みなさん、こんにちは!SCSKの石井です。
待ちに待った9月のシルバーウィーク!皆さま、旅行や温泉の計画はバッチリですか?…え、「連休中に破壊的なゼロデイ攻撃で呼び出されるのが怖くて、
スマホをジップロックに入れて湯船に浸かる予定」ですって!?(涙)
実際、大型連休前後の情シス部門は、いつ火を噴くかわからない未知のサイバー攻撃に戦々恐々としています。ですが、この休日返上の緊迫感を「情シスの宿命」だと諦める必要は一切ありません。なぜなら、その不安の根本原因は、多くの企業の防衛システムが「侵入されてから検知して、対処する(侵入前提・EDRモデル)」
という、AI時代の超高速攻撃には構造的に間に合わない設計になっているからなのです。
本日は、連休中も枕を高くして眠るための「20ミリ秒未満での実行前予測予防」の真実を、10年前に世界中をパニックに陥れた破壊型ワイパーの恐怖とともに、
プロの視点から分かりやすく、かつ鋭く紐解いていきます!
『身代金(ランサムウェア)』の仮面を被った、国家支援型破壊兵器『ワイパー』の恐怖
セキュリティ業界において今なお語り継がれる大惨事、それが2017年に発生した世界規模のサイバー攻撃「NotPetya(ノットペティア)」です。
画面上は「ファイルを暗号化した。元に戻したければビットコインで身代金を支払え」という、一般的なランサムウェア(身代金要求型ウイルス)を装った表示が出現しました。しかしその裏側は、極めて悪意に満ちたものでした。マスターブートレコード(MBR)やマスターファイルテーブル(MFT)を完全に上書き・破壊し、システムを二度と起動できなくする、回復不可能な「データ破壊(ワイピング)」が主目的だったのです。
復号キーを入力させるシステム自体がダミーであり、身代金を支払っても100%データを回復できない設計となっていました。これこそが、お金を目的としない国家支援型のサイバー破壊活動、すなわち「ワイパーマルウェア」の真の姿です。
| 【重要:ランサムウェアとワイパーの違い】
・ランサムウェア(身代金型):暗号化を行うが、攻撃者は『金銭目的』のため鍵を提供するインセンティブがある。 ・ワイパー(破壊型):暗号化を偽装、または直接ディスクセクタを物理破壊し『二度と復元不可能』にする。回復キーすら存在しない。 |
脆弱性エクスプロイト『EternalBlue』による爆発的横移動とインフラの即死
NotPetyaがこれほど爆発的な被害を世界中にもたらした最大の要因は、Windowsの共有プロトコル(SMBv1)の深刻な脆弱性(MS17-010)を突くエクスプロイトコード「EternalBlue(エターナルブルー)」および「DoublePulsar(ダブルパルサー)」を組み込んでいた点にあります。
社内のわずか1台のPCが感染すると、そのPCを起点として、社内AD(Active Directory)やLAN内に接続されているすべてのWindowsサーバーや端末に対して自動で脆弱性エクスプロイトを乱射。管理者が気づく間もなく、数分足らずで全ドメイン内のPCを強制終了に追い込み、完全なインフラ麻痺(レンガ化)を引き起こしました。企業のサプライチェーン全体が即座に機能不全に陥ったのです。
2026年現在の世の中の概況:フロンティアAIによる『サイバー兵器の自動量産』
では、それから約10年が経過した「2026年現在」の状況はどうでしょうか?残念ながら、状況は好転するどころか極限まで悪化しています。その元凶が「フロンティアAI」のサイバー兵器化です。
攻撃者は悪意あるカスタムAIを活用し、ターゲット企業の公開資産から脆弱性を自動で瞬時にスキャン。さらに、既存のセキュリティソフトが検知するための
「シグネチャ(特徴)」を巧妙に回避するために、コード構造を1秒間に数万パターンも変化させるポリモーフィック(多形性)/メタモーフィック(変形性)型
マルウェアを全自動で量産し、攻撃キャンペーンを展開しています。
このような超高速、かつ『これまで世界で誰も見たことがない未知の破壊型バイナリ』がミリ秒単位で着弾する時代において、シグネチャ依存のパターンマッチングや、実行させてから怪しい振る舞いを探る動的解析は完全にスピード負けしています。
EDR限界説:なぜ侵入前提・事後対処モデルでは『ワイパー』を防げないのか?
ここで情シスが認識すべき残酷な真実があります。
近年流行りの『EDR(Endpoint Detection and Response)』は、本質的に「侵入前提」、つまりファイルが一度実行されてから不審な動きを検知・分析し、隔離・対処を試みる仕組みです。
この仕組みは、一般的な侵入後のスパイ活動や緩慢なデータの抜き取りに対しては有効です。しかし、破壊そのものを目的とした「ワイパーマルウェア」に対しては、完全に構造的な破綻(EDR限界説)を迎えます。
なぜなら、ワイパーは端末内でダブルクリック、あるいは悪意あるプロセスが立ち上がった「コンマ数ミリ秒後」には、即座にMBRの暗号化やカーネルの強制停止(BSOD:ブルー画面)を完了させてしまうからです。EDRが「おや、怪しい挙動だぞ。プロセスを止めよう」と判定を下すころには、すでにハードディスクの物理アクセス権限を奪われ、システムは起動不可能なほど破壊されています。つまり、『実行された瞬間に、全てが終わる』のです。
| 比較軸 | 事後対処型セキュリティ(EDR等) | AI先制予防(Deep Instinct) |
| 防御のタイミング | 『実行後』に振る舞いで検知・対処 (ワイパー着弾時はすでに手遅れ) |
『実行前』の静的段階で自動予測・隔離 (1行も不正コードを動かさない) |
| 運用の手離れ(TCO) | アラート分析、過検知判断など、高度なSOC専任チームが常時必須 | 過検知1%未満。完全自律型で稼働するため、情シス1名でも回る極小運用 |
アワード受賞の技術革新:Deep Instinctによる実行前予測予防(Prevent-First)
この「ミリ秒単位の超高速ハッキング(フロンティアAI)」と「破壊型ワイパー」の脅威に対し、圧倒的な予防ファースト(Prevent-First)を体現するのが、世界初のディープラーニング(深層学習)テクノロジーをエンドポイントセキュリティにネイティブ適用した「Deep Instinct(ディープインスティンクト)」です。
世界的評価機関であるFrost & Sullivan社などから最高栄誉の「技術革新アワード(Technology Innovation Award)」を授与されたことでも知られるこの製品は、他の「機械学習(第二世代型NGAV)」とは判定ロジックの次元が決定的に異なります。人間が事前に定義した特徴量ではなく、数十億の良性・悪性バイナリファイルから悪意の「DNA」をGPUによって自律的に脳内演算(D-Brain)。作成されたわずか150MB未満の軽量数理モデルを端末に配置します。
これにより、攻撃者がAIを悪用して作成した「完全に未知、あるいは巧妙に変更が施されたエクスプロイト、ランサムウェア、マクロ、バイナリ」を、端末内に
ファイルが着弾した瞬間、実行される前の静的解析段階(20ミリ秒未満)で、99%以上の精度で自動判定し予防隔離します。そもそもマルウェアを動かさないため、ワイパーに1ミリの破壊動作も許しません。
さらに、定義ファイルの随時更新やリアルタイムなクラウドへの問い合わせを必要としないため、完全オフライン環境(工場のクローズドネットワークやOT端末など)であっても自律防衛能力を100%維持します。
結論:連休前の『宿題』を終わらせ、ビジネスの強靭な礎を
夏休みの宿題と同じように、迫り来るサイバー脅威への対策(サイバーハイジーン)を先延ばしにすることは極めて危険です。特に、破壊に特化したワイパーは、
一度でも実行を許してしまえば、取り返しのつかないインフラ破壊と長期間の操業停止ペナルティを伴います。
SCSKは、国内有数のDeep Instinctトップパートナーとして、3,300社以上の豊富な導入実績と24時間365日の高度なエンジニア体制を完備しています。
セキュリティ(Security)、無駄のないアーキテクチャ(Architecture)、そして過剰な重複ライセンスを排除するコスト経済性(Cost)の3つの軸から、
お客様の現行セキュリティの棚卸しを行う『3次元設定診断』を独自に提供しています。
このシルバーウィークこそ、スマホをジップロックに入れて白目を剥く日々から決別し、フロンティアAIに対抗する最高峰の『先制予測予防』の未来を手に入れませんか?まずはお気軽に、当社のDeep Instinct詳細ページより詳細をご覧ください!
■ディープラーニングによる予防型エンドポイントセキュリティに興味をお持ちの方へ
本記事でご紹介したディープラーニング(深層学習)による革新的な防御思想を、実際のプロダクトとして体現し、
多くのお客様の環境を守っているのが、SCSKが取り扱う「Deep Instinct(ディープインスティンクト)」です。
従来のセキュリティ運用(EDRなど)に限界を感じている方、未知のランサムウェア対策を強化したい方は、ぜひ以下の製品詳細ページをご覧ください。


