【新入社員がGoogle Cloudを触ってみた】Antigravity 2.0を使って外部連携エージェントを作ってみた(前編)

こんにちは!SCSKの松浦です。

以前、Gemini Enterpriseのノーコード機能である
「Agent Designer」
を利用して、
「新人向けIT・ビジネス用語学習エージェント」
を作成しました。

その際の内容については、ぜひ前回の記事もご覧ください!

実際に利用してみると、プログラミングを行わなくても、自分の目的に合ったAIエージェントを作成できる手軽さに驚きました。
また、Agent Designerについて学ぶ中で、AIエージェントはさまざまな場面で活用できるのではないかと考えるようになりました。
例えば、利用者からの質問に応じて必要な情報を収集したり、外部サービスから取得した情報をもとに回答したりするエージェントです。
そこで私も、外部の情報を活用できるエージェントを作成してみたいと思い、まずはAgent Designerで実現する方法を調べてみました。
調べてみると、Agent Designerから外部APIと連携するためには、APIの仕様を確認し、認証方法やパラメータ、受け渡すデータの形式などを設定する必要があることが分かりました。
私自身、これまで外部APIとの連携や本格的なアプリケーション開発を経験したことがなかったため、

「外部情報を活用するエージェントを作ってみたいけれど、どこから手を付ければよいのだろう?」

と感じていました。
そんな中で知ったのが、Googleが提供するエージェント開発プラットフォームである

「Antigravity 2.0」

です。

Antigravity 2.0では、作りたいものを自然言語で伝えることで、AIエージェントに開発作業を支援してもらうことができます。
私は最初、Agent Designerのように、画面上で設定を行いながらエージェントを作成するツールだと思っていました。
しかし、実際に調べてみると、Antigravity 2.0は単にエージェントを作成するツールではありませんでした。

AIエージェントが作業内容を考え、実装に必要なコードやファイルなどを作成し、利用者がその成果物を確認しながら開発を進めるための環境だったのです。

今回は、Antigravity 2.0の検証として、Google Places APIと連携した
「周辺スポット案内エージェント」
の作成に挑戦しました。

本記事は、以下の二部構成でお届けします。

  • 前編(本記事)
    Antigravity 2.0とは何か、どのような点がすごいのか、Agent DesignerやADKとの違いについて整理します。
  • 後編(実践編)
    Google Places APIと連携した周辺スポット案内エージェントを実際に作成し、作成手順や動作確認、開発中に発生したエラーについて紹介します。

まずは前編として、私自身が
「Antigravity 2.0って結局何がすごいの?」
と思いながら調べた内容をまとめていきます。

Antigravity 2.0とは

Antigravity 2.0は、Googleが公開しているAIエージェント開発支援環境です。
利用者が自然言語で要件を伝えることで、AIエージェントが設計や実装、テストなどの作業を支援します。
 

例えば、

「Google Places APIと連携し、指定した場所の周辺施設を案内するエージェントを作成してください」

と伝えると、AIエージェントは実現に必要な構成や実装方法を考えながら、コードやファイルの作成を進めます。
ただし、Google Places APIを利用するための設定や認証情報の準備など、利用者が対応する必要がある作業もあります。

そのため、すべてを自動で作成してくれるというよりも、
利用者が必要な情報を提供しながら、AIエージェントと協力して開発を進める
イメージに近いと感じました。

Antigravity 2.0の画面


Antigravity 2.0の詳細については、以下のGoogle公式サイトからご確認ください。

Google Antigravity公式サイト

Antigravity 2.0の何がすごいのか

私が特にすごいと感じたのは、
AIが質問に回答するだけでなく、実際の開発作業まで進めてくれる
点です。

これまで私が生成AIを利用する場合は、分からないことを質問したり、コードの書き方を教えてもらったりすることが中心でした。
生成AIから提示されたコードを自分でファイルへコピーして実行し、エラーが発生した場合は、その内容を再び生成AIへ伝えて修正方法を確認する必要がありました。

一方、Antigravity 2.0では、AIエージェントが作業内容を考え、必要なファイルやコードなどの成果物を作成しながら開発を進めます。
さらに、コードやファイルを作成して終わりではありません。作成した内容のテストや動作確認を行い、不備が見つかった場合は、原因を確認して修正を試みながら開発を進めます。

つまり、これまでの
「分からないことをAIに質問する」
という使い方だけでなく、
「実現したいことをAIに伝え、一緒に成果物を作る」
という使い方ができます。

特に、
「作成する、テストする、不備を確認する、修正する」
という開発の流れをAIエージェントに支援してもらえる点が、Antigravity 2.0の大きな特徴だと感じました。

私自身、この違いを知ったことで、AIがアドバイスする役割から、実際の作業を支援する役割へ変化していることを感じました。
もちろん、AIエージェントが作成した内容やテスト結果が正しいかどうかは、最終的に利用者が確認する必要があります。
それでも、自分一人で実装やエラーの修正を進める場合と比べて、AIエージェントと一緒に試行錯誤できる点に魅力を感じました。

Agent DesignerやADKとの違い

Antigravity 2.0について調べる中で、以前利用したAgent Designerや、AIエージェント開発で使用されるADKとの違いも気になりました。

私なりに三つの役割を簡単に整理すると、以下のようになります。

  • Agent Designer:
    画面上で指示や回答形式を設定し、ノーコードでAIエージェントを作成する
  • Antigravity 2.0:
    AIエージェントに開発作業を依頼し、作成された成果物を確認しながら開発を進める
  • ADK:
    コードを利用してAIエージェント本体を構築する

Agent DesignerとAntigravity 2.0は、どちらが優れているという関係ではなく、利用する目的や開発方法が異なります。
Agent Designerは、用意された画面や機能を利用して、手軽にエージェントを作成する場合に適しています。
一方、Antigravity 2.0は、コードや外部サービスとの連携を含む開発を、AIエージェントに支援してもらいながら進めるための環境です。
また、Antigravity 2.0を利用して、ADKを使用したAIエージェントのコードを作成してもらうこともできます。

家づくりに例えると、

  • Agent Designer:
    用意された部品や選択肢を組み合わせて家を作る
  • Antigravity 2.0:
    AIの担当者に作りたい家を伝え、相談しながら家づくりを進める
  • ADK:
    AIエージェントという家を建てるための設計方法や道具

というイメージです。

このように整理することで、三つは同じエージェント関連のツールでも、それぞれ異なる役割を持っていることが分かりました。

ADKの詳細については、以下の公式ドキュメントからご確認ください。

Agent Development Kit公式ドキュメント

今回作成するエージェント

今回はAntigravity 2.0の検証として、Google Places APIと連携した
「周辺スポット案内エージェント」
を作成します。

利用者が場所や探したい施設の条件を入力すると、Google Places APIから情報を取得し、その結果を分かりやすく回答するエージェントです。

例えば、
「豊洲駅周辺でランチができるお店を教えて」
と入力すると、指定された場所や条件をもとに周辺施設の情報を取得し、回答することを目指します。

このエージェントの大まかな処理の流れは、以下のとおりです。

  1. 利用者が場所や条件を入力する
  2. AIエージェントが必要な情報を判断する
  3. Google Places APIから施設情報を取得する
  4. 取得した情報を整理して回答する

詳しい作成手順や実際の動作については、後編でご紹介します。

調べてみた感想

Antigravity 2.0について調べる前は、Agent Designerのように、画面上で設定を行いながらエージェントを作成するツールだと思っていました。
しかし実際には、AIエージェントに開発作業を依頼し、人が成果物を確認しながら開発を進めるための環境でした。
特に印象的だったのは、作りたいものを自然言語で伝えると、AIエージェントが必要な作業を考え、コードやファイルを作成してくれる点です。

さらに、作成した内容のテストや動作確認を行い、不備が見つかった場合は修正を試みてくれる点にも驚きました。
ただし、作りたいものを伝えるだけで、必ず意図したとおりに完成するわけではありません。
AIエージェントが作成した計画や成果物を確認し、想定した内容と異なる場合は、追加の指示を出す必要があります。

そのため、AIにすべてを任せるのではなく、
AIに開発作業を支援してもらい、人が内容を確認する
という使い方が大切だと感じました。
それでも、自分一人で最初から実装方法を調べる場合と比べると、AIエージェントに相談しながら作業を進められるため、新しい開発に挑戦しやすいと感じました。

最後に

今回は、Googleが提供するエージェント開発プラットフォームであるAntigravity 2.0について、特徴やAgent Designer、ADKとの違いを整理しました。

Antigravity 2.0について調べることで、
AIに質問するだけでなく、AIと一緒に成果物を作る
という新しい開発の進め方を知ることができました。
特に、コードやファイルを作成するだけでなく、テストを行い、不備が見つかった場合は修正を試みながら開発を進める点に、Antigravity 2.0の魅力を感じました。

次回の後編では、Antigravity 2.0を実際に操作し、Google Places APIと連携した
「周辺スポット案内エージェント」
を作成します。
具体的な作成手順に加えて、Antigravity 2.0がどのように開発を進めたのか、開発中にどのようなエラーが発生し、どのように修正したのかについてもご紹介します。

新人目線での内容となり、基礎的な部分が中心となりましたが、本記事がAntigravity 2.0やAIエージェントを活用した開発に興味を持つきっかけになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

著者について

SCSK株式会社
ITインフラサービス事業グループ
クラウド事業本部
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社会人1年目で、クラウド専門部隊に所属
Google Cloudについて学習中🔰
最終目標:Google Cloud Partner Top Engineer受賞

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