Enterprise版のNotebookLM使えるようになった

こんにちは。
先日私の所属している部でもGoogleのNotebookLM Enterpriseライセンスを購入しまして、進化したNotebookLMが使えるようになりました。

ということで、今回は、そんなNotebookLMとはどんなサービスなのか、特徴やメリットは?使い方は?、を中心にご紹介していきたいと思います。NotebookLMが気になっている方や導入を検討している方の参考になれば幸いです。

NotebookLMは、Googleが提供する最新のAIノート管理サービスです。AI技術を活用することで、大量の情報やメモを効率的に整理したり、必要な情報を素早く検索したりすることが可能になっています。次世代型の知的生産ツールとして注目を集めており、企業や教育現場など様々なシーンで導入が進んでいるサービスです。

 

はじめに

近年、AI技術の進歩は目覚ましく、私たちの働き方や生活を大きく変えつつあります。とくに自然言語処理の分野では、ChatGPTやGemini、Microsoft Copilotといった生成AIが注目を集め、それぞれがドキュメント作成やアイデア出し、業務自動化など、さまざまなシーンで活用されるようになりました。
私もプライベートではChatGPT Plusを利用しており、自分好みの応答を返してくれるように学習させていたり、勉強する際には音声会話を利用していたりするほど、もはやAIは自然に生活に溶け込んでいると言えますね。

 

NotebookLMとは

NotebookLMは、AIを活用したノート管理・情報整理のためのサービスであり、膨大なメモやドキュメントの中から必要な情報を効率よく見つけ出したり、複数の資料を横断的にまとめたりできるのが特徴です。

本記事では、このNotebookLMの概要や特徴について詳しくご紹介していきます。

文書アップロード

NotebookLMでは以下のファイルや情報源をソースとして指定できます。

  • テキストファイル(.txt)
  • PDFファイル(.pdf)
  • Google ドキュメント(Google Docs)
  • Google スライド(Google Slides)
  • Google ドライブ上のサポートされているファイル
  • ウェブページ(URLを指定してインポート)
  • その他のサポート内のファイル(.mp3、.png、.jpeg、.jpg etc.)
  • Microsoft Word, Powerpoint, Excel(enterprise版のみ)

読み込ませるソースが決まっていないときは、右上の「Discover sources」から、調査したいことについて検索をかけると合致するソースを見つけて提示してくれます。

Q&A

指定したさまざまなソースから、AIが自動的に情報を参照し、質問に対する適切な回答を返してくれます。

たとえば、複数の資料や膨大な情報が手元にある場合でも、「この会議の要点は?」「この資料全体のまとめを知りたい」といった形で質問を投げるだけで、NotebookLMが関連箇所を抽出し、わかりやすく整理して回答してくれます。

従来は、膨大な資料の中から自分で必要な情報を探し、要点をまとめあげるのに多くの時間と手間がかかっていました。しかしNotebookLMを使えば、AIが自動で情報を横断・整理し、重要なポイントや概要をすぐに把握することが可能になります。結果として、調査や情報整理にかかる時間が大幅に短縮され、効率的な情報活用が実現できます。

右上の「ノートブックを設定」から会話のスタイルをカスタマイズできます。デフォルトの会話スタイルから、より具体的なニーズに応じた設定への変更が可能です。

マインドマップ

NotebookLMには、AIが自動でマインドマップを作成してくれる機能も搭載されています。マインドマップとは、中心となるテーマから関連する情報やキーワードを放射状に広げて視覚化することで、情報の構造や繋がりを直感的に把握できる思考整理ツールとして知られています。

膨大な資料やメモをそのまま読み進めていくと、なかなか全体像や関係性が見えにくいことがありますが、マインドマップを活用することで、主要なトピックやその下位項目、関連性が一目で分かるようになります。NotebookLMの場合も、指定したソースからAIが重要なポイントやトピックを抽出し、自動でマインドマップとして可視化してくれるため、初見の資料でも全体の流れやポイントをすばやく整理できます。

音声生成/動画生成機能

NotebookLMには、「audio overview(オーディオ概要)」や「video overview(ビデオ概要)」という機能も用意されています。これは、指定した資料やノートの内容をAIが自動で要約し、その要点を音声や動画の形式で分かりやすく伝えてくれる機能です。

audio overviewは、資料の重要ポイントや全体の概要をAIがナレーション音声として読み上げてくれるものです。移動中やちょっとした隙間時間にも耳から情報をインプットできるため、効率的に内容を把握したい方に最適です。

また、video overviewは、AIが自動で要点をまとめ、図表や文字情報とともに動画として解説してくれます。視覚的に情報を整理しながら要約を確認できるため、全体像を短時間でつかみたいときに非常に便利です。

これらの機能によって、notebookLMは「読む」「見る」「聴く」などさまざまな方法で情報を理解できるサービスへと進化しています。忙しいビジネスパーソンや効率よく学びたい方には特におすすめの機能です。

 

レポート機能

NotebookLMには、「reports(レポート)」機能という機能が搭載されています。これは、AIが指定したノートや資料をもとに、さまざまな形式のレポートを自動で生成してくれる機能です。

たとえば、複数の資料や会議メモをまとめて「サマリーレポート」や「比較レポート」、「FAQ形式」など、用途に合わせたテンプレートでレポート化することが可能です。内容を自分で一からまとめなおす手間が大幅に省けるうえ、AIがポイントを抜き出して分かりやすく構成してくれるため、後で見返したり、チーム内で共有したりするときにも非常に役立ちます。

 

 

無料版/有料版

  NotebookLM(無料版) NotebookLM for Enterprise
機能 ノートブックやメモの作成、ソースの追加や削除、AIとのチャットによるコンテンツ質問、音声生成、インタラクティブモード、ガイドブック機能、そしてアナリティクス(分析機能)など。

情報の整理や共有、分析までを一元的に効率よく行うことが可能。

ノートブックやメモの作成、ソースの追加や削除、AIとのチャットによるコンテンツ質問、音声生成、インタラクティブモード、ガイドブック機能、そしてアナリティクス(分析機能)など。

情報の整理や共有、分析までを一元的に効率よく行うことが可能。(同様)

ソース Google ドキュメントとスライド、コピーしたテキスト、公開 URL、YouTube 動画、PDF、マークダウン、音声ファイル Google ドキュメントとスライド、コピーしたテキスト、公開 URL、YouTube 動画、PDF、マークダウン、音声ファイル、DOCX、PPTX、XLSX
共有 共有リンクを作成 アクセス権限を設定し、組織内の特定のユーザーへ共有が可能
最大ノートブック数 100 500
ノートブック当たりソース数 50 300 
処理回数 チャットクエリ:50

音声概要生成:3

チャットクエリ:500

音声概要生成:20

 

最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

AI技術は今となっては日常生活にも仕事をする上でも欠かせないものになりつつあると思います。新たなAI技術はどう活用していくかが大切になりますが、今回のNotebookLMは多量の情報の整理や資料検索機能に長けていると感じました。マインドマップや音声・動画による要約は現時点では私はあまり利用していませんが、大量データを読み込む必要がある、でも時間がない、といった人には移動中や通退勤中の”ながら作業”を可能にするので、便利なツールになりえるかもしれません。

操作が直感的で、初めてでも迷うことなく使い始められる点も良かったと感じました。
これから導入を検討している方や、効率化を目指したい方の参考になれば幸いです。

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