SCSK 大口です。
前回の記事は以下です。
今回は、受験報告とまとめです。
β試験受験
試験対策
ブログにまとめるのが私としてはいい勉強になりました。あやふやな理解は減らせたように思います。
そのほか、ほかの認定と比較すると、BlackBelt がないのが厳しいと思いました。他の対策、例えば、DAS や MLS だと、試験範囲みて、対象となるサービスの BlackBelt をまずはチェックしてドキュメントを読み漁り、だいたいは日本語に翻訳されているので、それを見て戻って、実際、サービスを触ってみたりして学習してきました。
その1 でいくつか動画を取り上げましたが、実は私は、Summit の動画とかは現地で見てますし、AWS さんから情報提供いただくことも多いので内容的には知っていることが多かったです。そういう点で、SAP on AWS のドキュメントやホワイトペーパー、SAPのヘルプや技術文書をしらみつぶしに読んでました。SAP Lens も読みましたが、範囲外が多かった印象あります。
時間の関係で実際のセットアップをして検証はできなかったので、そこはドキュメントに留まってしまいました。やっておけば理解が深まったものが多いように思います。
試験の感想
β試験というものを受けたことがなかったので、いつもと勝手が違って面食らうことが多かったです。
まず、今回はバウチャーで受けたました。いつもピアソンのテストセンターで受けている身としては、久々に PSI で、一度、歌舞伎座 で受けてみたかったので選んでみました。入口がわからず迷ったのは秘密です。
おおむね、ピアソンと同じなんですが、普段はホワイドボードとペンなので、ボールペンと紙は若干戸惑いました。
試験は全編、英語でしたので、3時間びっしり英語を読むのはなかなか大変でした。ただ、普段、AWS や SAP のドキュメントを英語で読むことも少なくないのと、そこは意識して対策してきたので、問題文の意味がわからないというのはなかったように思います。
あと、今回、英語で受けて思ったのですが、英語で受けると翻訳エラーのストレス感じないんですね。英語で受けるメリットの一つかもしれません。
悩んだ問題もいくつかあって時間不足に陥って十分に見直しできず、後から思い返してミスに気づいたものがけっこうあったので、合格するかどうかはわかりませんが、果報は寝て待てということで。
問題に関して
問題文は洗練されていて、Exam Guide 通りの出題でサンプル問題そのものが大きなヒントになっている印象は受けました。ただ僅かに、Exam Guide に出てこないキーワードも見られましたね。Exam Guide にあるけど、設問になかったものもちらほらと。
イメージは、AWS で SAP をどう運用するかというより、SAP の環境をどうAWSへリフト&シフトするかということが全体の大きなテーマのように思います。
印象としては、SAP Basis を仕事でやっている人が、AWS を学習して受ける方が少しラクかなと思います。
まとめ
掲載させていただいた記事を以下にまとめます。
対策編の掲載記事
AWS SAP on AWS Speciality 受験対策その1「学習リソース」
AWS SAP on AWS Specialityのβ試験が始まりますが、SAPの用語中心に私の知識の整理も兼ねて記事を投稿してきたいと思います。
まずはSAP on AWSに関しての学習リソースをご紹介します。
その1の中でデジタルトレーニングについて紹介していますが、このトレーニングの最後に問題集がついているのですが、それが有益でした。トレーニングそのものは知っている話が多かったので、知識の整理に使用しました。
AWS SAP on AWS Speciality 受験対策その2「SAP 基本アーキテクチャ」
AWS SAP on AWS Specialityのβ試験が始まりますが、SAPの用語中心に私の知識の整理も兼ねて記事を投稿してきたいと思います。
2回目は、SAP 基本アーキテクチャをご紹介します。
その2では、SAP のプロダクトの紹介、SAPのABAPやJavaと呼ばれるものの構造をご紹介しました。ASCS と ERS というのが悩ましいポイントであるとご理解いただければと思います。AWS上で対応するOSや、基本構造は是非参考にしてください。
AWS SAP on AWS Speciality 受験対策その3「インスタンスの構成」
AWS SAP on AWS Specialityのβ試験が始まりますが、SAPの用語中心に私の知識の整理も兼ねて記事を投稿してきたいと思います。
3回目は、インスタンスの構成をご紹介します。
その3は、SAPのインスタンス構成を紹介しました。HA は Exam Guide にもあるように重要範囲です。SWPM、SUM、高可用性構成、各データベースの話の特徴的なところは、AWSブログなど確認しておいたほうがよいです。
AWS SAP on AWS Speciality 受験対策その4「移行の戦略」
AWS SAP on AWS Specialityのβ試験が始まりますが、SAPの用語中心に私の知識の整理も兼ねて記事を投稿してきたいと思います。
4回目は、SAP の移行(リフトアップ・マイグレーション)をご紹介します。
その4は、最重要範囲と思います。Exam Guide と見比べて、ここの内容はリンク先も含めて確認しておくことをお勧めします。各データベースの移行の制約事項はとても重要です。
AWS SAP on AWS Speciality 受験対策その5「フロントエンドの展開」
AWS SAP on AWS Specialityのβ試験が始まりますが、SAPの用語中心に私の知識の整理も兼ねて記事を投稿してきたいと思います。
5回目は、フロントエンドの展開をご紹介します。
その5は、Fiori や、SAP-GUI があること、そのSSOなど認証に関すること、アクセラレーションの方法など確認しておくことをお勧めします。
AWS SAP on AWS Speciality 受験対策その6「SAP運用におけるAWSの活用」
AWS SAP on AWS Specialityのβ試験が始まりますが、SAPの用語中心に私の知識の整理も兼ねて記事を投稿してきたいと思います。
6回目は、SAP運用におけるAWSサービスの活用をご紹介します。
その6は、運用面から整理しました。監視、バックアップなど運用の基本、ディザスタリカバリなどについてリンク先の情報も含め、是非、ご確認ください。
サンプル問題の掲載記事
AWS Certified: SAP on AWS - Specialty のサンプル問題を解いてみた(1/4)
新しいAWS認定資格として AWS Certified: SAP on AWS - Specialty の発表ががありました。
SAPの良さや面白さをちょっとでも知ってもらえたらという想いで、サンプル問題のポイントを解説してみたいと思います。
(1/4)では、β試験のガイドに基づく紹介です。本試験の場合は再度ご確認ください。
AWS Certified: SAP on AWS - Specialty のサンプル問題を解いてみた(2/4)
新しいAWS認定資格として AWS Certified: SAP on AWS - Specialty の発表ががありました。
SAPの良さや面白さをちょっとでも知ってもらえたらという想いで、サンプル問題のポイントを解説してみたいと思います。
(2/4)では、SAP Business Suite、SAP Support 接続、インスタンス利用の効率化などをおさえておくことがお勧めです。また、SAP はスポットインスタンスの利用は推奨されていません。ネットワーク構成は、SAP の考え方をもとに提案している構成が
ブログ にあるのでぜひ確認してください。
AWS Certified: SAP on AWS – Specialty のサンプル問題を解いてみた(3/4)
新しいAWS認定資格として AWS Certified: SAP on AWS - Specialty の発表ががありました。
SAPの良さや面白さをちょっとでも知ってもらえたらという想いで、サンプル問題のポイントを解説してみたいと思います。
(3/4)では、高可用性のパターン、リフトアップのパターンなど対策編でも紹介しております。また、ブログ内で紹介しているリンクはぜひご確認ください。特に、SAP の用語である同機種システムコピー(Homogeneous System Copy)、異機種システムコピー(Heterogeneous System Copy)、SWPM、SUM は、Exam Guide でも紹介があるので把握はテスト対策の上で必須と言えます。
AWS Certified: SAP on AWS – Specialty のサンプル問題を解いてみた(4/4)
新しいAWS認定資格として AWS Certified: SAP on AWS - Specialty の発表ががありました。
SAPの良さや面白さをちょっとでも知ってもらえたらという想いで、サンプル問題のポイントを解説してみたいと思います。
(4/4)では、AWS の Agent を2つ紹介しています。AWS Data Provider for SAP Agent は、このツールの用途、導入方法、トラブルシューティング、AWS Backint Agent for SAP HANA も、このツールの用途、導入方法、トラブルシューティングを確認しておくとよいです。ガイドの中で具体的な設定方法も書かれているので確認したほうがよいでしょう。また、この Exam Guide では、S3 にバックアップするツールとして紹介されていますが、外部保管やDR用途としての S3 のレプリケーションなどほかのサービスにもつながってくる部分です。設問として問いやすい部分だと考えられるので対策は必須と言えます。
最後に
掲載記事は、サンプル問題ガイド編4本、本記事を含め対策編7本で、全11本と気づいたら巨大な記事になりました。SAPにそんなに詳しくない人の試験対策に活用できるようにと思って、示しているノートの概要なども明記しておきました。テスト対策の一助になれば幸いです。
このブログにまとめる過程のなかで、SAPの知識の中で、Exam Guide になかったので、本来知っていないといけないこともばっさり削った部分もあります。今後、βから本試験への移行するにあたりアップデートなどで補足させていただければと考えています。
2021年末に遅ればせながら AWS 認定の11冠を達成したのですが、AWS SAP on AWS Speciality の認定も早期に取得して全冠を維持できるように頑張っていければと考えています。
また、本記事の掲載にあたり、協力いただいた弊社の Ambassador や、同僚たちに感謝です。
以上、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
2022/10/31補足
続きの記事を公開しました。
余談
普段、あなたはどんなお仕事しているのかとかツッコまれたりしそうなので、私が主に業務で関わっているサービスのリンクを以下に掲載しておきます。
私個人の経歴としては、SAP Basis が長くて、ほかにも、SAP EP、PI といったプロダクト、Basis担当、移行担当、開発担当など様々な立ち位置でお手伝いさせていただいております。AWS も 2013年くらいから業務でもプライベートでも利用しています。新しいところでは、SAP BTP 案件にも少しかかわったりしております。お客様のプロジェクトの成功を主に技術分野からサポートさせていただいています。
BASIS Technology Consulting(BTC)サービス
BASIS Technology Consultingサービス
BASIS Technology Consulting(BTC)サービスは、SAP社製品のインストールおよびバージョンアップを一括受託させていただくサービスです。
Add-Value Visualizer for SAP HANA
Add-Value Visualizer for SAP HANA
SAP S/4HANA移行プロジェクトを可視化し計画精度向上するトータルアセスメントサービスです。Add-Value Visualizer for SAP HANAは多数のS/4HANAへの移行実績を基にしたノウハウにより確実なアセスメント...
Add-Value for Migration
SAP S/4HANA移行支援サービス|SCSK株式会社
SCSKが提供するSAP S/4HANA移行の効率化を支援するMigrationサービスです。本格的な移行の前にPOC環境を構築し、アセスメントで影響分析。その結果をもとに改修部分を要件定義し、リスクを軽減しながら移行作業を実行します。