はじめに
こんにちは。SCSKの中村です。
今回は、Amazon EC2について、試験対策に役立ちそうなポイントをまとめていきたいと思います。Amazon EC2の概要についてはご存じの体で記事を書かせていただきます。
Amazon EC2の覚えておくべきポイント
AMI(Amazon Machine Image)
AMIに含まれているもの
- ルートボリュームのテンプレート(ブートドライブのコピー)
- 起動許可
- ブロックデバイスマッピング
AMIの利用によって可能なこと
- 再現性
バックアップから復元
- 再利用可能性
たとえば、テスト環境から本番環境にコピーしてデプロイを容易にする。
- 復元可能性
インスタンスタイプ
インスタンスタイプの種類
- Tシリーズ
ウェブサイトやウェブアプリケーションなど、急増するワークロードに最適。汎用的。
- Cシリーズ
コンピューティング最適化。コンピューティングを必要とするワークロードに最適。
(利用例)ウェブサーバーの暗号化複合化処理(演算処理)、機械学習、深層学習
- Rシリーズ
メモリ最適化。メモリが重いアプリケーション、CPUよりもRAMを必要とする場合。
(利用例)データベース
- Pシリーズ
高速コンピューティング。パフォーマンスGPUベースのインスタンス。
(利用例)機械学習、深層学習
- Hシリーズ
ストレージ最適化。高いディスクスループットを備えた最大16TBのHDDベースのローカルストレージ。
(利用例)Hadoop、Elastic Map Reduce
AWS compute optimizer
顧客の利用率からEC2インスタンスタイプを選定・レコメンド
→コスト最適化
EBS
3-1. 特徴
- EC2インスタンスにアタッチ可能なブロックレベルのストレージ
- EC2インスタンスと同じAZに配置
- 複数の EBS ボリュームを 1 つのEC2インスタンスにアタッチ可能(※1つのEBSを複数のEC2インスタンスにアタッチ不可)
- 同じアベイラビリティーゾーン内で自動的にレプリケート
3-2.EBSのボリュームタイプ
- 汎用SSD(gp2)
汎用的だが、データベースには適さない
- プロビジョンドIOPS SSD(io1/io2)
追加料金が比較的高い
- スループット最適化 HDD
(利用例)ログ処理、ビッグデータ
- Cold HDD
(利用例)アーカイブなど
- マグネティック(旧世代)
上記の新世代が利用できないときに選択。
各ボリュームタイプの詳細はこちらをご参考ください→<https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ebs-volume-types.html>
EFS(Linux向け)、FSx(Windows向け)
4-1. 特徴
- AZ、リージョン、VPC、アカウントをまたいで共有可能
- 複数インスタンスにアタッチ可能
- 複数の AZ に冗長的に保存
- スケーラブル:ファイルの追加および削除に合わせて自動で拡大および縮小
4-2. Amazon FSx for Lustre
- コスト効率が高い、高性能ストレージをコンピューティングワークロード向けに提供する、フルマネージド型サービス
ユーザーデータとインスタンスメタデータ
5-1. ユーザーデータ
「Linux インスタンスの起動時に実行するコマンド」を指定できる項目。
AMI作成時点からのアプリケーションレベルの差分をスクリプトで埋めることが可能。
5-2. インスタンスメタデータ
インスタンスに関するデータで、実行中のインスタンスを設定または管理するために使用される。インスタンスメタデータは、ホスト名、イベント、およびセキュリティグループなどのカテゴリに分けられる。
料金体系
①オンデマンドインスタンス
- 秒単位(Amazon LinuxとUbuntu:ライセンスなし)
- 時間単位(その他:ライセンス費用かかる)
- コンピューティング性能がすぐ必要な場合
②リザーブドインスタンス(RIとも表記)
- キャパシティーを予約することで、オンデマンドインスタンスより安価。
- 予約に必要な情報:インスタンスタイプと台数
- Standard RIが最もリーズナブル。ただし途中で構成変更不可
- Convertible RI:途中で構成変更が可能。新しいインスタンスタイプがリーズナブルなことが多いため、新しいインスタンスタイプが発表されたら変更したほうがよい。
- スケジュールされたRI:時間帯や曜日で予約
③スポットインスタンス
- 中断の可能性あり。
- スポットブロック:起動時間を1~6時間から指定すると、指定した一定時間は中断されない。
占有オプション
①HW占有インスタンス(dedicated instance)
- 他のAWSアカウントから物理的に分離
- 物理ホストは変わる可能性あり
②占有ホスト(dedicated hosts)
- EC2インスタンスのキャパシティーを利用したユーザー専用の物理サーバ
- 必ず同じ物理ホスト上でEC2インスタンスを利用
- 規制コンプライアンスやソフトウェアライセンスの使用についての要件を厳格に満たすことができる
タグ
- 原則として、タグは少なすぎるより多すぎるほうがよい
- リソースの動作とコストへの影響を把握するうえで役立つ
サブネットの選択
- サブネットを選ぶ=AZを選んでいる
- あとからサブネットは変更不可であり、サブネットを変更したい場合EC2インスタンスの作り直しが必要となるため慎重に選択する必要がある。
まとめ
Amazon EC2で特に覚えておきたいポイントは以上です。
少しでもお役に立てれば幸いです。
以上