【ServiceNow】頼れる門番「動的フィルターオプション」

こんにちは!
SCSK株式会社 小鴨です。
3割20本と、2割40本では前者の方が好みのバッターです。

今日はServiceNowの「動的フィルターオプション」という機能についてご説明します。
ゆったりのんびり聞いていただけますと幸いです。

はじめに

ServiceNowの開発をしていると、こんな要望を受けることがあります。

「担当者を選ぶとき、候補が多すぎて探せないんです」

確かにその通りです。
例えば担当者フィールドの虫眼鏡アイコンを押してみると、

  • 全社員
  • 退職者
  • 他部門のユーザ
  • 関係のない運用担当者

などが大量に表示され、
気が付けば数千件のレコードが候補として表示されています。
利用者からすると、

「いや、その中から選ぶことなんてほぼ無いんですが……」

という状態です。
実際には、

  • 自部門のユーザ
  • 自分のグループのメンバー
  • ITサービス部門担当者

など、
選ばれる可能性がある候補はせいぜい数十件から100件程度だったりします。
本当は最初からそこまで絞り込まれていてほしい。
でも画面ごとに参照条件を作るのも面倒。
そんな時に活躍するのが動的フィルターオプション(Dynamic Filter Options)です。

a {
text-decoration: none;
color: #464feb;
}
tr th, tr td {
border: 1px solid #e6e6e6;
}
tr th {
background-color: #f5f5f5;
}

動的フィルターオプションとは?

動的フィルターオプションで解決できること

動的フィルターオプションは、単にフィルター条件を共通化するための機能ではありません。

利用者にとっては「必要な候補だけを表示して使いやすくする仕組み」であり、管理者や開発者にとっては「条件を一元管理して保守しやすくする仕組み」です。 [servicenow.com], [servicenowguru.com]

実際には次のような課題を解決できます。

① 候補が多すぎて選べない問題

例えば担当者フィールドの虫眼鏡を押した際に、

  • 全社員
  • 他部門のユーザ
  • 利用しない運用グループ
  • すでに利用対象外になったユーザ

などが数千件表示されてしまうケースがあります。

しかし実際に選ばれる候補は、

  • 自部門の担当者
  • 特定の運用チーム
  • 承認権限を持つ担当者

など、数十件から100件程度であることがほとんどです。
動的フィルターオプションを利用すれば、

自部門メンバー
 
承認者候補
 
 
運用チーム担当者

といった条件で候補を絞り込み、利用者が迷わず選択できる画面を実現できます。

② 同じ参照条件を何度も作る問題

ServiceNow開発では
IT部門ユーザのみ表示

という条件が様々な場所で登場します。

  • インシデント
  • 問題管理
  • 変更管理
  • サービスカタログ
  • カスタムアプリ

などです。
そのたびにReference Qualifierを作り込んでいると、同じロジックがシステム全体に散らばってしまいます。
動的フィルターオプションを利用すれば、

IT部門メンバー

という共通部品を一度作るだけで、複数の画面から再利用できます。 [servicenow.com], [動的フィルターオプション | OneNote]


③ 要件変更の影響を最小化できる

運用開始後、

「IT部門だけでなくセキュリティ部門も対象にしたい」

という要望はよく発生します。

個別にReference Qualifierを実装していた場合、影響箇所を洗い出して修正しなければなりません。
一方、動的フィルターオプションを利用していれば、共通ロジックを修正するだけで変更内容を全画面へ反映できます。


④ リストやレポートでも同じ条件を使える

動的フィルターオプションは参照フィールドだけの機能ではありません。
例えば

担当者 is (dynamic) 自部門メンバー

といった条件を一覧画面やレポートでも利用できます。

そのため、

  • 参照条件
  • 一覧フィルタ
  • レポート条件

で同じロジックを共有できるようになります。

まとめ

動的フィルターオプションは、単に「便利なフィルター」ではありません。

利用者には”候補を適切に絞り込んで使いやすくする仕組み”として働き、開発者には”絞り込み条件を共通化して保守性を高める仕組み”として働きます。 もし現在、

  • 虫眼鏡を押すと候補が多すぎる
  • 同じReference Qualifierを何度も作っている
  • 条件変更時の修正漏れが怖い

という悩みを抱えているなら、一度動的フィルターオプションを検討してみてください。
派手な機能ではありませんが、使い始めると「なぜもっと早く使わなかったんだろう」と感じる、現場向けの名脇役です。

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