なDropbox活用
SCSKの付加価値:
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- 単なるライセンス販売だけでなく、既存ファイルサーバーからのデータ移行支援。
- IDaaSやCASBと組み合わせた、エンタープライズレベルのゼロトラストセキュリティ環境の構築。
- 「BoxかDropboxか」で迷われているお客様への、業務特性に合わせたフラットな選定支援。
最後に:ツール選びは「ユーザー体験(EX)」への投資
- クラウドストレージの選定において、容量単価やセキュリティ要件の〇×表だけで判断してしまうと、導入後に「同期が遅くて仕事にならない」「使いにくくて現場が使ってくれない」という課題に直面しがちです。
- 今回ご紹介したように、Dropboxは「圧倒的な同期技術(スピード)」と「直感的なUI(使いやすさ)」において、エンジニアやクリエイターの業務効率を最大化する強力な強みを持っています。 特に、大容量ファイルを扱う業務や、Mac/Windowsが混在する環境、ベストオブブリードで様々なSaaSを使いこなす組織にとって、Dropboxは単なる「ファイル置き場」を超えた、業務変革のエンジンとなり得ます。
- 「うちの環境ではBoxとDropbox、どちらが適しているのか?」 「既存のファイルサーバーからの移行はどう進めればよいか?」 「セキュリティ(ID管理やCASB)も含めた全体設計を相談したい」
- SCSKでは、特定の製品に縛られず、お客様の業務特性や解決したい課題に合わせた最適なクラウドストレージ環境をご提案いたします。検証環境の構築やPoC(概念実証)のご支援も可能ですので、まずは「TechHarmonyを読んだ」とお気軽にご相談ください。
本ブログのお問合せ: Dropbox-sales@scsk.jp